冬のグラウンドに立つと、最初に冷えるのはいつも“指先”ですよね。
大人でもつらいのに、まだ体が小さく体温調整が不得意なジュニアにとっては、寒さは大きな敵です。
「手が冷たくてバットが滑る…」「キャッチのたびに手が痛い…」と感じてしまうと、本来の力を発揮するどころか、練習自体が苦痛になってしまいます。
実は、ただ“暖かい手袋”を選べばいいわけではありません。
素材や厚み、グリップ力、そして練習メニューとの相性など、ジュニアの野球における防寒手袋には意外と多くのポイントがあります。
この記事では、冬の練習を元気に乗り切るための“最適な手袋選び”を、保護者の方にも子どもにも分かりやすく、ていねいに解説していきます。
「どれを選べばいいのか分からない…」と感じていた方も、読み終えるころには自信を持って“これなら安心！”と思える一枚が見つかるはずです。
寒い季節こそ、しっかり準備して、練習をもっと楽しい時間にしていきましょう。
冬の野球練習で手袋が必須な理由と、ジュニアが特に冷えやすいワケ
子どもの手が大人より冷えやすい理由
成長期の子どもは体温調節がうまくできず、特に指先は血流が少ないため、冷えやすいと言われています。冬のグラウンドは風が強く、気温が低い日は体温を一気に奪われてしまいます。大人でさえ寒さで手が硬くなるのに、ジュニアならなおさらです。実際に「練習が始まっても指が動きにくくて、グローブに手が入れにくい」という声はとても多いです。
冷えがプレーに与える具体的な影響
手が冷えると握力が落ち、バットをしっかり握れません。例えば素振りのときに手が滑ってしまうと、フォームが安定せず、振り抜きまで意識が向けられないこともあります。守備では、ボールが当たる衝撃を吸収しにくくなり、「痛いからキャッチが怖い」という心理的な影響まで出てしまいます。冬の時期に技術が落ちたように見えるのは、実は“寒さによる一時的なパフォーマンス低下”の場合が多いです。
防寒手袋をつけることで得られるメリット
手袋をつけるだけで、手の温度が保たれ、指先の動きが格段に良くなります。子どもたちが「今日はあんまり寒くないかも」「キャッチが痛くなかった！」と前向きな気持ちに変わることも珍しくありません。手袋は単なる防寒具ではなく、冬の練習の“やる気”を支える小さな味方にもなるのです。
冬の練習になると、子どもたちの手が真っ赤になっていたり、指先が思うように動かない様子を見て心配になる保護者の方は多いと思います。大人より体が小さいジュニアは、体温を維持する力が弱く、特に指先は冷えやすい傾向があります。冷えてしまうとバットを握る力が入りにくくなり、スイングが安定しないだけでなく、ノックを受けるときにもボールがうまくキャッチできずにミスにつながりやすくなります。冬の練習はただでさえ気合いが必要なのに、手まで痛いとなれば集中力も続きにくいものです。「手が冷たくて練習に気持ちが乗らない…」というジュニアにこそ、防寒手袋が大きな助けになります。
ジュニア向け野球防寒手袋を選ぶときの3つのポイント
暖かさを決める素材選びのコツ
冬場の練習では、裏起毛やフリース素材が特に人気です。例えば裏起毛タイプは保温力が高く、朝早い集合でもすぐに手が温まります。一方、フリース素材の手袋は軽くて動かしやすく、キャッチボールを中心とした練習に向いています。寒風が強い地域では、防風加工がされたモデルを選ぶと、体感温度が大きく変わります。
滑りにくさを左右するグリップ力
バッティング練習が多いチームなら、手のひらに滑り止め加工があるタイプが必須です。特に柔らかめのシリコングリップは、握力がまだ弱い小学生でも扱いやすく、グリップエンドが安定します。たとえば冬場になると素手で握ると滑ってしまうバットでも、グリップ加工された手袋なら安心して振り抜けます。
動きやすさを決めるサイズ選び
成長が早いジュニアは、つい“大きめ”を選びたくなりますが、サイズが合っていないと逆効果です。指が余ると力が入りにくく、逆にきつすぎると血流が悪くなります。指がまっすぐ伸びて、手のひらが自然に動かせるサイズが最適です。
実際に「去年よりサイズを一つ上げただけで子どものミスが減った」という保護者の声もあります。
防寒手袋を選ぶときにまず気にしてほしいのは、どれだけ暖かさがあるかという部分です。
裏起毛やフリース素材は、寒い風が吹くグラウンドでもしっかり保温してくれます。
次に大切なのは、バットを握ったときに滑らないグリップ力です。冬は手がかじかんで握力が落ちやすいため、滑りにくい加工がされているモデルを選ぶと安心です。
そしてもうひとつ重要なのが、ジュニアの手に合ったサイズ感です。大きすぎる手袋は動きにくく、小さすぎると血流が悪くなって逆に冷えやすくなることがあります。
