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「寅」と「虎」と「彪」の違いは何?わかりやすく。

寅年

2022年は「とら年」ですが、「とら」は漢字で「虎」や「寅」、「彪」が使われます。
「寅」も「虎」も「彪」もすべて読み方は「とら」。

明確な違いをご存知ですか?

この記事では、「寅」と「虎」と「彪」の違いを分かりやすく説明していきます。

「寅」と「虎」と「彪」の違い

簡単に言ってしまえば「虎」は動物のトラ、「寅」は干支(えと)の十二支等で使われる単なる記号です。

「寅」のほうは動物には使わず、現在では十二支の一つの「トラ」を示す場合とそれによって表される年月日、時刻、方角などに使います。

「彪」とは、「虎」+「彡」の合わさった漢字で、「とら」とも読みますが、
主な読み方は、「ひょう」、「ひゅう」、「あや」、「まだら」です。

「とら」の象形と「長く流れる豊かでつややかな毛」の象形から、虎の毛・虎皮の鮮やかな模様、しま模様を意味します。

「寅」とは?

「寅」は、干支(えと)の一つとしての意味を持ちます。
干支とは十二支であり、子から亥までの12の架空のものを含む動物を当てはめたもので、「寅」はその3番目になります。
従って、年では2010年、2022年、2034年などです。

月では陰暦(旧暦)1月、新暦ではおおむね2月になります。

時間では、寅の刻は午前4時を中心とする約2時間で3時から5時ということになります。

方角では寅の方というと東北東よりやや北よりの方角を指します。

また、十二支は、元々古代中国の王様が考えたもので、陰陽道の思想に関係があると言われています。
現在では、動物で表現されることが多いのですが、かつては植物の成長過程を表現していたこともあるようで、寅というのは植物が発芽してすくすく伸び始める段階を指す言葉でもあったようです。

ちなみに、十二支を表す場合の英語というのは存在しないので、使うとすれば「tiger」になります。

「寅」にまつわる話

寅年の参議院議員通常選挙において、投票率が上昇する現象を「寅年現象」といいます。
命名者は朝日新聞記者の石川真澄さんです。
1947年に参院選と統一地方腺が同じ年に行われて以降、1950年が寅年でした。その年の夏に3年ごとの参院選があり、次の年1951年に4年ごとに地方統一選がありました。
統一地方選挙は4年に一度、参議院選挙は3年に一度行われています。そのため4と3の最小公倍数である12年に1度、「来春の統一地方選挙を控える夏の参議院選挙」が行われることになります。
1950年が寅年にあたり、以来12年ごとの寅年は参議院選挙が行われ、統一地方選挙を1年後に控える年なのです。
この12年に一度の参院選は、翌年に統一地方選挙があるため、地方議員や選挙組織は自分に距離の近い人が参議院議員に当選すれば自分たちに選挙が有利になるため、参院選の運動により力を入れるため、投票率が上がると言われています。
実際に1950年・1962年・1974年・1986年・1998年の5回の選挙においては、前回又は次回の通常選挙に比べ投票率は上がりました。
しかし、2010年の参院選では前回の2007年の参院選に比べ投票率は下がりました。
2022年の参院選はどうなるのでしょうか?

また、「寅の日」は、12日ごとに巡ってくる吉日です。
虎は一瞬で『千里を行って千里を帰る』力を持つことから「この寅の日に旅行に出かけると安全に帰ってくることができる」といわれています。
さらに、黄金色にシマ模様の虎は『金運の象徴』です。
寅の日に財布を買うと、出て行ったお金を呼び戻してくれるというゲン担ぎもあります。
吉日の中でも最も金運に縁がある日で、お金を呼んできてくれる非常に縁起の良い日「金運招来日」ともいわれています。
ちなみに2022年の他の吉日と重なる寅の日は、

2022年3月14日(月) 寅の日 + 一粒万倍日
2022年3月26日(土) 寅の日 + 一粒万倍日 + 天赦日
2022年10月4日(火) 寅の日 + 大安
2022年10月16日(日) 寅の日 + 大安

「虎」とは?

「虎」とは、主に生物としての「トラ」を表す言葉です。
虎の字は象形文字で、動物のトラの様子からきています。
トラはネコ科の動物で、多くの動物園では見ることができますが、野生ではインド、バングラデッシュ、中国など11カ国に4つの種類、全部でおよそ3000頭が生息しています。
日本にはいませんでしたが、韓国には、以前は生息しており、今でも北朝鮮にはいると言われています。
肉食で獰猛な性格なので、一般的には強いもの、勇敢なものの代表として捉えられることが多い動物の一つです。
英語では、やはり「tiger」です。

「虎」にまつわる話

野球好きとしては、外せないのが阪神タイガーズの存在。
阪神タイガースのシンボルマークも虎ですし、そもそも阪神タイガース自体を虎と呼ぶこともあります。

虎の字が入った諺や慣用句は沢山あります。
多くの場合「強いもの」や「何より恐ろしいもの」の代表として使われることの多い虎の字です。
「虎の威を借る狐」は、実力者の威光を借りていばることを言います。
また、「虎視眈々」は、虎が獲物を狙って身構え、鋭く見つめる様子から転じた静かに機会を伺い、隙あらば付け入ろうとする様子いいます。
さらに、「虎に翼」は、ただでさえ強いものが更に威力をつけることをと言い、
危険なものを放置することや災いの元となることを絶つことを怠り、後に起こる大事の原因を作ってしまうことを「虎を野に放つ」と言ったりもします。
「トラを描きて狗に類す」は見事なトラを描こうとしてくだらない犬の絵になってしまうことから、凡人が優れた人のまねをして軽薄になってしまうことや立派過ぎる者や大きすぎるものを求めたがために失敗したことの例えに使われます。

まとめ

この記事では、「寅」と「虎」と「彪」の違いを説明してきました。
「虎」は動物の「トラ」を表すときに使われ、
「寅」は十二支のトラ年で、時刻や方角を表すときに使われます。

ちなみに、十二支で使われている文字と生物としての文字を並べると次のようになります。

子(鼠)
丑(牛)
寅(虎)
卯(兎)
辰(竜)
巳(蛇)
午(馬)
未(羊)
申(猿)
酉(鳥)
戌(犬)
亥(猪)

最後までご覧いただきありがとうございました。

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