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コーヒーかすを肥料としてそのまま撒いたら?正しい使用法と作り方のご紹介

コーヒーかすは、コーヒー豆から淹れた後に残るかすやドリップコーヒーの抽出後に出る残留物です。
多くの方がこのかすを捨ててしまいますが、実はこれを肥料として再利用できるのです。

しかし、肥料として使おうとそのまま庭に撒いてしまう方もいますが、これが植物の成長を妨げる原因になります。

コーヒーかすを堆肥として土に混ぜる際には、腐葉土や米ぬかなど他の材料と混ぜて発酵させ、「肥料」として使用する必要があります。

この記事では、コーヒーかすを有効な肥料として利用するための手順を詳しく説明します。

コーヒーかすをそのまま撒くと植物の成長に悪影響が出ることも!

コーヒーかすを直接使うのは避けた方が良いです。
植物や土壌に悪影響を及ぼす成分が含まれているため、そのまま使うと植物が枯れる可能性があります。

コーヒーかすを直接土に撒くと、土の窒素が不足して植物の成長を妨げる可能性があります。
これは、コーヒーかすを好む微生物が活発に活動し、その際に土中の窒素を消費してしまうためです。
さらに、コーヒーかすに含まれるカフェインも植物の成長を抑制する成分として知られています。
(詳しくは後述します。)

コーヒーかすは肥料に使えるか?

コーヒーかすが肥料として使えるかどうか、気になりますよね。
普通なら捨ててしまうコーヒーかすが、肥料として再利用できれば節約にもなります。
では、具体的にコーヒーかすが肥料として使えるのか見ていきましょう。

これらの問題を解決しながらコーヒーかすを肥料として活用するには、腐葉土や米ぬか、油かすなどと混ぜて発酵させ、「ぼかし肥料」として使用する必要があります。こうして作られたぼかし肥料は、元肥にも追肥にも利用できる便利なものです。

コーヒーかすは肥料として利用可能!

結論から言うと、コーヒーかすは肥料として使えます。
コーヒー好きには嬉しい情報です。
詳しくは後述しますが、肥料効果に加えて他の利点もあります。
ぜひコーヒーかすを肥料として活用してみてください。

肥料として使うには発酵が必要

コーヒーかすをそのまま肥料として使うと植物に悪影響を及ぼす成分が含まれているため、植物が枯れる恐れがありのは避けた方が良いとお伝えしましたが、ではどのようにコーヒーかすを肥料として活用すれば良いのでしょうか。
ここでは、コーヒーかすを肥料にする具体的な方法をご紹介します。

コーヒーかすを肥料として利用するには、発酵が必要です。
コーヒーかすを肥料として使う際は、ひと手間加えて発酵させましょう。

肥料は、コーヒーかす、腐葉土、米ぬかまどを使って簡単に作ることができます。
しかし、十分に熟成させないと種の発芽を妨げる可能性があるため、発酵が完了するまで時間をかけてじっくりと発酵させましょう。

夏でも1ヶ月ほどの熟成期間が必要ですので、毎日かき混ぜながらじっくり待ちましょう。

それでは、コーヒーかすを貯めて、ぼかし肥料作りにチャレンジしてみてください!

コーヒーかすを使った肥料の作り方

必要なもの

まず、コーヒーかす肥料を作るために必要な材料を揃えましょう。
特別な道具は必要ありませんが、家庭にない物もあるかもしれませんので、事前に確認して揃えておきましょう。

腐葉土
肥料を作るには『腐葉土』が必要です。観葉植物を育てている方は既に持っているかもしれませんが、ない場合は通販やホームセンターで購入しましょう。

ダンボール
コーヒーかすを肥料にするには『ダンボール』が便利です。スーパーなどで無料でもらえることが多いので、入手しておきましょう。ダンボール以外にも、くず野菜を入れるコンポストや蓋付きのバケツでも代用可能です。発酵には通気性が重要なので、空気が通る容器を選びましょう。

新聞紙
『新聞紙』も必要です。新聞紙は手に入りやすいので、手元にない場合は簡単に入手できます。新聞を定期購読している家庭であれば、既にあるかもしれません。

布(ダンボールを覆うサイズ)
段ボールを覆うための『布』を用意しましょう。布の大きさが重要なので、実際に見て確認して購入すると安心です。布屋さんやホームセンターで取り扱っていますので、現物を見ながらダンボールを覆うのに適したサイズを選びましょう。
もし近くに布屋さんやホームセンターがない場合は、通販で購入することもできます。ただし、通販の場合はサイズをしっかり確認して、大きめの布を選ぶと良いでしょう。

