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「こういう」vs「こうゆう」。SNSでよく見る「こうゆう」は正しいの?正しい使い方と意外な落とし穴とは

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「こうゆう?こういう?…え、どっちが正しいの?」

SNSや日常会話ではよく見かけるこの表現、なんとなく使っているけど、実は間違ったまま覚えている人も多いんです。
この記事では、「こうゆう」と「こういう」の違いをはっきりさせつつ、会話と文章での正しい使い分け方をわかりやすく解説します。

「え、それダメだったの!?」という発見もあれば、「だから“ゆう”って言っちゃうのか〜」と納得できる理由までしっかりお届けします。

読むだけで“言葉に強い人”に一歩近づける内容ですので、気になる方はぜひ最後までチェックしてくださいね!

「こうゆう」と「こういう」の違いとは?

まず結論から言うと、「こういう」が正しい表記で、「こうゆう」は誤用です。
でも、普段の会話では「こうゆうさ〜」って言ってる人、多いですよね?それもそのはず。耳で聞くとどちらも同じに聞こえるので、意識せず使い分けている人も多いんです。

じゃあ、どう違うの?となると、ポイントは「言葉の成り立ち」にあります。

「こういう」は、「こう(このような)」+「いう(言う・いうこと)」がくっついた表現です。つまり、「こういう出来事」「こういう考え方」など、“具体的な例”を示すときに使うのが本来の形。

一方、「こうゆう」は「ゆう」という話し言葉から派生した表現で、あくまで“口語”や“方言っぽさ”として使われているもの。なので、文章やビジネス、学校などの正式な場では使わないようにしましょう。

「こういう」は正しい日本語?

はい、ズバリ「こういう」は正しい日本語表現です。
「こういう」「そういう」「ああいう」など、“こそあど言葉”に「いう(言う・いうこと)」がくっついたタイプの言い回しで、国語辞典にも載っている正式な言葉です。

たとえば、

  • こういう問題が多い
  • こういうことは大切にしたい
  • こういう時に限って雨が降るんだよね〜

など、日常的にもビジネス文書でも使える、汎用性の高い表現ですね。

「こういう」は、“このような”“この種類の”といった意味を表す言葉で、相手に具体例を示したり、状況を指し示すときに使われます。

正しい日本語として使いたいときや、文章にしっかり残したいときは、迷わず「こういう」にしておきましょう!

「こうゆう」はなぜ間違いなのか

「こうゆう」は間違い…と聞くと、「え?じゃあ今までずっと間違ってたの!?」とドキッとした方もいるかもしれません。でも大丈夫。間違いというよりは、「正式ではない表現」と覚えておけばOKです。

まず、「ゆう」という言葉自体が、「いう(言う)」の音が崩れた口語的な発音なんですね。
例えば「言うこと聞きなさい」が、「ゆうこと聞きなさい」になっていたりするのと同じパターンです。

つまり「こうゆう」は、「話し言葉」としてなら通じるけど、「書き言葉としては不適切」ということ。SNSや会話であえて砕けた雰囲気を出したいときには使っても構いませんが、目上の人や文章では避けたほうが無難です。

特に、ビジネスのメールやレポート、履歴書などに「こうゆう」と書いてしまうと、「あ、この人ちょっと言葉遣いが雑かな?」とマイナス印象を持たれる可能性も…。

使いどころを見極めて、TPOに合わせた言葉選びが大事ですね!

なぜ「こうゆう」と言いたくなるのか

「こうゆうって言っちゃうんだよね〜」という人、多いですよね。でも実はそれ、日本語の音の流れに逆らってないからなんです。

日本語は、話しやすく、発音しやすい方向に変化する癖があるんですね。
たとえば、

  • 「いう → ゆう」
  • 「している → してる」
  • 「〜のだ → 〜んだ」

このような音の“短縮”や“変化”は、日本語話者なら自然とやっているもの。
だから「こういう」より「こうゆう」の方が、口に出したときに滑らかに感じるんです。

また、小さいころに家族や周りの人が「こうゆうふうにね〜」なんて言っていたのを聞いて育った場合、それが正しいと“刷り込まれている”可能性も。

つまり、間違えるというより、自然にそう覚えてしまっているんですね。

会話では「こうゆう」でも通じる?

