新社会人になると、毎月お給料が入るようになり、少し大人になった気がしますよね。
初任給で家族にプレゼントを買ったり、欲しかったものを買ったりするのも、もちろん素敵な使い方です。
ただ、その一方で、家賃、スマホ代、食費、交際費、クレジットカードなど、お金の出入りも一気に増えます。
気づいたら「給料日前なのに残高が少ない……」となることも珍しくありません。
この記事では、新社会人が最初にやるべきお金のことを、むずかしい専門用語をできるだけ使わずに整理します。
まずは完璧を目指さなくて大丈夫です。
社会人生活のスタートで、お金に振り回されない仕組みを一緒に作っていきましょう。
新社会人がやるべきお金のことは「使う前の仕組み作り」が基本

新社会人のお金管理で大切なのは、節約をがんばりすぎることではありません。
最初にやるべきことは、給料が入ったあとに「何にいくら使うか」をざっくり決めておくことです。
お金は、使い始めてから管理しようとすると難しくなります。
財布や口座に残っていると、つい「まだ大丈夫」と思ってしまうからです。
特に初任給の時期は、うれしさもあり、外食や買い物が増えやすいものです。
もちろん、自分へのごほうびも大切です。
ただし、先に全部使ってしまうと、あとから貯金や支払いに回すお金がなくなります。
だからこそ、新社会人のうちに「給料が入ったら先に分ける」という流れを作っておくと安心です。
初任給はうれしいけれど、全部使う前に流れを決める
初任給は、社会人として初めて受け取る大切なお金です。
「せっかくだから使いたい」と思うのは自然なことです。
家族へのプレゼント、友人との食事、仕事用の服やバッグなど、使い道もたくさんあります。
ただ、最初に決めておきたいのが、お金の流れです。
たとえば、給料が入ったら次のように分けます。
- 家賃やスマホ代などの支払い
- 食費や交通費などの生活費
- 貯金
- 自由に使うお金
この4つに分けるだけでも、使いすぎを防ぎやすくなります。
私の知人も、初任給が入った月に「今月くらいはいいよね」と外食や服に使いすぎて、月末にかなり焦っていました。
次の月からは、給料日に貯金分を別口座へ移すようにしたところ、残ったお金で生活する感覚がつかめたそうです。
最初から細かい家計簿をつけなくても大丈夫です。
まずは、給料が入った日にざっくり分けるところから始めましょう。
お金の管理は完璧よりも続けやすさが大切
新社会人になると、「家計簿を毎日つけなきゃ」「投資も始めなきゃ」と焦ることがあります。
SNSを見ると、同世代がきちんと貯金しているように見えて、不安になることもありますよね。
でも、お金の管理は完璧を目指すほど続きにくくなります。
最初から細かく管理しようとすると、数日忘れただけで面倒になりやすいです。
まずは、続けやすい方法を選びましょう。
たとえば、家計簿アプリで支出をざっくり見るだけでも十分です。
レシートを全部入力しなくても、クレジットカードや銀行口座の履歴を見るだけで、自分が何に使いやすいか見えてきます。
「コンビニで意外と使っている」
「休日の外食が多い」
「サブスクが増えている」
こうしたクセに気づければ、それだけで大きな一歩です。
お金の管理は、きれいなノートを作ることが目的ではありません。
自分が安心して暮らせるように、無理なく続けることが目的です。
まずは貯金・支払い・自由費を分けるところから始める
新社会人のお金管理で最初におすすめしたいのは、貯金・支払い・自由費を分けることです。
難しく考えず、給料が入ったら次の3つに分けるイメージです。
- 貯金するお金
- 必ず支払うお金
- 自由に使ってよいお金
この分け方をすると、「使っていいお金」が見えやすくなります。
特に大事なのは、貯金を最後に回さないことです。
全国銀行協会の家計管理に関する案内でも、貯蓄は「先取り」が基本とされています。
「余ったら貯金しよう」と思っていると、なかなか残りません。
給料日に先に少しでも貯金へ移しておくと、自然と残ったお金で生活するようになります。
金額は、最初から大きくなくて大丈夫です。
一人暮らしで余裕が少ないなら、月5,000円や1万円からでもかまいません。
実家暮らしで生活費に余裕があるなら、少し多めに貯めるのもよいでしょう。
大切なのは、金額よりも「毎月分ける習慣」を作ることです。
この習慣ができると、将来の引っ越し、急な出費、旅行、資格取得などにも備えやすくなります。
社会人1年目は、お金の知識を完璧に身につける時期ではなく、自分に合う仕組みを見つける時期です。
新社会人はまず手取りと給与明細を確認しよう
新社会人がお金の管理を始めるとき、最初に確認したいのが「手取り」です。
求人票や内定通知に書かれていた月給と、実際に振り込まれる金額は同じではありません。
給与からは、社会保険料や税金などが引かれます。
そのため、「月給が〇万円だから、これくらい使えるはず」と考えていると、思ったより自由に使えるお金が少なく感じることがあります。
まずは、給料日に銀行口座の入金額を見るだけでなく、給与明細も確認しましょう。