米ぬか
コーヒーかすを肥料にする際に『米ぬか』も必要です。米ぬかは家庭に常備している方は少ないと思うので、購入する必要があるでしょう。大手ECショップなどで手軽に入手でき、価格も比較的安価です。
ただし、注意点としては容量が多めで販売されていることです。少量でも500g以上のパッケージが一般的なので、コーヒーかす肥料を大量に作らないと米ぬかが余ってしまう可能性があります。必要な量はコーヒーかすと同じくらいで十分なので、必要以上に購入しないようにしましょう。

作り方の手順

必要なものが揃ったら、コーヒーかす肥料作りを始めましょう。
コーヒーかすを堆肥化させるには時間がかかるので、余裕を持って取り組んでください。
以下に、作り方の手順を詳しく解説します。

1 ダンボールの底に新聞紙を敷く
最初に段ボールの底に新聞紙を敷きます。特に難しい作業ではないので、簡単に行えるでしょう。

2 腐葉土とコーヒーかすを3:1の割合で混ぜる
次に、腐葉土とコーヒーかすを3:1の割合で混ぜ合わせます。大量の肥料を作る場合は、相応の量の腐葉土が必要になります。手元の腐葉土の量を確認してから作業を進めましょう。

3 コーヒーかすと同量の米ぬかを混ぜる
コーヒーかすと腐葉土を混ぜた後、コーヒーかすと同量の米ぬかを加えて混ぜます。ここで注意すべきは、コーヒーかすと米ぬかの量を同じにすることです。腐葉土の量は含めません。比率を間違えると腐敗する可能性があるので注意しましょう。

4 水を加えて肥料を湿らせる
米ぬかを混ぜたら、水を加えて全体を湿らせます。水を加えすぎると腐敗の原因になるので注意が必要です。目安は、手で握って水が滴る状態は多すぎです。適度な湿り具合は、手で握って団子状になる程度です。

5 1日1回を目安に3週間混ぜる
水を加えたら、1日1回混ぜてください。発酵は微生物の力を借りて行われます。微生物に酸素を供給するため、毎日かき混ぜましょう。

6 1か月ほど熟成させて完成
季節によりますが、約1か月熟成させると完成します。気温が高い夏場なら1か月、気温が低い冬場なら3か月程度が目安です。堆肥が完成すると発酵食品のような匂いがしますが、腐敗臭がする場合は失敗です。

この手順に従って、コーヒーかすを効果的に肥料として利用しましょう。

コーヒーかすの保管は完全に乾燥させてから!

コーヒーかすを肥料として使用する際に重要なのは、しっかりとした『乾燥』です。
しかし、適切に乾燥させることは意外と難しいものです。
では、どのようにして乾燥させれば良いのでしょうか。

コーヒーかすを乾燥せずに保管すると、カビが生えやすくなり、強い臭いも発生してしまいます。

以下にいくつかの方法を紹介します。

自然乾燥

コーヒーかすをバットなどに広げて自然乾燥させるのが一番簡単です。
重ならないように広げて、風通しの良い場所で乾燥させましょう。
キッチンペーパーや新聞紙を敷くとさらに早く乾きます。

天日干し

最も一般的な方法は『天日干し』です。天気に左右されますが、特別な道具が不要で誰でも簡単に行えます。ただし、細かい粒が風で舞ってしまうことがあるため、乾燥の前に何かしらの対策をすると良いでしょう。

フライパンで煎る

急いで乾燥させたい場合は、フライパンで炒るのも一つの方法です。
油を使わずに乾煎りするだけです。
火加減が難しいですが、長時間加熱しすぎると焦げてしまう可能性があるため、注意が必要です。
特に見分けが難しいので、慎重に行いましょう。

電子レンジで乾燥

電子レンジを使用する方法も便利です。
時間がかからないのが電子レンジの利点ですが、加熱ムラが生じやすく、フライパンよりも簡単に乾燥させることができますが、長時間加熱すると焦げる可能性があります。
焦げると臭いが残るため、短い時間を何度か繰り返すことで、均一に乾燥させることがポイントです。

