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参考文献の正しい書き方|論文・レポートで減点されないルールまとめ。APA・MLA・JISスタイルを例つきで紹介

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論文を書き始めたはいいけど、「参考文献ってどう書けばいいの?」と手が止まった経験、ありませんか?
本文はスラスラ進むのに、最後の参考文献で悩んでしまう…。
そんな“あるある”に直面しているあなたに、この記事はぴったりです!

「APAスタイル?MLA?それっておいしいの?」「Webサイトってどう書けばいいの?」という疑問にも、丁寧に・わかりやすく・具体例つきで解説していきます。

実は、参考文献の書き方がちゃんとしているだけで、論文全体の信頼度がグッと上がるんです。
読み終わるころには、「出典はおまけ」なんて思わなくなるはず。
それでは一緒に、参考文献マスターを目指しましょう!

参考文献とは何か

参考文献って、なんとなく「最後にズラッと並んでる本のリスト」ってイメージ、ありませんか?でも、これってただのオマケじゃないんです。
論文を書くときに、自分の主張や研究がどこから来ているのかをはっきりさせるための、とっても大事な要素なんです。

たとえば「〇〇大学の研究では〜」とか「○○先生の著書によると〜」って書いたら、それがどこにあるのかを明記しなきゃいけませんよね? それを一覧にしたのが参考文献。いわば「この情報の裏取りはこちらです!」っていう、証拠リストみたいなものです。

書き方に決まりがあるのは、読む人が「あ、この本ね」「あの論文か」とすぐに確認できるようにするため。論文って信用が命なので、情報の出どころをちゃんと示すことが、信頼される書き手になる第一歩なんです。

論文に参考文献が必要な理由

じゃあ、なぜわざわざ参考文献をつけなきゃいけないの?って思いますよね。
その答えはシンプルで、「自分の主張に説得力を持たせるため」と「パクリじゃないよって証明するため」の2つに集約されます。

まず1つ目、自分の意見や研究を述べるだけでは「それ本当?」って疑われがち。でも、信頼できるデータや研究結果を引用して「〇〇でもこう言ってます」と添えることで、「お、ちゃんと根拠があるんだな」と読者は納得しやすくなります。

そして2つ目、他人のアイデアを自分のものとして書いちゃうと、最悪“剽窃(ひょうせつ)”とみなされて評価が下がることも。ちゃんと出典を明記することは、自分の正直さをアピールする手段でもあるんですね。

つまり、参考文献は“研究者としてのマナー”であり、論文における信頼と評価の鍵を握る存在なんです。なんか、思ったより重要ですよね。

引用と参考文献の違い

よく混同されがちなのが、「引用」と「参考文献」の違い。どっちも他人の言葉や情報を使うって点では似てますが、役割はちょっと違うんです。

簡単に言うと、**引用は“本文の中に出てくる他人の言葉やデータ”**で、**参考文献は“その出どころを最後にまとめたリスト”**です。

たとえば、本文で「山田(2022)は、〜と述べている」と使うのが引用。で、その山田さんの本を論文の最後の参考文献一覧に「山田太郎(2022)『〇〇の研究』東京大学出版」と書いておくのが参考文献、というわけです。

ちなみに、引用には「どこをどう使ったか」が明確になるようにカギカッコやページ番号の指定が必要なこともあります。間違えて自己流でやっちゃうと「意図的なねつ造」と誤解されかねないので注意が必要です。

参考文献は、その引用を“支える裏付け”としての役割もあるので、どちらも正しくセットで使うことが大事なんですよ。

JISスタイルの基本的な書き方

日本語の論文では、JIS(日本工業規格)スタイルがよく使われます。これ、ちょっと名前が堅いですけど、要するに「日本の論文ではこうやって書いてね」っていうルールです。

基本の並びはこの順番です:

著者名(出版年)『書名』出版社

たとえば、
→ 山田太郎(2020)『社会学入門』中央出版

ね、わりとシンプルですよね?
ここで注意したいのは、句読点の使い方。カンマやピリオドじゃなくて、日本語らしく全角の読点(、)や句点(。)を使うことが多いです。

そして、同じ論文内では書き方を統一すること! たとえば、ある本だけカッコを()じゃなくて“「」”にしちゃうと、それだけで減点の対象になったりします。地味だけど、こういう部分こそ意外と見られてるんです…。

APAスタイルの特徴と書き方

さて、次は海外論文でよく使われるAPAスタイルについてです。これはアメリカ心理学会(American Psychological Association)が定めた形式で、主に社会科学系で使われます。日本でも英語論文ではこのスタイルが採用されることが多いですよ。

APAの基本形はこちら:

Author, A. A. (Year). Title of work. Publisher.

