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「安心致しました」は正しい敬語?目上の人にも失礼にならない言い換え&文例まとめ

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ビジネスメールで「安心致しました」って、つい使っていませんか?
なんとなく丁寧そうだし、無難かな…と思って使ったその一言、実は敬語としてちょっと不自然なケースもあるんです。
特に目上の人やフォーマルな相手に送るメールでは、うっかり失礼に聞こえてしまうことも。

この記事では、「安心致しました」の正しい使い方から、目上の人に失礼にならない自然で丁寧な言い換え表現、さらにビジネスシーン別のメール文例まで、まるっと解説しています!

「この言い方で合ってるかな…?」と迷ったことがある方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。
それではさらに詳しくご説明していきますね!

「安心致しました」は正しい敬語?

「安心致しました」という表現、ビジネスメールや接客の場面でつい使ってしまうこと、ありますよね。丁寧な印象はありますが、実はこの言い回し、敬語としてはやや注意が必要なんです。

「致しました」は「する」の謙譲語ですが、ここでの「安心」は自分の気持ち。つまり「自分が安心した」ときに謙譲語を使うのはちょっと違和感があるんです。謙譲語って「相手を立てるための言葉」なので、自分の感情にはそぐわないという考え方があるんですね。

とはいえ、日常的には広く使われており、絶対にNGというわけではありません。ただ、相手によっては「変な日本語」と受け取られる可能性もあるので、フォーマルな場では注意しておきたいところです。

「安心しました」との違いとは?

「安心しました」と「安心致しました」。どちらも意味は同じですが、受ける印象はまったく違います。

「安心しました」は、敬語ではないので、カジュアルなやり取りや親しい相手向け。LINEや社内チャット、同僚との会話などでは違和感なく使えますが、上司や取引先など目上の方に送るとなると少し軽すぎる印象に。

一方で「安心致しました」は、少し改まった印象を与える言い回し。文法的に厳密な敬語ではないものの、かしこまった表現としては通じます。ただし、冒頭でも触れたように、謙譲語の使い方としては議論の余地があるため、完璧な正解とは言い切れません。

ではどうすれば良いのかというと、**「安心しております」「安堵いたしました」**など、より自然でかつ丁寧な表現に言い換えるのがベターなんです。

ビジネスメールでの適切な使い方

ビジネスシーンで「安心致しました」を使う場合は、文脈と相手に応じて慎重に選ぶことが大切です。例えばこんな場面でよく使われます。

例文:

ご連絡いただき、安心致しました。
ご無事と伺い、安心致しました。

このような文は一見とても丁寧に見えますが、目上の方に送る際は注意が必要。敬語の正確さを気にする相手には「安心しております」や「安堵いたしました」などの言い換えが好まれる場合があります。

また、以下のような表現もおすすめです:

  • 「ご無事と伺い、何よりでございます」
  • 「状況を知り、胸をなでおろしました」
  • 「無事のご連絡を受け、安堵しております」

どれも堅すぎず、でもきちんと敬意が伝わる言い回しです。ビジネスメールでは、相手の立場やシーンに合った“ちょうどいい丁寧さ”が好印象につながりますよ♪

目上の人に使える?NGなケースとは

「安心致しました」は丁寧な響きがある一方で、目上の人に対しては注意が必要な表現です。理由はシンプルで、“安心”という自分の感情を謙譲語で表現してしまっているからです。

謙譲語は本来「自分がへりくだることで、相手を立てる」ためのもの。たとえば「伺います」「拝見します」は、相手の行動や立場に対して使う敬語ですよね。でも、「安心しました」は自分の気持ちの状態なので、そこに謙譲語を使うのはちょっとちぐはぐ。

なので、「安心致しました」はフォーマルなようでいて、実は敬語のマナーにうるさい相手には微妙に思われることもあるんです。特に役職が上の方や、公的なメールを送るときは、「安堵しております」「ほっとしております」などに言い換える方が無難です。