何が引かれていて、実際にいくら使えるのか。
ここを知るだけで、お金の不安はかなり減ります。
額面と手取りの違いを知ると使えるお金が見える
「額面」とは、会社から支払われる給与の総額のことです。
一方で「手取り」は、税金や社会保険料などが引かれたあと、実際に自分の口座へ振り込まれる金額です。
新社会人が生活費を考えるときに見るべきなのは、額面ではなく手取りです。
たとえば、月給が高く見えても、そこから引かれるお金があります。
家賃、食費、スマホ代、交通費、交際費などは、手取りの中から支払うことになります。
最初のうちは、手取り額を見て「思ったより少ない」と感じるかもしれません。
でも、ここを早めに知っておくと、無理な買い物や使いすぎを防げます。
大切なのは、毎月自由に使える金額を正しく見ることです。
「今月はいくら入ったか」だけでなく、「いくらなら使っても大丈夫か」を考えるクセをつけましょう。
社会保険料や税金は給与明細でざっくり確認する
給与明細には、基本給や残業代だけでなく、引かれているお金も書かれています。
健康保険、厚生年金、雇用保険、所得税などが代表的です。
国税庁の案内では、給与所得者の所得税などは、勤務先が毎月の給与やボーナスから源泉徴収し、年末調整で精算するとされています。
名前だけ見ると少し難しく感じますよね。
でも、最初から細かく理解しようとしなくても大丈夫です。
まずは、
- 総支給額はいくらか
- 控除されている金額はいくらか
- 実際の振込額はいくらか
この3つを見るだけでも十分です。
給与明細を見ないまま過ごしていると、「なぜこんなに引かれているの?」と不安になりやすいです。
逆に、毎月ざっくり確認しておくと、自分のお金の流れが見えてきます。
私の知人も、社会人1年目は給与明細をほとんど見ていませんでした。
ある月に残業代が入って手取りが増えたとき、明細を見て初めて「基本給以外にも内訳があるんだ」と気づいたそうです。
細かい知識より、まずは毎月見る習慣が大切です。
住民税は2年目から負担が増える場合があるので注意
新社会人がお金の計画で見落としやすいのが、住民税です。
住民税は、基本的に前年の所得をもとに計算されます。
そのため、学生時代に大きな収入がなかった人は、社会人1年目の給与からは住民税が引かれない、または少ない場合があります。
一方で、社会人2年目になると、前年の給与をもとに住民税が引かれ始めることがあります。
会社員の場合は、給与から天引きされる「特別徴収」になるケースが一般的です。
つまり、2年目に「手取りが少し減った」と感じる人もいます。
もちろん、前年の収入、働き方、自治体、会社の手続きなどによって変わるため、全員が同じではありません。
ただ、新社会人のうちから「2年目は手取りが変わる場合がある」と知っておくと安心です。
1年目の手取りを見て、ギリギリの生活費にしてしまうと、2年目に苦しくなるかもしれません。
最初から少し余裕を持って家計を組んでおくと、後で慌てにくくなります。
新社会人のお金管理で最初に決めたい3つのルール
手取りがわかったら、次は毎月のお金のルールを決めていきます。
とはいえ、むずかしいルールは必要ありません。
新社会人のうちは、まず次の3つを意識するだけで十分です。
- 給料日に先取り貯金をする
- 固定費・変動費・自由費に分ける
- 実家暮らしと一人暮らしで貯金ペースを変える
お金の管理は、気合いだけでは続きません。
「今月こそ節約するぞ」と思っても、仕組みがないといつの間にか使ってしまいます。
だからこそ、毎月同じ流れで管理できる形にしておくことが大切です。
給料日に先取り貯金をする仕組みを作る
新社会人が最初に作りたいのが、先取り貯金の仕組みです。
先取り貯金とは、給料が入ったらすぐに貯金分を別に分ける方法です。
「余ったら貯金」ではなく、「先に貯金して、残りで暮らす」と考えます。
全国銀行協会も、貯蓄は「先取り」が基本と案内しています。
この方法のよいところは、意志の強さに頼らなくていいことです。
給料日に自動で別口座へ移す設定をしておけば、毎月自然に貯まりやすくなります。
金額は、無理のない範囲で大丈夫です。
まずは月5,000円、1万円など、続けられる金額から始めましょう。
一人暮らしで家賃や食費が大きい人は、少額でも十分です。
実家暮らしで余裕がある人は、少し多めに設定してもよいですね。
大切なのは、最初から完璧な金額を決めることではありません。
毎月続けられる仕組みを作ることです。
固定費・変動費・自由費に分けて使いすぎを防ぐ
お金の使い道は、大きく3つに分けるとわかりやすくなります。
固定費、変動費、自由費です。
固定費は、家賃、スマホ代、保険料、サブスクなど、毎月だいたい決まって出ていくお金です。
変動費は、食費、日用品、交通費など、月によって変わる生活費です。
自由費は、外食、趣味、服、友人との遊びなど、自分の楽しみに使うお金です。
この3つを分けて考えると、「何に使いすぎているのか」が見えやすくなります。
たとえば、毎月お金が足りない原因が、外食なのか、サブスクなのか、コンビニなのかで対策は変わります。