たとえば、
→ Smith, J. (2018). Understanding Sociology. Academic Press.

APAの特徴は、とにかく情報の配置が決まっていて正確なこと。ピリオドやイタリック体、カッコの場所など細かいルールがしっかり決まっています。

引用文の中でも、「(Author, Year)」の形で記載するのが特徴。たとえば「(Smith, 2018)」みたいな感じですね。ちょっと堅そうに見えるけど、慣れると論理的で分かりやすいんです。

「英語の文献も参考にしたいけど、どう書いていいか分からない…」という人には、APAスタイルのテンプレートや自動生成ツールがとても便利ですよ!

MLAスタイルの特徴と書き方

次にご紹介するMLAスタイルは、モダン・ランゲージ・アソシエーション(Modern Language Association)が定めた形式で、主に文学や人文系の論文で使用されます。APAよりも柔軟な印象があるスタイルですね。

基本形はこちら:

Author’s Last name, First name. Title of Book. Publisher, Year.

たとえば、
→ Brown, Michael. Cultural Narratives. Oxford Press, 2017.

APAとの違いは、出版年が後ろにくることや、書名をイタリックにすること。そして、引用は本文中に「(Brown 45)」のように著者名とページ番号だけを入れる点が特徴です。

文学作品を引用する場面が多いので、細かい表現の取り扱いに敏感な分、自由度がある一方で、やっぱりルールに従わないと点数はもらえないというのが現実です。

また、日本語の資料を書く場合に無理にMLAを使う必要はありませんが、留学を目指す人や英語の文献を使う人にとっては知っておくと安心です!

Webサイトの参考文献の書き方

最近の論文では、Webサイトを参考にすることも多いですよね。便利だし情報も早い。でもちょっと待って!Webサイトを参考文献にする時には、書き方に独特のルールがあるんです。

たとえばJISスタイルの場合、基本形はこうです:

著者名(または団体名)(閲覧年)「ページタイトル」掲載サイト名、URL

例:
→ 文部科学省(2023)「学習指導要領とは」文部科学省公式サイト、https://www.mext.go.jp/〜

ポイントは「閲覧年」や「URLを省略しないこと」。そして、個人のブログやSNSなど信頼性があいまいな情報源は、できるだけ避けるのがベターです。

APAスタイルでは、出版日や更新日を明記してから、Retrieved from のあとにURLを入れる形式が基本。
MLAスタイルでは、サイト名や日付、URLの配置に独特のルールがあります。

つまり、“ネットだからって適当に書くのはNG!”。むしろ紙の資料以上に正確な記載が求められるので、気を抜かずにきちんと書いておきましょう。

書籍の参考文献の書き方

書籍はもっともベーシックな参考文献の1つ。紙の本ってやっぱり重みがありますよね。書き方もスタンダードですが、実は「版」や「翻訳」など、ちょっとした違いで書き方が変わるので注意が必要です。

【JISスタイルの基本形】

著者名(出版年)『書名』出版社

例:
→ 鈴木一郎(2019)『現代経済学の基礎』経済学社

もし翻訳書なら、

→ スミス, ジョン(著)/田中健一(訳)(2021)『経済の未来』みらい出版

こういった細かい記載が抜けてしまうと、「どの版?」とか「原書なの?訳本なの?」と疑問が生まれます。書籍は情報源としての信頼が高い分、情報の特定性もきっちり記載するのがマナーです。

APAスタイルやMLAスタイルでも基本は似ていますが、イタリックやピリオドの位置、出版社の省略可否などに違いがあります。なので、スタイルガイドに沿って書き分ける必要がありますよ。

論文・雑誌記事の参考文献の書き方

学術論文や雑誌の記事を参考にすることもよくありますよね。実はこれ、書籍よりちょっとだけ書き方が複雑なんです。なぜかというと「雑誌名」「巻号」「ページ番号」など、情報の種類が増えるからなんです。

【JISスタイルの例】

著者名(発行年)「論文タイトル」雑誌名 巻(号)、開始ページ−終了ページ

例:
→ 高橋花子(2022)「環境政策の変遷」『社会科学研究』35(2)、145–158

これ、カンタンそうでいて数字の部分を間違える人が多いポイントです。巻と号は省略せずに明記し、ページ範囲も正確に書くことが求められます。

APAスタイルでは、「Journal Name, Volume(Issue), Pages.」といった並びになり、雑誌名はイタリックにするのが特徴です。

MLAスタイルもまた違いがあり、月号や巻数を記載する位置が異なります。

どのスタイルでも共通して言えるのは、「情報の正確さが命」ということ。論文や記事は他の資料よりも情報量が多いため、1つでも抜けがあると信頼性がガクッと下がってしまいます

引用のルールと書き方の注意点

引用って、ただ文章をコピーして「はい、使いました〜」って感じで済ませちゃダメなんです。実は細かいルールがたくさんあるので、油断しているとすぐ減点対象に…!