これらの方法を試して、コーヒーかすを効果的に乾燥させてください。

コーヒーかすの土壌に悪影響を及ぼす成分

コーヒーかすに含まれる成分は、植物にとって良くない影響を与えます。
コーヒーかすをそのまま肥料に使用すると、植物が必要な栄養素を十分に吸収できなくなり、健全な成長が妨げられます。
良かれと思って行った行為が植物を枯らす原因となってしまうのは避けたいところです。
植物や土壌に悪影響を与えないためにも、コーヒーかすをそのまま使うのはやめましょう。

カフェイン
コーヒーかすには『カフェイン』が含まれています。
カフェインは人間にとっては集中力を高めたり、眠気を覚ましたりする効果がありますが、動物にとっては有害な成分です。
過剰摂取すれば中毒症状が出ることもあります。
カフェインを土に加えると、窒素が減少し、植物の成長が阻害されます。
カフェインを含む物質を肥料として使用するのは避けるべきです。

タンニン
コーヒーかすには『タンニン』も含まれています。
タンニンはポリフェノールの一種で、強い抗菌作用があります。
これにより、土壌中の有益な微生物も殺菌され、土壌環境のバランスが崩れてしまいます。
そのため、豊富なタンニンを含むコーヒーかすを直接使用するのは避けるべきです。

クロロゲン酸
『クロロゲン酸』もコーヒーかすに含まれるポリフェノールの一種です。
人間に対しては抗酸化作用や脂肪蓄積抑制の効果があり、サプリメントとして利用されている一方で、植物や土壌には適していません。
したがって、クロロゲン酸を含むコーヒーかすを直接肥料に使用するのは避けるべきです。

コーヒーかす肥料を使うのに適した植物

コーヒーかすを利用した肥料は、特定の植物に対して特に有効です。以下にいくつかの例を示しますので、ぜひ参考にしてください。

サンスベリア
コーヒーかすで作った肥料はやや酸性であるため、酸性環境を好むサンスベリアにとって理想的です。
サンスベリアを育てている場合は、ぜひコーヒーかす肥料を試してみてください。

バラ
バラにとってもコーヒーかす肥料は有効です。
バラの成長に必要な栄養素が含まれているため、ガーデニングでバラを栽培している方におすすめです。

ブルーベリー
コーヒーかす肥料は若干の酸性を持つため、ブルーベリーにも適しています。ブルーベリーは酸性土壌を好むため、肥料として最適です。
ただし、肥料の量には注意してください。

サボテンなどの多肉植物
サボテンや多肉植物も微酸性の土壌を好みます。
コーヒーかす肥料はこのような植物にも良い影響を与えるでしょう。
手軽に栽培できる多肉植物にもぜひ試してみてください。

ハーブ類
ハーブ類全般に対してもコーヒーかす肥料は効果的です。
家庭菜園でハーブを育てている場合は、自家製のコーヒーかす肥料を使ってみてください。
幅広いハーブに対応しています。

これらの植物には、コーヒーかす肥料が持つ特有の酸性や栄養素が最適に働きかけます。
自宅で育てている植物にぜひ活用してみてください。

コーヒーかすの多様な使い道と効果

コーヒーかすは肥料以外でもさまざまな活用方法があります。
以下で詳しく解説します。

消臭・脱臭剤
コーヒーかすはその多孔質な特性から、消臭や脱臭剤として優れています。
靴箱や冷蔵庫などの匂いの気になる場所に置くことで効果的です。

虫よけ・猫除け
コーヒーかすに含まれるカフェインは、虫や猫が嫌う匂いを発生させます。
夏場や猫の侵入を防ぎたい場所に置いてみましょう。

除草
コーヒーかすは雑草の成長を遅らせる効果があります。
ただし、野菜や観葉植物の栽培には向かないため、使用場所には注意が必要です。

入浴剤
コーヒーかすは入浴剤として使うことができますが、直接浴槽に入れるのは避けましょう。
ストッキングやタイツなどに入れてから浴槽に浮かべましょう。
リラックス効果が期待できます
ただし、コーヒーにアレルギーがある場合は使用しないでください。

染料
コーヒーかすは染料としても活用できます。
コーヒー染めの手法を使えば、布などに独特の風合いを持たせることができます。

これらの使い道を活用することで、コーヒーかすを無駄なく有効に利用できます。
どの方法を試してみるか、自身のライフスタイルやニーズに合わせて選んでください。

まとめ

コーヒーかすをそのまま撒くと植物の成長を妨げる可能性があります。
これは窒素不足やカフェインの影響によるものです。
コーヒーかすを肥料として使いたい場合は、他の材料と混ぜて肥料として発酵させてから使いましょう。
参考になれば嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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