【Android】電話がコールしないで切れる原因7選

Androidスマホで電話をかけようとしたとき、「コール音が鳴らずに突然切れてしまう」という状況に遭遇すると、とても不安になりますよね。
仕事の連絡や大事な家族への電話ができないと、“スマホが壊れたのでは？” “相手に拒否されている？” とマイナスに考えてしまう方も多いと思います。
実際、この症状はAndroidユーザーから非常に多く寄せられる相談で、原因もひとつではなく、設定・SIM・通信・アプリの問題などさまざまです。

しかし安心してください。多くの場合は設定の見直しや簡単な操作だけで直せる軽度の不具合であることがほとんどです。
この記事では、Androidで電話がコールしないまま切れてしまうときに考えられる原因を、できるだけわかりやすく整理し、今日からすぐに試せる対処法をひとつずつ丁寧に解説していきます。

突然の不具合は焦ってしまいますが、正しい手順で落ち着いて確認すれば、必ず原因にたどり着けます。
スマホが苦手な方でも迷わず進められるよう、専門用語はできるだけ噛み砕き、やさしい会話調でまとめていますので、どうぞ安心して読み進めてくださいね。
さて、それでは原因を順番に見ていきましょう。

電話がコールしないで切れるAndroidの典型症状とは？

電話をかけてもコール音が鳴らないまま切れてしまう現象は、突然起こることが多く、慌ててしまいがちです。しかし、よく観察するといくつかの“典型的なパターン”があり、それを理解しておくことで原因に近づきやすくなります。まずは、症状から読み取れるポイントを整理していきましょう。

コールせず切れるときにまず疑うべき3つのポイント

電話がつながらないとき、最初に確認したいのは「自分のスマホの状態」「通信の状態」「相手側の状況」の3つです。意外に多いのが、機内モードがONになっているケースです。画面上部のアイコンに飛行機マークが表示されていないか、念のため確認してみましょう。また、Wi-Fiとモバイルデータの切り替わりが不安定なときにも、通話が正常に発信されずに切れてしまうことがあります。特に地下やビルの奥まった場所など電波が弱い場所では注意が必要です。

スマホ自体が長時間再起動されていない場合も、不具合が起こりやすくなります。再起動することで短時間で復旧するケースも多いため、まずは基本のチェックとして試してみてください。

「相手側の問題？」と「自分側の問題？」の簡単な切り分け方

電話がつながらないときに混乱しやすいのが、「これって自分のスマホの問題？それとも相手の電源が切れているだけ？」という判断です。実は、この切り分けは思っているより簡単にできます。たとえば、別の人に電話をしてみて同じ症状が出る場合は、ほぼ確実に自分側の問題です。逆に、特定の相手だけにつながらないなら、相手の電源OFF・圏外・通話中などの可能性も高くなります。

また、LINE通話や他のアプリを使った音声通話ができるか試すのも効果的です。アプリ通話はできるのに電話だけ切れる場合は、通話アプリの設定やキャリア側の通話設定が影響している可能性が高いです。

緊急時にすぐ確認したいチェック項目

緊急の連絡が必要なのに電話がかけられないと、焦ってしまう気持ちは当然です。そんなときは、順番に落ち着いて確認することが大切です。まず電波の表示が安定しているかを確認し、アンテナが1本しか立っていないような不安定な状態の場合は、少し場所を移動してみましょう。

次に、再起動を試すことも重要です。再起動によって内部のエラーがリセットされ、正常に通話できるようになることがよくあります。SIMカードの抜き差しが可能な機種であれば、一度電源を切ってから取り外して入れ直す方法も効果的です。

どうしても改善しない場合は、キャリア（ドコモ・au・ソフトバンクなど）の通信障害が発生している可能性もあります。公式サイトやSNSで最新情報をチェックすることで、状況を正しく理解し、無駄に操作を繰り返すストレスから解放されるでしょう。

Android側の設定が原因で切れるケース

Androidスマホで電話がコールしないまま切れてしまう原因として、最も多いと言われているのが“設定による問題”です。普段はあまり触れない設定項目が知らない間に変更されていたり、アップデートの影響で機能がオフになってしまうことがあります。まずは、誰でも短時間でチェックできる基本の設定ポイントを見直していきましょう。