ただ、全体の文脈が丁寧であれば、致命的なミスになることは少ないので、敬語に自信がない場合は、やさしくて無難な表現を選ぶのが賢いやり方ですよ♪

「安心致しました」の敬語レベルと印象

「安心致しました」は、いわゆる丁寧語+謙譲語の組み合わせです。でも、さきほど触れたとおり、自分の感情に対して謙譲語を使うことに違和感を持つ人もいます。

ではこの表現、相手にどんな印象を与えるのでしょうか?
実際のところ、「すごく丁寧でかしこまった印象を受ける」と評価する人もいれば、「敬語の使い方がちょっとズレてる」と感じる人も。つまり、相手の敬語感度によって評価が分かれる表現なんですね。

「安心致しました」は、たとえばお礼や謝罪を含んだメールの中で使うと、丁寧さが補強されて自然に見えることもあります。ただし、単体でポンと使うと「ん?」と違和感が残ることも。

そこでおすすめなのが、「安心しております」や「何よりでございます」といった表現。相手に変な引っかかりを与えず、それでいて十分に丁寧な印象を残せるので、どんなシーンでも安心して使えますよ。

よく使われる言い換え表現一覧

「安心致しました」は便利なようでいて、ちょっぴり扱いが難しい表現。そんなときは、状況に応じて自然に言い換えられるフレーズをいくつか持っておくと安心です!

以下はよく使われている言い換え例と、その使用シーンです。

✔ 主に使われる言い換え表現

言い換え表現特徴・使い方例
安心しております丁寧でやわらかい、ビジネス全般で使いやすい
安堵いたしましたかなりフォーマル、礼儀正しい印象
ほっといたしました感情が伝わりやすく親しみも感じる
何よりでございます相手の無事や報告に対して使いやすい
胸をなでおろしました比較的カジュアル。やや感情的な表現

たとえば、お客様から「無事到着しました」とメールが来たら、

ご無事とのこと、安心しております。

という形で使えますし、上司から報告が来た際には、

ご無事と伺い、安堵いたしました。

のように少し格式を上げた表現を使うと好印象です。

言い換えのコツは、「その言葉だけに頼らないこと」。文全体を通しての丁寧さや温かさが伝われば、言葉選びも自然と相手の心に届きますよ♪

「安心しております」は丁寧?

「安心しております」は、結論から言うと非常に丁寧で安心して使える表現です。
自分の感情を述べながらも、「〜しております」と継続的な状態を表す言い回しにすることで、やわらかく穏やかな印象になります。

たとえば、「ご無事とのことで安心しております」と言えば、相手に対する配慮も感じられ、自然で落ち着いた表現になります。
敬語としても適切で、かしこまりすぎずカジュアルすぎず、“ちょうどいい距離感”を保てる言葉なんですね。

特に目上の人や、初対面のビジネス相手、ちょっと距離のある社外の方など、どんな場面にもなじみやすいのがこの表現の魅力です。
ちなみに、似た表現で「安堵しております」もありますが、こちらはやや硬い印象。少しフォーマルに寄せたいときには便利です。

まとめると、「安心しております」は“迷ったらこれ!”な、万能型敬語と言えます♪

メール文例①:社内向け

社内メールで「安心致しました」などの表現を使う場合、そこまで堅苦しくしなくてもOK。ただし、丁寧な印象を保ちつつ、相手に不快感を与えない言葉選びがポイントです。

以下は社内でよく使われるケース別の文例です。

🚧体調の回復を聞いたとき

ご体調が回復されたとのことで、安心しております。どうぞご無理のないようにお過ごしください。

🚛納品・業務報告に対して

ご報告ありがとうございます。無事に作業が完了したと伺い、安心致しました。

👨‍💻出張や出社状況の報告に対して

ご無事の帰社とのことで、何よりでございます。

社内向けの場合は、そこまで神経質になる必要はありませんが、「〜で安心しました」だけだとやや軽い印象を与えることも。語尾に“〜ください”や“〜いたします”など丁寧な言葉を添えると、より好印象になります。

メール文例②:取引先・お客様向け

取引先やお客様とのメールでは、「安心致しました」は使い方を間違えると不自然な敬語になりかねません。
特に、相手の状況に対する自分の感情を伝えるときは、「安心しております」や「安堵しております」など、より丁寧で違和感のない表現を選ぶようにしましょう。

