こんにちは! 仕事でメールを書いているとき、あるいは打ち合わせの席で、ふと「あれ?」と手が止まる瞬間はありませんか?
「取引先の担当者が2人いるんだけど、そのまま『2人』って言ってもいいのかな……?」
「『2人とも』って、なんだか友達みたいで失礼じゃないかな……?」
そんなふうに悩んでいるあなたは、実はとっても素敵なビジネスパーソンです。
なぜなら、それは相手のことを大切に想い、敬意を払おうとしている証拠だからです。
今日は、そんなあなたのモヤモヤをスッキリ解決するために、ビジネスシーンで使える「2人・2人とも」のスマートな言い換え術をたっぷりご紹介します。
これさえ読めば、自信を持って送信ボタンが押せるようになりますよ!
「2人」をそのまま使うのはNG?ビジネスで言い換えが重要な理由
普段、友達や家族と話すときは当たり前に使っている「2人」という言葉。 でも、ビジネスの現場では少しだけ注意が必要なんです。
「2人」という言葉が相手に与えるカジュアルな印象
「2人」という表現は、非常に日常的で分かりやすい言葉です。 でも、ビジネスという「公」の場では、少しだけ素っ気なく、カジュアルすぎる響きを持ってしまうことがあります。
例えば、あなたが取引先の相手から「2人で相談してください」と言われるのと、「お二人でご相談ください」と言われるのを想像してみてください。 後者の方が、大切に扱われている感じがしませんか? 言葉ひとつで、相手との「心の距離感」が変わってくるのです。
信頼関係を築く「敬意」の込め方と語彙力の関係
ビジネスは、突き詰めれば「人と人との信頼関係」です。 「この人はマナーがしっかりしているな」「言葉遣いが丁寧だな」と思われることは、仕事のスキルと同じくらい、ときにはそれ以上に大きな武器になります。
適切な言い換えができるようになると、「私はあなた(がた)をプロとして尊重しています」というメッセージが、言葉の端々から伝わります。 語彙力は、相手を大切にするための「道具」なんですね。
2人だからこそ際立つ「丁寧な指名」のメリット
「皆さん」と言うほど多くはないけれど、1人ではない。 そんな「2人」というシチュエーションは、実はコミュニケーションを深める大チャンスです。
「お二人」という言葉を使うことで、相手一人ひとりの存在をしっかり認識していることが伝わります。 多人数の中に埋もれさせるのではなく、特別な「ペア」として扱う。 この繊細な気配りが、相手の心をグッと掴むきっかけになるんです。
【シーン別】「2人」をスマートに言い換える基本の3表現
では、具体的にどんな言葉を使えばいいのでしょうか? まずは、これさえ覚えておけば安心という「基本の3つ」をマスターしましょう。
最も汎用性が高い!「お二人(様)」の正しい使い方
一番使いやすく、かつ温かみがあるのが「お二人」です。 口頭でもメールでも使える万能選手と言えますね。
- 口頭の場合: 「お二人にお会いできて光栄です」
- メールの場合: 「お二人のご意見をお聞かせください」
ここで一点補足です。 飲食店のように「お二人様」と「様」を付けるのは、来客応対や接客のシーンでは100点満点ですが、ビジネスメールでは「お二人」とシンプルに書く方がスッキリしてスマートですよ。
文書や報告書で活躍する「両名」と「二名」の使い分け
少し硬い表現が必要な場面では、「両名(りょうめい)」や「二名(にめい)」が登場します。
- 両名: すでに話題に出ている「その2人」を指すときに使います。報告書などで「担当者両名に確認済みです」のように使います。
- 二名: 単に人数を数えるときに使います。「会議には二名で伺います」といった形ですね。
「両名」は少しフォーマルな響きになるので、社外の人に「そちらの2人」と言う際に使うと、キリッとした印象を与えられます。
役職が異なる2人を指す場合の配慮と呼び方
これが意外と悩むポイントですよね。 例えば、部長と若手社員の2人を指す場合です。