機内モード・おやすみモードがONになっていないか

電話がつながらないときに真っ先に確認すべきなのが、機内モードの状態です。飛行機マークが点灯していると、モバイルデータ通信が完全に遮断されるため、着信や発信は一切できなくなります。ポケットやカバンの中で誤作動してオンになってしまうこともあるので、まずはクイック設定パネルを開いて確認してみてください。

あわせて確認したいのが“おやすみモード”です。これは通知を静かにするための機能ですが、機種によっては通話関連に影響する設定が含まれていることもあります。夜間に設定したスケジュールが解除されずに残っていることもあるため、設定アプリから一度確認すると安心です。

通話設定の「4G通話（VoLTE）」がOFFになっている可能性

Androidの通話品質を左右する重要な設定に“4G通話（VoLTE）”があります。VoLTEは、高品質で安定した音声通話を可能にする機能で、これがオフになっていると通話開始の処理がうまくいかず、コール音が鳴らずに切れてしまうことがあるのです。

特に、SIMカードを入れ替えた直後やOSのアップデート後に設定が初期化され、VoLTEだけがオフになっているケースは非常に多いです。「モバイルネットワーク」や「通話設定」から項目を確認し、オンになっていなければ切り替えてみてください。これだけで症状が改善する例も珍しくありません。

着信拒否・迷惑電話ブロックアプリが誤作動していないか

最近のAndroidスマホには、迷惑電話を自動で識別してブロックする機能が標準搭載されている機種が増えています。しかし、この便利な機能が裏目に出て正式な相手を誤ってブロックしてしまうことがあります。すると、電話をかけてもコール音が鳴らず、強制的に切断されてしまうのです。

また、セキュリティアプリや迷惑電話対策アプリを複数インストールしている場合、それぞれの機能が競合することで誤作動が起こりやすくなります。通話アプリの権限や着信拒否リストは必ず確認し、不要なアプリがあれば無効化したりアンインストールすることで改善する場合があります。

特に、“バックグラウンド制限”が有効になっていると、通話アプリが途中で停止させられ、発信がうまくいかなくなるケースもあります。設定の「アプリ管理」から対象アプリを開き、省電力設定やバックグラウンド制御が厳しくないか確認してみるとよいでしょう。

通信会社・SIMカード側のトラブルで切れるケース

Androidで電話がコールしないまま切れてしまうとき、通信会社やSIMカード側のトラブルが原因になっていることも多いです。とくに、外出中や移動中に突然発生するケースでは、回線状況やSIMの接触不良など、スマホ内部の仕組みに関わる部分が影響している可能性があります。ここでは、見落としやすい通信まわりの問題について、ひとつずつ丁寧に解説していきます。

SIMカードの接触不良や汚れ

スマホの内部にあるSIMカードは、わずかなズレや汚れでも通信が不安定になり、通話がうまく発信されずコール音が鳴らないまま切れてしまう原因になります。長期間SIMカードを抜き差ししていない場合や、持ち運び時の振動によって少しズレてしまうケースも少なくありません。

改善方法としては、まずスマホの電源を完全にオフにし、SIMスロットを開けてカードを取り出してみてください。金属部分に指紋やホコリがついていれば、柔らかい布で軽く拭き取ったあと、しっかり奥まで差し込み直します。これだけで症状が改善することも多く、手軽で効果の高い対処法です。

回線障害・エリア圏外・4G/5G切り替えの不具合

通信会社の側で障害が発生している場合、ユーザー側の操作だけでは対処できません。ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど、大手キャリアが大規模な通信障害を起こしたときには、電話がコールせずに切れる、データ通信が遅いなどの症状が広範囲で発生します。

また、ビルの奥まった場所・地下・山間部など、電波が弱いエリアにいると通話が不安定になりやすく、発信が完了しないことがあります。加えて、4Gと5Gの切り替えがうまくいかない場所では、通話開始時にエラーが起きてコール前に切れるケースも多く報告されています。

こうした場合は、まず場所を少し変えて電波状況を改善したり、機内モードのオンオフで通信をリセットすることで改善することがあります。通信障害が疑われる場合は、キャリア公式の障害情報ページやSNSを確認して状況を把握すると無駄な操作を減らせます。

