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喪中のクリスマスはどう過ごす?クリスマスツリーやリース、カードについても。

クリスマスツリーのイラスト


身内の人が亡くなった喪中の期間のクリスマスってどう過ごせばいいのでしょうか?
クリスマスツリーやリースを飾るべきか?
家族や友人たちとクリスマスパーティを楽しんでも良いのでしょうか?
お誘いがあっても断るべきなのか悩みますよね。

基本的に、喪中でもクリスマスのお祝いをしても大丈夫です。
しかし少し控えた方が良いこともあります。

この記事では、喪中のクリスマスの過ごし方について説明していきます。

喪中の期間のクリスマスはどう過ごす?

喪中は、結婚式やパーティーなど、お祝い事への参加を慎むのがマナーとされています。
それでは、喪中の期間のクリスマスはどう過ごせばよいのでしょうか?

基本的には、喪中だからといってクリスマスもおとなしくしていなければならないというわけではありません。
毎年しているようにクリスマスを過ごしても問題ありません。

あなた自身や家族が喪中で気分が落ち込んでいなければ、家族で話し合って、家の中をクリマス仕様に飾ったり、パーティをするのもよいでしょう。

でも、家の外や隣の家まで声や音が聞こえてしまうほどのパーティはよく思われないので控えましょう。

同じように、家の外観や外から見える庭にクリスマス・イルミネーションを飾ったりクリスマスのオーナメントを置いたりするのは控えた方が良いかもしれません。
近所の人の中には「喪中なのに」と良く思わない人がいる可能性もあります。

また、友人にクリスマスパーティをしようと誘われた場合や、学校や会社のクリスマスの行事や町内会などの場合も、参加を控える必要はありません。

ただし、あなた自身が喪中で気分が落ち込んいる場合は無理に参加するのはやめましょう。

では、忌中のクリスマスはどうでしょう。

身内の方が亡くなってから、仏教では49日間、また、神道では50日間が忌中と呼ばれる期間です。

忌中と喪中の違いはこちらの記事にまとめています。

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忌中は、まだ身内の方が亡くなってそれほど時がたっていない時期なので、クリスマス・パーティーを開いたり参加されたりする気持ちにはなれないものです。

本来の忌中期間は、身を慎んで、外部との接触などを絶ち、祝い事やお祭りなどへの参加は自粛して自宅にこもって過ごすべきといわれるように、お祝い事などは控えるべきとされています。

ただ、お子さんがいらっしゃる場合は家の中でささやかにクリスマスを子どものためにする程度は差支えがないです。
サンタクロースに忌中や喪中は関係ありません。

子どもはクリスマスという年に一度のイベントを楽しみにしているはずです。

子ども達に亡くなられた方の事などをお話しし、クリスマスの中に、家族そろって故人を偲ぶ時間を組み込んであげてはどうでしょうか?
子ども達も亡くなられた人を偲ぶという事をしっかりと理解が出来る様になると思います。

クリスマスは、日本人にとって、宗教とは関係なく楽しむ恒例の「季節の行事」

クリスマスは、イエス・キリストの降誕(誕生)を祝うキリスト教のおめでたい行事です。
当然、もともと日本のイベントではなく、国民に定着したのは明治から昭和にかけての頃、特に第二次世界大戦後から国民に定着していきました。
しかし、そのクリスマスは、日本人にとって、宗教とは関係なく楽しむ恒例の「季節の行事」のひとつとなっています。
クリスマスは、戦後に日本で定着した行事のため特に何の取り決めも制約もありません。

ですから、騒ぎすぎにならなければ、家族や友人でクリスマスパーティーを開いても何ら問題ないということになります。
また、キリスト教にはそもそも忌中や喪中期間というもの自体がありません。
キリスト教では人の死は、永遠の別れではなく、信仰があれば死者は神の元に召されて天国へと旅立つと考えられています。
そして、神の国で再び会えると信じられています。
キリスト教徒では、身内が亡くなって仏教の忌中や喪中期間中であっても、クリスマスは家族そろって通常通り祝います。

そもそもクリスマスって?

