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厄払いは一緒に行ってはいけない!厄払いのタブーを分かりやすく解説

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「ねぇ、“厄払い”って一緒に行ってもいいの?」――恋人や友達と神社に行こうとしたとき、ふとこんな疑問が浮かんだことはありませんか?

実は、厄払いには昔ながらの風習や言い伝えが根強く残っていて、「一人で行くのがいい」とされる理由もあるんです。
でもその真相、実際のところどうなの?厄がうつるって本当?家族や恋人と一緒は絶対NGなの?

この記事では、厄払いの意味から、一緒に行くことのメリット・デメリット、そして神社での作法やマナーまで、ぜ〜んぶまるっと分かりやすく解説します!

「今年、厄年なんだけど…」とちょっと不安な方も、読めばホッとできるはず。
それではさらに詳しく説明していきますね!

厄払いとは

「厄払い」って、聞いたことはあるけど詳しくは知らない…という方、多いのではないでしょうか?
厄払いとは、神社やお寺で行う「お祓い」の一種で、自分に降りかかるかもしれない悪いこと――つまり“厄”を避けるための儀式のことなんです。

この“厄”というのは、病気や事故、人間関係のトラブルなど、人生を揺るがすようなマイナスの出来事のこと。
特に「厄年」と呼ばれる年齢には、そのリスクが高まるとされていて、日本では昔からこの時期に厄払いをする習慣があります。

形式は地域や神社によって少しずつ違いますが、多くの場合、神主さんに祝詞(のりと)をあげてもらい、お祓いを受けるという流れが一般的です。
派手なお祭りのような雰囲気ではなく、どちらかというと神聖でしっとりとした時間が流れます。

とはいえ、怖がる必要は全然ありません。
むしろ「よし、今年も気を引き締めて頑張るぞ!」と、前向きな気持ちになれる行事なんですよ。

厄年の意味と由来

「厄年って何歳のとき?」と聞かれること、ありますよね。
これは男性と女性で年齢が違っていて、一般的に男性は25歳・42歳・61歳、女性は19歳・33歳・37歳が本厄とされています。特に男性の42歳、女性の33歳は「死に(42)」「散々(33)」と語呂が悪く、大厄(たいやく)と呼ばれて注意が必要とされています。

この風習のルーツは、実はとても古くて平安時代までさかのぼるんです。当時は現代のような医学や保険制度もなく、年齢によって体調の変化や社会的な節目が命に関わることもありました。たとえば、42歳の男性は一家の大黒柱としての責任が重くなる時期。つまり「心身ともに無理しがち=トラブルに遭いやすい年」と考えられていたわけです。

なので、迷信と思わず、「今の自分を見つめなおすチャンス」として受け止めてみるのもいいかもしれませんね。

厄払いは一人で行くべき?

さて、本題です。「厄払いって誰かと一緒に行っていいの?」って疑問、出てきますよね。
結論から言うと、“なるべく一人で行くのが理想”とされています。

なぜかというと、厄払いはあくまで“その人自身の厄を祓う”ためのものだからです。主役は自分、つまり「厄年の本人」です。そこに友人や恋人、家族が同席することで、「厄がうつるかも…」という昔ながらの考えを気にする方もいます。

特にお年寄りが多い地域や、厄年を重んじる土地柄だと「厄が周りに伝染る」と信じられている場合も。もちろん科学的な根拠はありませんが、こういうのって“気持ちの問題”だったりするんですよね。

ただ、どうしても一人が不安という場合は、付き添ってもらうだけで、祈祷を受けるのは自分だけにするなどの工夫をすればOK。神社側もそのあたりは柔軟に対応してくれることが多いですよ。

つまり、「一緒に行く=絶対NG」ということではありませんが、自分の厄を祓う儀式であることを大切に考えて、配慮ある行動を心がけるのがベストですね。

一緒に行くと厄が移るのか

「厄がうつるって本当なの?」と心配になる方、意外と多いです。
結論から言うと、「科学的な根拠はありません」。でも、伝統的な考え方の中では「厄は人にうつる」と言われてきた背景があるんです。

たとえば、昔の日本では「穢れ(けがれ)」という考え方があって、出産や病気、不幸などは“周囲に悪影響を及ぼすもの”とされていました。その考え方が厄にも適用され、「厄年の人に近づくと、自分にも災いが…」と避けられてしまうことも。

実際、厄払いに一緒に行った人が後から体調を崩したとか、仕事で失敗したとか、たまたま起きた出来事が「厄が移ったせい」と結びつけられるケースもあったようです。これは“後付け”であることが多いですが、人間って不安なことがあると、何かに理由を求めちゃうものなんですよね。

ですので、大切な人にそんな心配をかけたくない…と思うなら、一人で行くのが無難です。でも、「迷信だし気にしない!」というスタンスの人同士なら、あまり神経質になりすぎなくても大丈夫です。