デュアルSIM利用時の通話設定ミス

デュアルSIM対応のAndroidスマホでは、2枚のSIMを挿して別々の用途で使うことができますが、その分設定が複雑になり、意図しない誤設定が起こりやすくなります。特に、通話用のSIMとデータ通信用のSIMを分けている場合、通話に割り当てられたSIMが圏外だと発信ができずに切れてしまうことがあります。

また、デュアルSIMの優先設定が誤って変更されたり、OSアップデート後に初期化されてしまうケースもあります。設定アプリの「SIMカード」「デュアルSIM設定」の項目から、現在どのSIMが“通話用”になっているかを確認し、必要に応じて正しいSIMに切り替えてください。

デュアルSIM特有のトラブルは気づきにくいため、複数SIMを使っている方は必ず確認しておくと安心です。

アプリ・OS・アップデートによる影響

Androidスマホでは、アプリやOSのアップデートが原因で突然通話ができなくなることがあります。普段何気なく行っている更新作業ですが、内部的には大きな仕組みの変更が行われていることが多く、通話アプリや通信まわりの機能に予期せぬ影響を与えることがあります。ここでは、アップデート後に起きやすい症状とその対処法について詳しく説明していきます。

OSアップデート後の不具合が発生していないか

AndroidのOSアップデートは、新機能の追加だけでなく、不具合修正やセキュリティ強化など、スマホを安全に使うために重要な作業です。しかし、大型アップデート後には“既存の通話機能との相性問題”が起きることがあります。

たとえば、「アップデート後にコール音が鳴らずに切れる」「相手の声が聞こえない」「発信ができなくなった」などの報告は珍しくありません。これは、OS側の変更によって通話関連アプリの動作が不安定になるためです。

もしアップデート直後に症状が出た場合は、まずスマホの再起動を試し、それでも改善しなければ次の小型アップデート（不具合修正パッチ）が配布されるまで待つのが賢明です。多くの不具合は数日以内に修正されるため、慌てて初期化する必要はありません。

LINEや着信管理アプリの権限設定によるトラブル

通話がうまくできない際に見落とされがちなのが、アプリの“権限設定”です。特にLINEや着信管理アプリ、セキュリティアプリは、通話機能と密接に連携して動いているため、権限が正しく付与されていないと通話処理が途中で止まってしまうことがあります。

たとえば、LINEの「通話の許可」がオフになっている場合、通話アプリと競合してコールが正常に発信されないことがあります。また、着信管理アプリが通話アプリをブロックしてしまったり、スマホの省電力機能がアプリを途中で停止させてしまうこともあります。

設定アプリから「アプリと通知」→「権限」を開き、通話アプリ・LINE・セキュリティアプリの権限が正しく許可されているか確認してみましょう。これだけで症状が一気に改善することも多いです。

バックグラウンド制限によるアプリの強制停止

Androidの省電力機能は非常に優秀ですが、その分“必要なアプリまで止めてしまう”ことがあります。特に、バックグラウンド制限が強く設定されていると、通話アプリが裏で動けず、発信処理が途中で中断されてしまうことがあります。

たとえば、「バッテリー最適化」「省電力モード」がオンになっている状態で、通話アプリが制御対象になっていると、アプリが強制停止され、コール音が鳴る前に切れてしまうことがあります。

設定アプリの「バッテリー」や「アプリ管理」から、通話アプリが最適化の対象外になっているか確認し、必要であれば省電力設定を緩めてみてください。アプリが正常に動ける状態を確保することが、トラブル解消の近道になります。

今すぐできるAndroidの対処法

電話がコールしないまま切れてしまうとき、まず試してほしいのが“今すぐできる基本の対処法”です。難しい設定は必要なく、数分で実行できるものばかりなので、ぜひ順番に試してみてください。意外とこうした基本的な方法だけで改善するケースは多く、「もっと早くやればよかった…」と感じる人も少なくありません。

再起動・SIM抜き差し・ネットワーク設定のリセット

通話トラブルの王道の対処法ともいえるのが、この3つの基本操作です。特に再起動は“スマホ内部の小さなエラーをリセットする効果”があり、最も手軽かつ効果が高い方法です。スマホは長時間使い続けると内部メモリに負荷がかかり、通話アプリがうまく動けなくなることがあります。再起動はまさにそれをリフレッシュする作業なのです。