この場合は、無理に「お二人」とまとめず、「〇〇部長、および△△様」のように、一人ひとりを役職や敬称で呼ぶのが最も安全です。 ここで注意したいのが、「山田部長様」のように役職に「様」を重ねないこと。 役職名そのものが敬称なので、そのまま、あるいは「部長の山田様」とするのが正解です。
「2人とも」を格上げ!ビジネスで一目置かれる丁寧な表現術
次に、「2人とも」と言いたいときのバリエーションを見ていきましょう。 「とも」という言葉は少し幼く聞こえることがあるので、ここを工夫するだけで一気に「デキる人」感がアップします。
「お二人とも」をさらに丁寧にする「お二人揃って」の響き
「お二人とも、お元気そうで何よりです」 これでも十分丁寧ですが、さらに一歩進むなら「お二人揃って」を使ってみましょう。
「本日はお二人揃ってお越しいただき、誠にありがとうございます」 と言われると、なんだかおめでたいような、とても歓迎されているような、温かい気持ちになりますよね。 ポジティブなシーンで特におすすめの表現です。
物事や選択を指す際にも便利な「いずれも」の活用法
「2人とも正解です」と言いたいとき、ビジネスでは「いずれも」がよく使われます。
「ご提示いただいた二案につきまして、いずれも素晴らしい内容でした」 このように、人だけでなく物事(プランなど)に対しても使えるので、非常に汎用性が高い言葉です。 「どちらも」と言うよりも、少し客観的で知的な印象を与えることができます。
「両名とも」を使って事務的な正確さを伝えるテクニック
「2人の両方が、すでに承諾しています」という事実を伝えたいときは、「両名とも」が便利です。
「先方担当者、両名とも内容に合意しております」 このように使うと、曖昧さがなくなり、事務的な報告としての信頼性が増します。 感情を交えず、淡々と事実を伝えたいときに選んでみてください。
メールで迷わない!「2人」を宛名にする際の連名マナーと例文
メールの宛名は、そのメールの「顔」です。 ここを間違えると、中身がどれだけ良くても台無しになってしまうことも。
「〇〇様、△△様」と並べるのが鉄則?正しい並び順
相手が2人の場合、宛名は「連名(れんめい)」にするのが基本です。
- 基本の形: 株式会社〇〇 〇〇部長、△△様(または 〇〇様、△△様)
並べる順番は、**役職が高い人を先(右または上)**にするのが鉄則です。 もし役職が同じ場合は、あいうえお順や、普段メインでやり取りしている方を先に書くのが一般的ですね。 「様」は省略せず、必ず一人ひとりに付けましょう!
2人の場合に「各位」を使ってもいいのか?という疑問を解消
よく「各位(かくい)」という言葉を使いますが、これは本来「皆様方一人ひとり」という意味です。 人数に関わらず使える言葉ではありますが、たった2人に対して「各位」を使うと、少し冷たく、事務的すぎる印象を与えてしまうことがあります。
「大勢の中の一人」として扱っているように感じさせてしまうんですね。 ですので、2名の場合は面倒くさがらずに**お名前をしっかり並べる「連名」**にしましょう。その方が、受け取った相手も「自分宛てだ」と実感してくれます。
【例文】取引先の2名へ同時に送る進捗報告メール
それでは、具体的な例文を見てみましょう。
件名:【ご報告】プロジェクト進捗状況につきまして
株式会社サンプル 山田部長、佐藤様
いつもお世話になっております。 株式会社〇〇の田中です。
先般はお二人揃って弊社までお越しいただき、 誠にありがとうございました。
打ち合わせにてお二人よりいただきましたご意見を反映し、 資料を修正いたしました。
山田部長、佐藤様、いずれにもご確認いただけるよう、 CCにて共有させていただきます。
いかがでしょうか?「2人」と言うよりも、ずっと丁寧でプロフェッショナルな印象になりますよね。
自社の人間を「2人」と表現する時のビジネスマナー
相手のことではなく、自分の会社の同僚や上司2人を指して「うちの2人が……」と言いたいときはどうすればいいでしょうか?