クリスマスとは、毎年12月25日にイエス・キリストの降誕(誕生)を祝う祭です。
正確に言えば、聖書では、キリストの誕生日を明確に規定されていないので、クリスマスはキリストの誕生日ではなく、キリストがこの世に生まれてきたことを祝う日とされています。

世界の国々では、それぞれの宗教や暦に基づき、クリスマスに関する祝日や、聖ニコラウス(サンタクロースのモデルとなったと言われる人)に関する祝日の日にちは異なることがあります。

日本でのクリスマスは、キリスト教以外の一般の人には宗教的な意味とは関係なく、いわばイベントごととなっています。
クリスマスになると、クリスマスツリーを飾ったり、子どもはサンタクロースからプレゼントを貰ったり、家族や恋人や友人にプレゼントを贈ったり、クリスマスカードを交換したりといった習慣があります。
家では七面鳥やチキンなどの特別な料理を作って、クリスマスケーキをみんなで食べたりする楽しい一日といえるでしょう。
また街では、クリスマス前はどこもクリスマスセールなどで賑わいます。
これらは比較的新しい習慣です。

喪中のクリスマスケーキは?

喪中にクリスマスケーキはダメ?

先ほど述べたように、喪中とクリスマスはなんの関係もなく、決まり事や制約もありません。

喪に服している期間である喪中であっても、クリスマスケーキを用意してクリスマスのお祝いをすることが決していけないことではありません。
喪中であることは気にしなくてよいかと思います。

まして、クリスマスのイベントを子どもが楽しみにしている家庭は多いと思います。
喪中だからといって、「ケーキもツリーもプレゼントも今年はおあずけ!」では、子ども達がかわいそうですよね。

忌中期間など亡くなってからまだ日が浅く、ケーキを食べることに抵抗がある場合は、ホールケーキではなくカットケーキにする方法も一考です。

喪中にクリスマスツリーは?

喪中にクリスマスツリーを飾るのってダメ?

日本におけるクリスマスツリーもクリスマス自体と同様に宗教的という事でありません。
単に季節の装飾という事になっているのが一般的なので、通常通り飾っても問題ないでしょう。

しかし、クリスマスツリー、派手な飾りつけをしたツリーは特に、庭など家の外に飾るものは控えたほうが良いです。

喪中の一般的な意味合いとして、「お祝い事は避ける」とされているので、「不謹慎」と思う人がいる可能性もあるからです。

なので、クリスマスツリーを飾るのなら家の中で、窓などから見えないところに飾るのがよいでしょう。

家族や親しい間柄の人たちだけでのお祝いなら何の問題もありません。
子ども達はきっと楽しみにしています。

お隣とかご近所に喪中の方がいらっしゃる場合も、喪中の方のお気持ちを考えると自分の家の庭とはいえ、派手なツリーを飾るのは控えた方がよいかもしれません。

そもそも、クリスマスツリーの由来は、北欧ゲルマン民族の冬至祭りといわれています。
当時はモミの木ではなく、樫の木が使用されていました。

キリスト生誕のお祝いとは、クリスマスツリーは関係のないのです。

喪中にクリスマスイルミネーションは?

クリスマスツリーと同じで、屋外に設置する派手なクリスマスイルミネーションは、ご近所の方などに「喪中なのに不謹慎」と思われる可能性もあるので避けた方が無難です。

喪中にクリスマスリースは?

喪中にクリスマスリースを飾るのは?

クリスマスリースは、玄関の扉の外側に飾るという人が多いと思います。

クリスマスリースには、家や家族を守る「魔除け」であり、新年の「豊作祈願」であり、「新年の幸福祈願」とキリストの「永遠の神の愛」という意味あいがあります。

しかし、玄関の扉にクリスマスリースが飾ってあると、喪中のはずなのに、クリスマスリースを飾って楽しそうにクリスマスをしている。などと思われないとはかぎりません。
人の目を気にしすぎることになるかもしれませんが、そのあたり気をつけたほうが良いと思います。

喪中のクリスマスプレゼントは?

喪中のときに、クリスマスプレゼントを贈ってもよい?