厄落としと厄払いの違い

「厄落とし」と「厄払い」、名前が似ているから同じことのように思えますが、実はちょっと違います。

厄払いは、神社やお寺で正式に行う“祈祷(きとう)”です。神主さんや僧侶の方に祝詞をあげてもらって、厄を払ってもらうという儀式ですね。服装もちょっとフォーマルな雰囲気で、事前予約が必要なところも多いです。

一方、厄落としはもっとカジュアルで、「身の回りのものを処分する」「普段やらないことにチャレンジする」「厄年に坊主頭にする」なんて例もあります。いわば“自分でできる開運アクション”といったところ。地域によっては、わざと派手に転んだり、厄年に引っ越しすることで「厄を落とす」なんて習わしも。

つまり、

  • 厄払い → 他者(神仏)の力を借りて祓う
  • 厄落とし → 自分でアクションを起こして厄を落とす

というように、アプローチの違いがあるんですね。どちらか一方でもいいですが、両方合わせて行う人も多いですよ。

家族と行っても大丈夫?

「一人じゃ不安…家族と一緒でもいい?」という質問、よくあります。
これ、結論から言うと「基本的には大丈夫」です!

特にお子さんや高齢の親御さんが対象の場合、家族が一緒に行くのはむしろ自然なことですし、多くの神社でも付き添いはOKとされています。ただし、付き添いの家族が一緒に祈祷を受ける場合は、その人の名前も申し込む必要がありますし、祈祷料(初穂料)も人数分になることがあるので注意が必要です。

また、一緒に行ったことで「厄が移るのでは…?」と気にする方もいるかもしれませんが、家族というのはそもそも運命共同体みたいなもの。何かあれば支え合う存在ですから、あまり神経質にならなくても大丈夫です。

どうしても気になる場合は、祈祷を受けるのは本人だけにして、家族は付き添いに徹するという方法もアリ。神社側もそういった事情には慣れているので、気軽に相談してみるといいですよ。

友人や恋人と行くリスク

「友達や恋人と一緒に行けば心強いし、ちょっとしたイベント気分で楽しめそう!」
…そう思う気持ち、すごく分かります。ですが、ここにちょっとした注意ポイントがあるんです。

まず、先ほども少し触れたように、「厄は他人にうつる」という昔ながらの考え方があるため、特に年配の方や神社関係者の中には、“二人で来るのはあまり良くない”と感じる方もいます。特に恋人同士の場合、「一緒に厄払いをしたら関係が悪くなった」なんていう噂もチラホラ…もちろん科学的根拠はゼロですが、気にする人には気になる話ですよね。

それに、厄払いって本来は“個人的な内省の時間”でもあるので、他人とワイワイ話しながら受けるようなものではありません。周りの人にも気を使いますし、終わった後の感想戦(あれどうだった?これどう思った?)が、気持ちのリセットを邪魔してしまうこともあります。

つまり、気持ちを新たにするための神聖な時間を「共有イベント」にしすぎると、せっかくの意味が薄れてしまう可能性があるんです。

もし、どうしても一緒に行きたいなら、同じ神社でも受付や祈祷の時間を少しずらすなどして、それぞれの空間を尊重する工夫をするといいですね。

厄払いの正しい作法

「厄払いって、どんな格好で行けばいいの?」「事前に準備することは?」と、不安になりますよね。
でも大丈夫!きちんと押さえておけば、当日はスムーズに安心して臨めます。

まず、服装についてですが、基本的には清潔感があって派手すぎないものが◎。男性ならジャケットやシャツ、女性ならワンピースや落ち着いたカラーの服が無難です。神社やお寺は神聖な場所なので、カジュアルすぎたり肌の露出が多い服装は避けましょう。

次に、当日の持ち物。多くの神社では事前に祈祷の申し込みが必要なので、電話予約またはネット予約をしておくのがベストです。当日は初穂料(祈祷料)を用意していきましょう。金額は3,000円~10,000円程度が相場ですが、神社によって違うので事前に確認を。

当日受付を済ませたら、名前と生年月日などを記入し、呼ばれるまで待機。呼ばれたら本殿に入り、神主さんによる祝詞(のりと)とお祓いを受けます。だいたい10~20分くらいで終わるのが一般的です。

終わった後は、いただいたお札やお守りを大切に保管しましょう。お札は神棚や高い場所に飾るのがおすすめです。

厄年の時期とタイミング

「厄年っていつからいつまで?」「厄払いって何月にするのがいいの?」という疑問、ありますよね。

一般的に厄年は数え年でカウントされます。つまり、生まれた年を1歳として数える昔の方法です。
本厄の前後には“前厄”と“後厄”があり、合わせて3年間が注意すべき期間とされています。

性別前厄本厄後厄
男性24歳25歳26歳
男性41歳42歳43歳
男性60歳61歳62歳
女性18歳19歳20歳
女性32歳33歳34歳
女性36歳37歳38歳

じゃあ、いつ厄払いに行けばいいの?というと、「年始(1月〜2月頃)」がベストタイミングです。多くの人が初詣と合わせて受けることも多いので、神社もこの時期は厄除け祈願を大々的にやっています。