まず基本ルールとして、他人の文章やアイデアを使うときは、必ず出典を明記すること。 これを怠ると、剽窃(パクリ)扱いになります。

次に、引用文は「」で囲み、必要に応じて出典を記載。文中での書き方はスタイルによって異なりますが、たとえばAPAスタイルなら「(Yamada, 2020)」、JISスタイルなら脚注や文末に詳細を入れることもあります。

気をつけたいのは「一部だけ変えて書き直したけど、元ネタは同じ」っていう場合。これ、パラフレーズ(言い換え)と言って、この場合も必ず出典が必要です!

それから、ネットの情報を引用する場合、「いつの情報なのか」「誰が書いたのか」などをしっかり確認しましょう。
とくにSNSや匿名記事は信頼性が薄いので、学術的には引用しない方が無難です。

英語論文での参考文献表記のコツ

英語論文を書く場合、参考文献の書き方にも英語特有のルールがあります。たとえば、句読点がピリオドだったり、タイトルがイタリックだったり。ここを雑に書いちゃうと、「内容はいいのに形式で減点」なんて残念すぎますよね…。

まず、APAスタイルがもっとも一般的。英語圏の大学やジャーナルの多くがこれを採用しています。
書き方は:

→ Smith, J. (2018). Understanding Sociology. Academic Press.

そして引用は文中で「(Smith, 2018)」のように入れる形。MLAスタイルでは出版年を入れず「(Smith 45)」とページ番号を示します。

どちらにしても、英語の論文では見た目のフォーマットが採点対象になりやすいので、テンプレートを使うのが安心です。

また、英語の論文は引用と参考文献リストの整合性が非常に厳しくチェックされるため、本文と参考文献にズレがないかダブルチェックを!

文献リストの整え方とフォーマット

参考文献リストって、「ただ並べるだけじゃないの?」と思いがちですが、実はここにも重要なルールがあるんです。

まず、リストはアルファベット順や五十音順に並べるのが基本。JISスタイルなら著者の姓の五十音順、APAやMLAならアルファベット順です。

そして、書式は統一感が命! 途中で句読点の使い方がバラバラだったり、1行目は左寄せで2行目以降をインデントする“ぶら下げインデント”が抜けていたりすると、見た目がぐちゃぐちゃになります。

また、文献が多くなるほど一覧性が大事。見やすく、分かりやすく、整っているリストは、それだけで「この人、ちゃんとしてるな」という印象を与えます。

参考文献リストが乱れていると、「本文もきっといい加減なんじゃ…」と思われがちなので、最後まで手を抜かず丁寧に仕上げましょう!

参考文献作成に役立つツール紹介

ここまで見て「うわ、めんどくさ…」と思った方、安心してください。
実は今は参考文献の作成をラクにしてくれる便利なツールがたくさんあるんです!

たとえば:

  • Google Scholar:文献を検索すると、自動でAPAやMLA形式の引用情報を表示してくれます。
  • Citation Machine:入力した情報をもとに、指定したスタイルで参考文献を自動生成。
  • Zotero(ゾテロ):ブラウザ拡張機能付きの文献管理ソフト。PDFも一緒に保存できて超便利。
  • Mendeley(メンデレー):論文の整理から引用生成までオールインワンの万能ツール。

これらを使えば、正確な書式で参考文献を一発作成できちゃいます。もちろん、最終チェックは人間の目で行うのが大切ですが、ツールを活用すれば作業時間がぐっと短縮できますよ。

「引用が面倒で論文書きたくない…」なんて時代はもう終わり!上手にツールを使って、スマートに仕上げましょう♪

✅ まとめ

この記事では、「参考 文献 書き方 論文」というテーマに沿って、正しい文献表記のルールと、スタイル別の具体的な書き方を解説しました。

押さえておきたい重要ポイント:

  • 参考文献とは、使った情報源を明記するための一覧
  • JISスタイルは日本の論文で多用される基本形式
  • APA・MLA・シカゴなど、海外スタイルにも特徴がある
  • Webサイト・書籍・雑誌など、種類ごとに書き方は異なる
  • 引用と参考文献は別物。両方のバランスが大切
  • 便利な文献作成ツールを使えば効率アップ!

参考文献の書き方をおろそかにすると、論文全体の評価に関わることも…。
でも、この記事を読んだあなたならもう大丈夫。
今すぐ取りかかって、見た目も内容も整った論文に仕上げましょう!

最後までご覧いただきありがとうございました。

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