指先が動かしやすく、しっかりフィットする手袋を選ぶことで、冬でも快適にプレーできます。
2025年最新！ジュニア向けおすすめ防寒手袋を徹底比較
総合バランス重視の万能タイプ
まず紹介したいのが、暖かさ・グリップ力・軽さのバランスが取れた万能モデルです。たとえばミズノの中厚モデルは、バッティングでも守備でも使いやすく、初めて防寒手袋を買う家庭に選ばれやすい傾向があります。特に朝練や長時間の練習でも手が冷えにくく、「とりあえずこれを買えば間違いない」という安心感があります。
とにかく暖かい“厚手タイプ”
北日本や寒冷地での練習が多い場合は、厚手タイプが強い味方になります。手の甲部分に防風フィルムが入ったタイプは、本当に風を通しにくく、気温が0度に近い日でもしっかり温かさをキープします。ただし厚手のぶん、細かい動きがしにくいこともあり、キャッチボールよりは素振りやランニング時の使用に向いています。
初心者でも扱いやすい軽量タイプ
野球を始めたばかりのジュニアには、柔らかくて動かしやすい軽量手袋が人気です。
アンダーアーマーの軽量モデルは、指が動かしやすい作りになっており、守備練習中でも違和感が少ないと言われています。
軽いので疲れにくく、手袋を嫌がる子でも「これなら使いやすい」と感じやすいタイプです。
ここからは、実際に人気の高い防寒手袋を比較しながら紹介していきます。冬の練習は長時間になることも多いため、ただ暖かいだけではなく、耐久性や使いやすさも気になるところです。総合的なバランスに優れたモデル、特に暖かさに特化した厚手タイプ、初めて手袋を使うジュニアでも扱いやすい柔らかめのタイプなど、それぞれの特徴に合わせて選ぶと失敗がありません。たとえばミズノの厚手モデルは寒風にも強く、バッティング中心の練習が多い子にぴったりです。一方で、アンダーアーマーの軽量モデルは手の小さな子でも扱いやすく、素振りやキャッチボールに向いています。どのモデルも一長一短がありますので、実際の使用シーンをイメージしながら選ぶと納得できるはずです。
ミズノ・ZETT・アンダーアーマーを比較してわかるメーカーごとの強み
ミズノ：フィット感と総合性能のバランス
ミズノの防寒手袋は、フィット感の良さが特徴です。ほどよい厚みで、手の動きを邪魔しないため、素振りでもキャッチでも使いやすいです。また、グリップ力が強いため、寒さで手がかじかんでもしっかりバットを握れます。「とにかく使いやすさ重視」という家庭にはぴったりです。
ポチップ
ZETT：耐久性に優れ、毎日の練習に強い
ZETTはとにかく丈夫で、破れにくいところが魅力です。手袋は毎日使っていると手のひら部分がすぐ薄くなることがありますが、ZETTは生地に強度のある繊維を使っているため長持ちしやすいです。練習量が多いチームに所属している子に向いています。
ポチップ
アンダーアーマー：軽さと動きやすさが魅力
アンダーアーマーは指先の動かしやすさを重視した作りになっており、守備練習中心のジュニアに好まれます。デザイン性が高いため、子どもが「この手袋がいい！」と自分から選ぶことも多いブランドです。手が小さい子でも扱いやすいのが強みです。
防寒手袋といえば、この三つのメーカーが特に人気です。それぞれの特徴を見比べていくと、選ぶポイントがより分かりやすくなります。ミズノは全体的にフィット感が良く、使い込むほど手に馴染んでいくのが魅力です。特にバッティング練習でグリップ力が必要なジュニアには相性の良いメーカーです。ZETTは耐久性に優れており、毎日のように練習する子でも長持ちするところが強みです。手袋はすぐ破れて困る…という悩みがあるならZETTが候補に入ります。そしてアンダーアーマーはスポーティなデザインが多く、手が小さめのジュニアでも動かしやすい軽さが特徴です。子ども自身が「これがいい！」と気に入りやすいのも嬉しいポイントです。
練習内容に合わせた手袋選び：素振り・守備・バッティングの最適解
素振り中心なら“軽さ＋グリップ力”が重要
素振りはバットを何十回も振るため、軽くて疲れにくく、なおかつ滑らない手袋が適しています。特に冬場は握力が落ちるため、シリコンパターンの入った手のひら部分が役立ちます。素振り中に手が痛くなりにくいクッション構造のモデルも相性が良いです。
守備練習が多いなら柔軟性を重視
守備では指の細かい動きが重要になります。厚すぎる手袋は動作を妨げてしまうため、薄手でフィット感の良いモデルが活躍します。ノックが多い日は、薄手手袋のほうがキャッチしやすく、「痛くないから集中できる」と感じるジュニアも多いです。
バッティング中心なら“滑りにくさ”を最優先