はい、正直に言うと…会話の中では「こうゆう」でも全然通じます!

むしろ、会話で「こういう」とキッチリ言いすぎると、ちょっと堅苦しく感じられることもあるくらいです。
たとえば、

  • 「こうゆうの好き〜!」
  • 「こうゆう時、ほんと困るよね」

なんてフレーズ、日常会話では耳慣れていますよね。

会話はリズムやテンポが大切なので、多少砕けた表現のほうがむしろ自然です。
ただし、場面によっては注意が必要。プレゼンやスピーチ、面接のようにフォーマルな状況では、「こういう」と言いましょう。

つまり、「こうゆう」が絶対にNGというわけではなくて、**“通じるけど、場にふさわしくないこともある”**という感じです。

SNSや若者言葉での使用傾向

SNSや若者言葉の世界では、「こうゆう」はかなり市民権を得ている表現です。
X(旧Twitter)やTikTok、Instagramなどでは、

  • 「こうゆう男子、マジで無理」
  • 「こうゆうの見ると泣く」
  • 「こうゆうこと、あるあるすぎて笑う」

など、自然に使われているのが見受けられます。
この“ゆるさ”や“砕け感”が、SNS独特の空気感にぴったりなんですね。

実際、検索トレンドを見ても「こうゆう」の使用頻度は高く、とくに10代〜20代の層で多く見られる傾向があります。

ただし!SNSで使っているからといって、正式な文章で「こうゆう」を使うと誤用になります。
学校の作文やビジネス文書では、「こういう」と書きましょう。

SNSは“カジュアルな表現の遊び場”。
TPOに合わせて「ことばのスイッチ」を切り替えられると、スマートですね!

書き言葉ではどちらを使うべき?

結論から言うと、書き言葉では絶対に「こういう」を使うのが正解です。

「こういう」は文法的にも辞書に載っている正しい日本語表現で、公的な文章や論文、小説などにも自然に登場します。
一方、「こうゆう」は話し言葉としてはアリでも、文章にすると急に幼く見えてしまったり、「この人、ちゃんとした日本語知らないのかな?」と思われることも。

例えば、

  • 「こういう問題を考える必要があります」 → ◎
  • 「こうゆう問題を考える必要があります」 → ✕

このように、たった一文字違うだけで文章全体の印象が“幼い・稚拙”になるリスクがあるんです。

特に読まれる文章で信頼感や説得力を持たせたいときは、迷わず「こういう」を使いましょう!

学校やビジネス文書での使い分け

学校や職場など、“ちゃんと感”が求められる場所では、「こうゆう」は避けたほうが無難です。

▶︎ 学校での作文やレポートの場合

  • 正)こういう場面では、慎重な判断が求められる
  • 誤)こうゆう場面では、慎重な判断が求められる

先生に提出する書類や感想文は、**“話し言葉をそのまま書かない”**が鉄則。
正しい表現を身につけるチャンスにもなるので、ここはきっちり「こういう」で!

▶︎ ビジネスシーンでは…

  • メール:こういうご提案をいただき、ありがとうございます。
  • 書類:こういう事例が増えています。

ビジネスでは、細かな言葉づかいからも“信頼されるかどうか”が判断されます。
上司や取引先に「こうゆうですね」なんて言ってしまうと、軽く見られてしまうかもしれません。

言葉の選び方一つで印象が大きく変わるからこそ、「こういう」とスマートに使いこなしましょう。

「こうゆうこと」の正しい表記は?

これ、よく迷う人が多い表現なんですが、正しくは**「こういうこと」**です!