でも、もしこの時期を逃しても「もう遅い…」なんて落ち込む必要はありません。基本的にその年のうちならいつでも大丈夫です。むしろ、心の準備が整ったときや、気持ちを切り替えたいときに行くのが効果的ですよ。

神社での厄払いの流れ

「初めての厄払い、なんかドキドキする…」
そんな方のために、神社での厄払いの一連の流れをご紹介しますね。流れを知っておけば、当日も落ち着いて臨めますよ。

まずは受付。大抵の神社では、社務所や受付所にて祈祷の申込みをします。名前や生年月日、住所、そして「厄年」や「災難除け」など希望の祈願内容を書きます。

次に初穂料(祈祷料)を納めます。金額は神社によりますが、3,000円〜10,000円程度が一般的。のし袋に「初穂料」と書き、下に自分の名前を記して渡すと丁寧です。

祈祷の時間になると、神主さんに呼ばれて本殿へ移動します。
ここで祝詞(のりと)をあげていただき、お祓いが始まります。自分の名前が読み上げられたり、神聖な雰囲気の中での儀式なので、ちょっと背筋が伸びる瞬間です。

その後、**玉串奉奠(たまぐしほうてん)**といって、榊の枝を神様にお供えする動作をする場合も。分からなくても神主さんが優しく案内してくれるので大丈夫です。

最後に、お札やお守り、お神酒などをいただいて終了。
だいたい全体で30分〜40分くらいの所要時間です。終わった後は心がスッと軽くなるような感覚になる方も多いですよ。

厄払いのお礼やマナー

神社は神様のいらっしゃる場所。だからこそ、ちょっとしたマナーを押さえておくと気持ちよく過ごせます。

まず、参拝前の作法としては、「手水舎(ちょうずや)」で手と口を清めてから本殿に向かいましょう。これは“心身を清めて神様にご挨拶する”という意味があります。

受付では、神社の人への挨拶も忘れずに。「お世話になります」「よろしくお願いします」と丁寧に伝えるだけで印象がガラッと変わります。

祈祷が終わった後に「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えるのも大切なマナー。神主さんに手土産を渡す必要はありませんが、丁寧な気持ちを持つことが何よりの礼儀です。

そして、お札やお守りは粗末に扱わないこと。いただいたお札は1年後に神社へ返納し、お焚き上げしてもらいましょう。捨ててしまうのは絶対にNGです。

厄年の過ごし方

「厄年って、ただ怖がって過ごす時期?」と思ってしまいがちですが、実はそうじゃないんです。
この時期は、“自分自身と向き合い、生活を整えるチャンス”でもあるんですよ。

たとえば、健康面では定期検診を受けたり、食生活を見直すのが◎。体のメンテナンスを意識するだけで、自然と気持ちも安定します。

人間関係では、ストレスの多い関係を整理するタイミングかもしれません。無理に合わせ続けていた相手と少し距離をとるだけでも、心が軽くなることってありますよね。

仕事でも、焦らず慎重に。新しい挑戦もいいけれど、慣れていることを丁寧にこなすほうが、厄年の運気には合っていると言われています。

そして何より、「気を張りすぎない」ことが大切です。
厄年=必ず悪いことが起きるというわけではありません。あくまで“節目”として、心と体のメンテナンスを意識して過ごすと、自然といい流れが巡ってきますよ。

厄を祓った後に気をつけたいこと

厄払いが終わると、「これでもう安心♪」となりがちですが、実はここからが大事な時期なんです。祓ってもらったからこそ、今後の行動や意識も見直すチャンスなんですね。

まず、生活リズムを整えること。早寝早起き、バランスの良い食事、適度な運動。この基本を見直すだけで、運気はぐっと安定します。

次に、感謝の気持ちを持つこと。厄払いって、自分ひとりで受けるものに見えて、実は家族や友人など周囲の支えがあってこそ。支えてくれる人たちに「ありがとう」を忘れずに。

また、過信しすぎないこともポイントです。厄を祓った=完全に安全、というわけではありません。だからこそ、気持ちを引き締めて、日々を丁寧に過ごしていくことが大切です。

そして、もらったお札やお守りは大事に扱いましょう。引き出しの奥にしまい込むのではなく、見える場所に置いて、日常的に神様とのご縁を感じるのもおすすめです。

🔸記事のまとめ

  • 厄払いは「本人の厄を祓う儀式」なので、一人で行くのが基本スタイル
  • 一緒に行くことで“厄がうつる”とされる地域的な信仰もある
  • 家族と一緒に行くのは問題なし、ただし祈祷を受けるのは本人のみが理想
  • 友人・恋人との同行は配慮が必要、場の空気や神社の雰囲気に気をつけて
  • 厄年はあくまで人生の節目。気をつけながらも前向きに過ごすことが大切!

最後までご覧いただきありがとうございました。

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