SIMカードの抜き差しも同様に効果的で、わずかなズレや読み込み不良が解消され、正常に通信できるようになることがあります。SIMカードを取り出す際は、必ず電源をオフにし、金属部分を触りすぎないよう注意しながら差し込み直しましょう。

ネットワーク設定のリセットは最終手段として有効です。Wi-Fi・Bluetooth・モバイルデータなどの設定が初期化されるため、再設定が必要になりますが、“通信系のエラー”をまるごとリセットできるため、原因不明の不具合に対して力を発揮します。

通話アプリのキャッシュ削除・データ修復

Androidアプリは動作をスムーズにするため、一時的なデータ（キャッシュ）を蓄積しています。しかし、このキャッシュが破損するとアプリがうまく動作しなくなり、通話の発信が途中で止まってしまうことがあります。

通話アプリや電話アプリのキャッシュを削除することで、破損データが取り除かれ、正常に動作するようになることがあります。設定アプリから「アプリと通知」→「電話」→「ストレージ」へ進み、「キャッシュを削除」のボタンを押すだけで簡単に実行できます。

ただし、“データ削除”を選ぶと着信履歴などが消える可能性があるため、基本的にはキャッシュ削除のみを行うのがおすすめです。キャッシュ削除で改善しない場合は、アプリのアップデートや再インストールも検討してみるとよいでしょう。

回線障害の確認方法（ドコモ・au・ソフトバンク）

通話ができないとき、スマホ側の原因と思いがちですが、実際には通信会社側の障害が原因であるケースも珍しくありません。特に大規模な回線障害が発生すると、通話・SMS・データ通信のすべてが不安定になるため、手元の操作ではどうすることもできません。

ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど、各社は公式サイトで“障害情報”をリアルタイムで公開しています。電話が急に切れる症状が発生した場合は、まずキャリアの障害情報ページを確認してみてください。SNS（特にX／旧Twitter）で「圏外」「通話できない」などの投稿が多く見られる場合も、障害が起きているサインです。

もし障害が原因であれば、復旧を待つ以外の方法はありません。無理に設定をいじってしまうと、かえって状況が悪化することもあるため、落ち着いて情報を確認しましょう。

メーカー別の設定確認（Galaxy・Xperia・Pixel）

Androidスマホはメーカーによって設定画面や機能の名称が異なるため、同じ“通話が切れる”症状でも確認すべきポイントが変わってきます。ここでは、特にユーザーの多いGalaxy・Xperia・Pixelの3シリーズについて、通話トラブルが起きやすい設定や、必ずチェックしておきたい項目をまとめました。自分の機種に合わせて確認することで、原因特定のスピードが一気に早まります。

Galaxyで確認すべき通話関連設定

GalaxyはSamsung独自の機能が多く、設定画面も他メーカーとは多少異なります。特に注意したいのが「通話設定」「モバイルネットワーク」「バッテリー最適化」の3つです。

Galaxyでは、省電力機能が非常に強力で、バックグラウンドで動くアプリを自動停止させる傾向があります。そのため、通話アプリが誤って制限対象になっていると、発信しようとした瞬間にアプリが停止し、コール音が鳴らずに切れてしまうことがあります。

設定アプリから「バッテリーとデバイスケア」→「バッテリー」→「バックグラウンド制限」を確認し、電話アプリや通信に関係するアプリが制限されていないかチェックしてみましょう。また、Galaxy特有の機能として「Wi-Fi通話」がオンになっていると、電波状況によって通話が不安定になるケースもあります。自宅や外出先で不具合が出る場合は一度オフにして様子を見るのが効果的です。

Xperiaで誤設定が起きやすいポイント

Xperiaは、通話品質を向上させるための独自機能が多く搭載されている反面、設定が複雑で誤設定が発生しやすい傾向があります。特に「通話設定」「VoLTE」「省電力モード」が重要なチェック項目です。

Xperiaでは、OSアップデート後にVoLTEの設定が初期化される事例が多く、「通話は発信できるのにコール音が鳴らない」「相手に着信が届かない」といった症状を引き起こすことがあります。また、Xperiaの“STAMINAモード”がオンになっていると、通話アプリを含む一部アプリが制限され、バックグラウンド動作が停止してしまう可能性があります。