喪中でもクリスマスプレゼントを贈っても問題ありません。
クリスマスプレゼントのやり取りは問題ありません。
喪中では、派手にお祝いするクリスマスパーティーなどは控えるべきと思いますが、クリスマスプレゼントは、家族や恋人など親しい間柄で贈りあうものなので例年通り贈りあってもいいと思います。

子どもへのクリスマスプレゼントも同様で、子ども達が毎年楽しみにしているものですから、親からのプレゼントも普通でOKです。
サンタさんからのプレゼントも、サンタには喪中なんて関係ないのですね。

ただし、相手が喪中の場合や喪中のご家庭にクリスマスプレゼントを贈る場合は、「喪中なのに非常識な人」と感じる人も、なかにはいるかもしれません。
よそのご家庭にクリスマスプレゼントを贈る場合は、確認してみてからのほうが良いと思います。

また、プレゼントに添えるカードは派手なものは避けることを考えましょう。
もう一つ、プレゼントを派手な包装紙で包まないことも気を付けるポイントでしょう。

忌中の場合には、お互いにプレゼントのやりとりは控えましょう。

クリスマスにプレゼントを贈る風習は、もともと12月6日の聖ニコラウスの日のものでした。
聖ニコラウスが、子ども達にプレゼントを贈ったのが起源だそうです。
というわけで、クリスマスプレゼントも、本来はクリスマスのお祝いやお祭りとは関係のないものだということです。
つまり、クリスマスプレゼントの由来からすると、ただの贈り物ですので、喪中にクリスマスプレゼントを贈っても、差し支えないということになります。

喪中にクリスマスカードは?

喪中の場合年賀状は控えるのがマナーとされていますが、クリスマスカードに関してはどのように扱ったらよいのでしょうか?

アメリカなどと違って日本の場合は、クリスマスは恒例の季節のイベントですし、一種のお祭りと考えている方が多いと思います。
日本ではクリスマスカードも、「メリークリスマス」「クリスマスおめでとう」の意味をこめて相手にとどけるものであると思っている人がほとんどです。
そういったことからすれば、家族を亡くして落ち込んでいる人に「クリスマスおめでとう」の意味である「メリークリスマス」は不適切です。
逆に喪中の人が「メリークリスマス」の文字の入ったカードを人に送れば、「喪中なのにおめでとう、って不謹慎では?」と思われてしまう可能性もあります。

クリスマスカードを送るか送らないかは、相手によるところが大きいといえます。
相手がどう思うかわからない場合は出さない方が無難ですが、受け取る相手次第なので正解はありません。

喪中にクリスマスカードを交換するかどうかの判断で迷ったら、寒中見舞いという方法もあります。
寒中見舞いは、暑中見舞いに対して、寒さの厳しい真冬に相手を気遣う挨拶状でした。
しかし、最近では、年賀状の代わりに「喪中の方への挨拶状」、「喪中の方からの挨拶状」として送られるケースが増えています。
寒中見舞いを出す時期は、1月8日から2月3日節分前後までに投函して、立春である2月4日までには相手に届くようにするのが一般的です。

喪中にクリスマスパーティは?

喪中のクリスマスパーティーについては、そのクリスマスパーティがどんな集まりなのかによっても判断が違ってきます。

会社関係や町内会の集まりの場合などは、付き合いの一環として参加したほうが良いのかもしれません。
また、騒ぎすぎにならなければ、家族や友人でクリスマスパーティーを開いても何ら問題ないということになります。
ただ、友人や知人のどんちゃん騒ぎの場合は「喪中なのに」と見られる可能性もあるので、参加しないほうが無難かもしれません。

いずれの場合でも、同居している家族の気持ちはどうかということも大切ですし、なによりもあなた自身が喪中で気分が落ち込んいる場合は無理に参加するのはやめましょう。


ただ、子供同士のクリスマスパーティは喪中とは別です。
子どもが楽しみにしているのであれば「喪中だからダメ」などと言わず、前向きに考えて良いと思いますよ。

まとめ

クリスマスはキリストの生誕祝いですが、日本におけるクリスマスは信仰とは無関係の場合がほとんどです。
単なる季節のイベントといえます。

クリスマスは、喪中であっても、あなたや家族が落ち込んでいてそれどころではないという気分でないのなら、家族や親しい友人たちとお祝いするぐらいなら全く問題ありません。

ただし、喪中なのにと思う人やいろんな考え方の人がいますので、外から見えるクリスマスツリーやイルミネーションを飾ったり、家の外まで聞こえるような騒がしいパーティは控えましょう。

故人を偲びながら、家族で共に過ごせる幸せを感じて心温まるクリスマスをおくるのももいいと思います。


最後までご覧いただきありがとうございました。

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