相手に対して自社の人間を指すなら「名前+2名(両名)」が自然
社外の人に対して自社の人間を指す場合、「弊社両名」という言葉もありますが、少し硬すぎることもあります。 最も自然で間違いがないのは、**「名前+人数(役職)」**という形です。
「当日は担当の〇〇および△△の2名(または両名)で伺います」 「弊社より〇〇と△△の2名が改めてご連絡差し上げます」
このように、名前をしっかり出した上で人数を添えるのが、プロらしい報告スタイルです。
「うちの2人が〜」を卒業してプロの報告スタイルへ
社内会議などで、自分の部下やチームメンバー2人を指すときは、少し表現を調整しましょう。
- 社外に対して: 「担当の〇〇と△△の2名より……」
- 社内の上司に対して: 「プロジェクトメンバーの2名が……」
「うちの2人が」という表現は、少し身内感が強すぎて、公の場では幼く聞こえることがあります。 「担当の2名」など、役割を添えて呼ぶのが大人の階段を登るコツです。
社内メールと社外メールでの表現の使い分け基準
ここには「一般論」と「例外」があります。
- 一般論: 社外には「担当の2名」、社内には「〇〇さんと△△さん」。
- 例外: 非常に仲の良い、長い付き合いのクライアントであれば、たまに「弊社の2人がいつもお世話になっております」と少し柔らかく言うことで、親近感を演出することも可能です。
基本はフォーマルに、でも相手との「心の距離」に合わせて、ほんの少しだけスパイスを加える。 これがユーモアのある、愛されるビジネスパーソンのテクニックです。
間違うと恥ずかしい?「2人」の言い換えで注意すべきポイント
良かれと思って使った言葉が、実はマナー違反だった……なんて悲劇は避けたいですよね。 いくつか注意点をまとめました。
「お二人様」が接客用語に聞こえてしまうケース
前述の通り、「お二人様」は素晴らしい敬語ですが、オフィスの会議室で使うと「これから食事でも始まるのかな?」と一瞬思われてしまうかも。 基本は「お二人」をベースにし、特に丁寧におもてなししたい場面(受付など)では「様」を付ける、という使い分けがベストです。
慇懃無礼にならないための「言葉の重ねすぎ」注意報
丁寧にしなきゃ!と焦るあまり、「お二人様の両名ともにおかれましては……」なんて言葉を重ねすぎていませんか? これは「慇懃無礼(いんぎんぶれい)」といって、逆に嫌味っぽく聞こえたり、文章が重苦しくなったりしてしまいます。
敬語は「引き算」も大切です。 「お二人とも」で十分丁寧なら、そこで止める。 その潔さが、文章の美しさを生みます。
相手の記憶に残る「あのお二人」という温かい表現
少し番外編ですが、ユーモアを交えた素敵な表現をご紹介します。 素晴らしい仕事を共にした相手に対して、「あのお二人なら安心です」という言い方をすることがあります。
これは単なる「2人」という数を超えて、「息の合った、信頼できるペア」という賞賛の意味が込められています。 こうした言葉をさらっと使えるようになると、あなたの周りにはきっと素敵な人間関係が広がっていきますよ。
まとめ:適切な「2人」の言い換えでコミュニケーションを円滑に
ここまで読んでいただき、ありがとうございます! 「2人・2人とも」の言い換え、もう迷わずに使えそうでしょうか?
言葉選びひとつであなたの「仕事の丁寧さ」が伝わる
今回ご紹介した「お二人」「両名」「いずれも」といった言葉たち。 これらは、ただの文字の羅列ではありません。 あなたの「相手を敬う気持ち」を運ぶための、大切な器なんです。
言葉を丁寧に選ぶ人は、仕事も丁寧であると判断されます。 それは、あなたの評価を上げ、ひいては仕事そのものをスムーズに進めるための強力な味方になってくれます。
今日から使える「2名の呼び方」クイックチェックリスト
最後に、パッと確認できるリストを置いておきますね。
- 一番おすすめ: 「お二人」
- 書類や硬い場面: 「両名」
- 宛名: 「〇〇様、△△様」と連名にする(2名に「各位」は避ける)
- 「2人とも」と言いたい時: 「お二人とも」「いずれも」
- 自社の2人を言う時: 「担当の〇〇と△△の2名」
最初は少し緊張するかもしれませんが、一度使ってみればすぐに慣れます。 「今日のメール、いつもよりちょっと格好いいかも!」 そんな小さなワクワクを楽しみながら、一歩ずつ新しい表現を試してみてくださいね。
あなたの丁寧な言葉が、誰かの1日を少しだけ明るくすることを願っています。 応援していますよ!