以下に、シチュエーション別の文例をご紹介します。

📦商品の到着・確認が取れたとき

商品が無事に到着されたとのこと、安心しております。何かお気づきの点がございましたら、お知らせくださいませ。

📝手続き完了の連絡を受けたとき

ご手続きが無事に完了したとのこと、何よりでございます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

🏥体調など健康面に関する返信

ご回復されたと伺い、安堵いたしました。どうぞお大事になさってください。

メールでは、自分の感情を述べるにしても相手を気遣う言葉を必ず添えるのがマナー。たとえば「安心しました」だけではそっけない印象になるので、後ろに続く一文が肝心です。

他の敬語表現との組み合わせ方

「安心しております」や「安堵いたしました」などの表現は、それ単体でも丁寧ですが、他の敬語表現と組み合わせることで、より自然で心のこもった文章になります。

たとえば、以下のようなフレーズがよく使われます。

  • ご無事とのことで、安心しております。どうぞご自愛くださいませ。
  • ご報告をいただき、誠にありがとうございます。安心いたしました。
  • 状況を確認し、ほっとしております。引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。

ポイントは、「自分の安心」だけに焦点を当てず、相手への気遣いや敬意をセットで表現すること
このひと手間で、グッと印象がよくなりますよ♪

また、文末だけでなく冒頭の導入にもひと工夫すると、メール全体が自然な流れになります。

先日はご連絡をいただき、誠にありがとうございました。状況を拝見し、安心いたしました。

こういった“流れを意識した敬語使い”ができると、上級ビジネスメールに早変わりです!

感謝や謝罪と一緒に使う場合の例

「安心しました」は、感謝や謝罪の気持ちとセットで伝える場面がとても多いです。ただし、組み合わせ方を間違えると、違和感を与えることもあるので注意しましょう。

感謝と一緒に使う例

ご連絡いただき、安心いたしました。お忙しい中、誠にありがとうございます。
無事を確認でき、安堵しております。いつも丁寧なご対応に感謝申し上げます。

安心の気持ちを伝えた後に、お礼の一文を添えるとグッと好印象になります。

謝罪と一緒に使う例

このたびはご不安な思いをおかけし、誠に申し訳ございません。無事に完了したと伺い、安心しております。
対応が遅れたことでご迷惑をおかけし、重ねてお詫び申し上げます。状況が改善されたとのことで、安堵いたしました。

謝罪+安心のコンボは、相手の気持ちに寄り添う姿勢を見せることが重要
順序としては「謝罪 → 状況確認 → 安心」の流れが自然です。

カジュアルな場面ではどう書く?

一方で、社内チャットやLINE、ちょっとくだけたメールなど、フォーマルすぎないシーンでは「安心致しました」は堅すぎる印象になることもあります。

そんなときは、以下のように“やわらかく砕けた表現”に置き換えてみましょう。

  • 「よかったです!」
  • 「無事で安心しました〜」
  • 「ホッとしました!連絡ありがとう!」
  • 「ちゃんと届いてたみたいで安心しました!」

このように、「安心」という言葉はくだけた場面でも意外と使いやすいんです。ただし、相手との関係性や社風によっては、「〜しました」より「〜して良かったです」としたほうが無難なことも。

とはいえ、あまりにフレンドリーすぎると逆に距離感が気になることもあるので、“敬語とカジュアルのバランス”が大事ですね♪

まとめ:自然で好印象な言い回しを選ぼう

「安心致しました」は一見丁寧なようで、実は敬語としてやや微妙な面もある表現。とはいえ、文脈や相手との関係を考えて使えば問題ない場面も多く、完全NGというわけではありません。

ポイントは以下の通りです:

  • 自分の感情に謙譲語を使うのは不自然とされることもある
  • より自然で丁寧なのは「安心しております」「安堵いたしました」など
  • 感謝や謝罪の表現とうまく組み合わせると印象UP
  • 目上の人やビジネス相手には、敬語の正確さを意識して
  • カジュアルな場面では“ホッとしました”など柔らかい表現が◎

相手に伝わる言葉選びは、ちょっとした気配りの積み重ね。
大切なのは「形式」よりも「気持ち」です。丁寧だけど押しつけがましくない、そんな表現を身につけていきたいですね♪

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