バッティング練習がメインの場合は、厚手でグリップ力が高いタイプが理想です。寒さで金属バットが冷えていると手の感覚が奪われやすいため、手袋でしっかり保護しつつ、滑りにくい構造が重要になります。実際に、冬場だけバッティンググローブを併用する子もいます。
ジュニアの練習メニューはチームによって大きく異なりますが、素振りが中心なのか、守備練習が多いのか、あるいはバッティングの時間が長いのかによって、選ぶ手袋の向き不向きが変わってきます。素振りだけであれば、軽量でグリップが効くタイプが適していますし、守備練習が多いなら指がしっかり動かせて、ボールを掴みやすい柔軟性のある手袋が便利です。バッティングメインの場合は、厚手で滑りにくいモデルが安心です。このように練習内容と相性の良い手袋を選ぶことで、子ども自身も「今日の練習がちょっと楽しみだな」と前向きな気持ちになれます。
防寒手袋を長持ちさせるためのお手入れ方法
正しい洗い方で素材を守るコツ
手袋は汗を吸っているため、見た目以上に汚れています。優しく押し洗いすることで、生地を傷めずに清潔さを保てます。特にグリップ部分は擦り洗いすると劣化が早まるので、泡をのせるだけで十分です。
乾燥の仕方で寿命が変わる理由
乾燥機は便利ですが、手袋には向きません。熱で素材が縮んだり硬くなったりするからです。形を整えて陰干しすると、長持ちしやすくなります。指先に丸めたタオルを軽く詰めると、型崩れ防止にもなります。
日々のお手入れでできる耐久アップの工夫
練習後はすぐにバッグにしまわず、少し広げて湿気を飛ばすだけでも寿命が延びます。特に冬場は汗をかきにくいと思われがちですが、実は手のひらの内部にはしっかり湿気がこもっています。ちょっとした習慣の積み重ねで長く使えるようになります。
どれだけ良い手袋を買っても、お手入れ次第で寿命が大きく変わります。特に冬場は汗と湿気がこもりやすく、放置するとニオイや劣化の原因になります。洗濯するときは、中性洗剤を使ってやさしく押し洗いをし、直射日光ではなく風通しの良い場所で陰干しするのがおすすめです。乾燥機を使うと縮みや素材の傷みにつながるため避けたほうが安心です。また、使用後は手袋をしっかり乾かしてからバッグに入れることで、型崩れやカビの防止にもなります。少しの工夫で長く使えるので、ぜひ習慣にしてみてください。
よくある質問Q&A：サイズ選び、滑り対策、買い替えのタイミング
サイズ選びで失敗しないためのコツ
サイズ表を見ても決めにくいときは、実際に手袋を試着したときに指先が軽く曲がるかどうかをチェックすると良いです。指が突っ張っている状態では、長時間使うと疲れやすくなります。
手袋が滑るときの応急対処法
買ったばかりでも「少し滑るかも」と感じるときがあります。その場合、手のひらを乾いたタオルで拭くだけで改善することもあります。汗や湿気が原因の場合が多いため、練習の合間にこまめに手を乾燥させると使いやすくなります。
買い替え時期の目安はどこ？
手のひらが薄くなってきたり、グリップが効かなくなってきたら買い替えのタイミングです。特に成長期のジュニアは手のサイズが1年で大きく変わることもありますので、シーズンごとにサイズチェックをしておくと安心です。
手袋選びでよくある質問のひとつがサイズに関するものです。ジュニアは成長が早いため、大きめを買うべきか迷う方も多いですが、使いやすさを考えるとやはり手にフィットしたサイズを選ぶのがベストです。また、「滑りやすい」という悩みには、グリップ加工がしっかり入っているモデルを選ぶことが大切です。もし買った手袋が少し滑るようなら、乾いたタオルで手のひらを軽く拭くことで改善することもあります。買い替えタイミングは、手のひら部分が薄くなってきたり、フィット感が緩くなってきたと感じたときが目安です。手袋は消耗品なので、子どもの安全のためにも早めの交換を心がけると良いでしょう。
まとめ：冬の野球をもっと快適に。手袋選びで子どもの力は変わります
冬の練習はどうしても厳しく、子どもの手がかじかんでしまうのは避けられません。しかし、防寒手袋を適切に選ぶだけで、驚くほどパフォーマンスが変わります。暖かさ、グリップ力、サイズ、素材、メーカーごとの特徴…。どれも大切ですが、一番大事なのは“その子が使いやすいと感じること”です。
今回紹介したポイントや具体例を参考にしながら、ぜひお子さんの手にぴったりの手袋を探してみてください。「今日はあんまり寒くなかったよ」「ボールが前より取りやすくなった！」と笑顔で話す姿を見ると、選んでよかったと思えるはずです。
冬の練習を少しでも快適に、そして前向きに過ごすための準備として、手袋選びをぜひ大切にしてみてくださいね。寒さに負けず、上達を目指す子どもたちを一緒に応援していきましょう！