問題が疑われる場合は、まずSTAMINAモードをオフにし、通話アプリが正常に動作するかどうか確認してみましょう。省電力機能が原因であることがわかれば、例外設定を追加してアプリの動作を許可することで改善する場合があります。

Pixelで多い通話エラーの特徴

PixelはGoogle純正のAndroidスマホで、シンプルで使いやすい反面、“アップデート直後の不具合”が比較的起きやすいという特徴があります。特に、メジャーアップデート直後は通話アプリが不安定になり、一時的に電話が切れやすくなることがあります。

また、PixelはAI機能が充実しており、「迷惑電話を自動判断する機能」や「スパムフィルタ」が標準搭載されています。これらの自動判定機能が誤作動すると、通話アプリそのものがブロックされてコール前に切れてしまうこともあります。

設定アプリから「アプリ」→「通話アプリ」→「スパムと通話画面」の項目を開き、自動フィルタ機能が過剰に働いていないかを確認してみてください。必要であればオフにすることで、通話が安定するケースが多くあります。

Pixel特有の問題として、データ通信と通話の切り替えが不安定になることもあり、特に電波が弱い場所では顕著です。こうした場合は、機内モードのオンオフや再起動を行うことで改善することがほとんどです。

どうしても直らないときの最終手段

ここまでの対処法をすべて試しても「まだ電話がコールしないまま切れてしまう…」という場合、原因がより深いところに潜んでいる可能性があります。とはいえ、いきなり初期化したり修理に出したりするのは不安ですよね。そこで、ここでは“最終手段としてやるべきこと”を順番に丁寧に解説していきます。焦らず、一つずつ確認していきましょう。

セーフモードで原因をアプリから切り離す

セーフモードは、スマホを"必要最低限の状態"で起動し、インストールしたアプリの影響を切り離して動作を確認できる便利な機能です。通話トラブルの中には、アプリの競合や設定の干渉が原因で起きているケースも多く、セーフモードを使うことで原因の切り分けが大きく前進します。

もしセーフモード中に電話が正常に発信できる場合は、通常モードで動いているアプリのどれかが干渉している、ということになります。特にセキュリティアプリ、迷惑電話ブロッカー、通信を監視するアプリなどは要注意で、これらのアプリを一つずつ無効化したりアンインストールすることで改善することがよくあります。

セーフモードへの入り方は機種によって異なりますが、多くの場合「電源ボタン長押し → 電源メニュー → セーフモード」を選択するだけで起動できます。再起動すれば通常モードに戻るため、気軽に試せる方法です。

初期化前に必ずやるべきバックアップ

「初期化すれば直る」と聞くことは多いですが、初期化はスマホのデータをすべて削除する作業です。大事な写真やLINEトーク履歴、アプリのデータなどもまとめて消えてしまうため、絶対にバックアップを取ってから行うようにしてください。

Googleアカウントにログインしている場合、写真・連絡先・アプリリストなどは自動でバックアップされていることが多いですが、LINEやゲームアプリなどは別途バックアップ設定が必要です。特にLINEは、トーク履歴をバックアップしていないと完全に消えてしまうため注意が必要です。

バックアップをすべて取り終えてから初期化することで、万が一不具合が続いた場合でも安心して操作を進められます。初期化に不安がある場合は、キャリアショップやメーカーサポートに相談するのも良い方法です。

修理・問い合わせすべきタイミングと目安

すべての対処法を試しても改善しない場合、スマホ本体の故障やSIMカードの破損が疑われます。特に以下のようなケースは、専門家への相談をおすすめします。

発信だけでなく着信も不安定
アンテナ表示が常に1本以下で改善しない
SIMカードを別のスマホに入れても同じ症状が出る
OSアップデート後から何日経っても改善しない

これらの症状が当てはまる場合は、キャリア（ドコモ・au・ソフトバンクなど）のショップや、メーカーサポートに相談しましょう。保証期間内であれば無償修理が受けられることもありますし、SIM交換であっさり直るケースもあります。