「こういう」+「こと」という構造になっていて、「こうゆうこと」は口語的な言い間違いにすぎません。
たとえば…

  • 「こういうことがあるから、油断できない」
  • 「こういうことは、大人になってから気づくんだよね」

このように、「こと」は抽象的な出来事や行動を表すときに使います。
会話では「こうゆうことさ〜」とサラッと言っても自然ですが、書くときには**絶対に「こういうこと」**にしましょう。

ちなみに、「こういう事」と“漢字”で書く人もいますが、会話的・一般的な内容なら「こと」はひらがなが◎
固い文章で特別に強調したい時だけ「事」としてもOKですが、普段はひらがな表記が親切で読みやすいですよ。

「こういうとき」の使い方と例文

「こういうとき」も、よく使う表現のひとつですよね。
意味としては、**“このような状況のとき”**という意味で、話の中で状況を指し示すときに使います。

例えば、

  • 「こういうときに限って、スマホが充電切れるんだよね」
  • 「こういうとき、冷静な人がいてくれると助かるよね」
  • 「こういうときに、いつも支えてくれるあなたに感謝」

すごく自然ですよね?日常会話でも文章でもOKな、万能フレーズです。

ただし、「こうゆうとき」と書いてしまうと、文章としては不正解。言葉の響きに引っ張られずに、**“いう”を正しく書く癖”をつけておくのがコツです。

「ゆうこと」と「いうこと」の違い

これもよく見かける誤用です!
「ゆうこと」と「いうこと」は、音的にはほぼ同じですが、**正しい日本語は「いうこと」**です。

たとえば、

  • 「ちゃんと人のいうこと聞きなさい」←◎
  • 「ちゃんと人のゆうこと聞きなさい」←❌(話し言葉ではOKだけど文章ではNG)

なぜこうなるかというと、「いう(言う)」という言葉は、関西地方や話し言葉になると「ゆう」と発音されやすいからなんですね。

音としては通じますが、書くときには必ず「いう」に統一するようにしましょう。
SNSのノリで「ゆうこと聞いてくれんのが一番助かる」みたいな投稿も見かけますが、文章にするとちょっと砕けすぎて見えます。

「こうゆう」って気持ち悪い?と思われる理由

SNSでたまに見かけるのが「“こうゆう”って書き方、なんか気持ち悪く感じる…」というコメント。
実際に、言葉に敏感な人や文章を大事にする人ほど、こう感じる傾向があります。

なぜかというと、「こうゆう」は見た目が“子どもっぽく”“いい加減”に映るからなんです。
大人の文章の中に「こうゆう」があると、急に幼く見えたり、「この人、大丈夫?」と心配になることも。

特に、ビジネスメール・婚活プロフィール・就活のESなどでは要注意。
誤字ではないけれど、相手に与える印象が“軽くなる”リスクがあるため、無意識に避けられることが多いのです。

文章ではきちんと「こういう」と書いておくのが、やっぱり安心ですね。

正しい言葉づかいが信頼感を生む理由

最後に、この記事のいちばん大事なポイントをお伝えしますね。

言葉づかいって、その人の人柄や知性、信頼感を大きく左右する要素なんです。
たとえ内容がすばらしくても、表記が雑だったり、誤用が多いと「もったいない人だなぁ」と思われてしまうことも…。

逆に、言葉を丁寧に使っている人は、

  • 信頼できそう
  • 誠実に感じる
  • ちゃんと考えてる印象がある

といったプラスのイメージが自然とついてきます。

たった一文字の違いでも、それが積み重なると大きな印象の差になるんですよね。

だからこそ、普段の話し言葉では「こうゆう」でもOK。
でも、文章にするなら「こういう」をしっかり使い分けて、“言葉に強い人”になっていきましょう!

🔸まとめ(箇条書き)

  • 正しい表現は「こういう」で、「こうゆう」は話し言葉としての誤用
  • 「こうゆう」は発音しやすいため、会話では自然に使われがち
  • 書き言葉やビジネスでは必ず「こういう」を使うこと
  • SNSや若者言葉では「こうゆう」が多用されている傾向がある
  • 「いうこと」「こういうとき」なども混同しやすいので注意
  • 誤用は印象を下げる原因に。TPOで使い分けが大切!

最後までご覧いただきありがとうございました。

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