大切なのは、一人で抱え込まないことです。スマホは生活に欠かせないものだからこそ、専門家に頼ることも大事な選択肢のひとつです。

よくあるQ&A

Androidで電話がコールしないまま切れてしまう症状は、多くのユーザーが経験しているトラブルです。そのため、ネット上にもさまざまな疑問や噂が飛び交っています。ここでは、特に質問が多いポイントをわかりやすくまとめました。「これって自分だけ？」「相手に拒否されている？」と不安になりやすい内容を、落ち着いて整理していきましょう。

こちらも電話が切れるのは「相手の電源OFF？」の判断方法

「電話をかけてもすぐ切れる。これって相手が電源を切っているサイン？」と不安になる方は多いですが、実際には必ずしもそうとは限りません。相手側の電源が切れている場合は「電源が入っていないか電波の届かない場所にいるため…」というアナウンスが流れることが多く、無音で切れるケースはそれほど一般的ではありません。

ただし、相手のスマホが圏外だったり、通話中だったり、電池切れで突然シャットダウンしてしまうと、コールが鳴らずに切れるように感じることもあります。判断するには、他の人への発信が正常にできるか、LINE通話などの別アプリは使えるかを確認するのが有効です。相手側の問題か自分側の問題かを切り分けることで、不安を大きく減らせます。

非通知設定との関係

「自分が非通知で電話しているから切られるのでは？」と心配される方もいます。確かに、相手が非通知拒否を設定している場合、電話はつながらず自動的に切れてしまいます。この場合はコール音が鳴らないため、“いきなり切られたように感じる”ことがあります。

自分の番号が通知されているかどうかは、設定アプリの「通話設定」や「追加設定」から確認できます。普段は意識しない設定ですが、SIMカードの変更やOSアップデートで非通知設定に切り替わってしまうケースもあるため、一度チェックしておくと安心です。

逆に、相手が着信拒否や迷惑電話ブロック機能をオンにしている場合も同様にコールせず切れることがあります。そのため、「非通知だから嫌われている…」と早とちりせず、設定の問題である可能性も考えてみましょう。

格安SIMで起こりやすい事例

格安SIMを利用している場合、大手キャリアと比べて回線の混雑や設定の複雑さから通話が不安定になることがあります。特に以下のような状況で“コール前に切れる”トラブルが発生しやすいです。

通話アプリ（VoLTE）が非対応のプランを利用している
4G/5Gの切り替えが不安定なエリアにいる
SIMフリー端末との相性問題
APN設定が正しく行われていない

格安SIMはコスト面でメリットが大きい反面、利用者が自分で設定する部分が多いため、わずかな設定ミスが通話トラブルにつながりやすくなります。特にAPN設定の誤りはよくある原因のひとつです。

もし格安SIMで通話が不安定な場合は、まずSIM会社の公式マニュアルやサポートページを確認し、APN・VoLTE対応状況・推奨端末の情報をチェックしてみてください。同じ症状でも原因はさまざまで、正しく理解することでスムーズな解決につながります。

まとめ

Androidで電話がコールしないまま切れてしまう症状は、突然起こると本当に焦りますし、「壊れた？」「相手に拒否されている？」と不安になってしまうものです。しかし、ここまでご紹介してきたように、多くの場合はちょっとした設定の変更や通信状態の乱れ、アプリの干渉など、比較的簡単に改善できる原因であることがほとんどです。

まずは機内モードやVoLTEの確認、通話アプリのキャッシュ削除、SIMカードの抜き差しといった基本的な対処法を落ち着いて試してみてください。それでも改善しない場合は、アプリやOSのアップデート、バックグラウンド制限の見直し、メーカー特有の設定確認などに進んでいくことで、原因をひとつずつ絞り込むことができます。

それでも解決しないときは、セーフモードでの切り分けや、最終的には修理や問い合わせを検討する段階になりますが、ここに至るケースはそれほど多くありません。大半のユーザーは、基本のチェックと設定の見直しだけで問題が解決しています。

スマホの不具合は、気づかないうちに設定が変わっていたり、アプリが自動で動作していたりと、原因を自分で特定するのが難しいときもあります。ですが、“問題は必ず解決できる”という視点で進めていけば、必ず出口にたどり着けます。

この記事が、あなたの不安を少しでも軽くし、通話が快適にできる毎日につながれば嬉しいです。困ったときはまたいつでも確認しに来てくださいね。

【Android】電話がコールしないで切れる原因7選｜今すぐできる対処法まとめ