家計管理が苦手な人ほど、まずはざっくりで大丈夫です。
細かく1円単位で合わせるより、「自由費が多かったな」と気づけることのほうが大切です。
全国銀行協会の案内でも、家計を見直す際は「必要なもの」と「欲しいもの」を仕分けて考えることが大切とされています。
自分を責めるためではなく、使い方を知るために分けてみましょう。
実家暮らしと一人暮らしで貯金ペースを変える
新社会人の貯金額は、周りと比べすぎないことが大切です。
なぜなら、実家暮らしと一人暮らしでは、毎月の支出が大きく違うからです。
一人暮らしの場合は、家賃、光熱費、食費、家具家電などにお金がかかります。
そのため、最初から大きな金額を貯めようとすると、生活が苦しくなりやすいです。
まずは少額でも、毎月続けることを優先しましょう。
一方で、実家暮らしの場合は、家賃や食費の負担が少ないこともあります。
その分、貯金しやすい時期でもあります。
ただし、自由に使えるお金が多いと、買い物や外食に流れやすいので注意が必要です。
実家暮らしでも一人暮らしでも、正解はひとつではありません。
自分の生活費を見て、無理なく続けられる貯金ペースを決めましょう。
新社会人がやりがちなお金の失敗と注意点
新社会人になると、今までより自由に使えるお金が増えます。
その分、気づかないうちに支出が増えやすくなります。
特に注意したいのが、クレジットカード、リボ払い、サブスク、コンビニ支出です。
どれも便利ですが、使った実感が薄いまま積み重なることがあります。
「大きな買い物はしていないのに、なぜかお金が残らない」
そんなときは、小さな支出が増えている可能性があります。
新社会人のお金管理では、無理に節約するよりも、まず「何に使っているか」を見えるようにすることが大切です。
クレジットカードは使った金額を毎週確認する
クレジットカードは、とても便利です。
現金を持ち歩かなくても買い物ができ、ネットショッピングやサブスクの支払いにも使えます。
ただし、新社会人のうちは「使った感覚」が薄くなりやすい点に注意が必要です。
カード払いは、その場で口座残高が減らないため、つい使いすぎてしまうことがあります。
おすすめは、毎週1回だけ利用明細を確認することです。
毎日細かく見る必要はありません。
週末にアプリや明細画面を開いて、
- 今月いくら使ったか
- 何に使ったか
- 来月の引き落としはいくらか
この3つを確認するだけでも十分です。
私の知人も、社会人1年目にカード払いを気軽に使っていたら、翌月の引き落とし額を見て焦ったことがあるそうです。
それからは、毎週日曜に明細を見るようにしたところ、外食やネット通販を自然に調整できるようになりました。
クレジットカードは悪いものではありません。
大切なのは、使った金額を見える状態にしておくことです。
リボ払い・分割払いは手数料を見てから判断する
新社会人が特に注意したいのが、リボ払いです。
国民生活センターの案内では、リボ払いは毎月の支払い額を一定に抑えられる一方で、支払いが長期化し、意図しない高額な手数料が発生することがあるとされています。
月々の支払いが少なく見えるため、負担が軽くなったように感じるかもしれません。
でも、支払いが長引くと、結果的に支払う総額が増える場合があります。
また、リボ専用カードや自動リボ設定では、店頭で一括払いと伝えてもリボ払いになるケースがあるため、申込時の設定確認も大切です。
分割払いも同じで、回数や条件によっては手数料が発生します。
「月々数千円なら大丈夫」と思っても、複数の支払いが重なると家計を圧迫します。
使う前には、必ず次の点を確認しましょう。
- 手数料はいくらか
- 支払い総額はいくらになるか
- 何か月続くのか
- 自動リボ設定になっていないか
この4つを見てから判断すると安心です。
特に、スマホ、家電、ブランド品、旅行代などは分割にしたくなりやすい出費です。
どうしても必要なもの以外は、できるだけ一括で払える範囲におさめると、お金の管理がしやすくなります。
サブスクやコンビニ支出は小さく見えて増えやすい
毎月のお金が残らない原因は、大きな買い物とは限りません。
動画配信、音楽、アプリ、ジム、オンラインサービスなどのサブスク。
そして、コンビニの飲み物、お菓子、ランチ、カフェ代。
ひとつひとつは小さく見えますが、毎月続くと意外と大きな金額になります。
たとえば、月額500円のサービスでも、4つ入っていれば月2,000円です。
コンビニで毎日500円使えば、20日で1万円になります。
「少額だから大丈夫」と思っている支出ほど、見直す価値があります。
まずは、今使っているサブスクを一覧にしてみましょう。
最近使っていないものがあれば、いったん解約しても困らないかもしれません。
コンビニ支出も、完全にやめる必要はありません。
週に何回まで、予算はいくらまで、と決めるだけで使いすぎを防ぎやすくなります。
節約は我慢大会ではありません。
気づかないうちに出ていくお金を減らすことが、いちばん続けやすい節約です。
新社会人が貯めておきたい生活防衛費の考え方
新社会人のお金管理で、ぜひ意識したいのが生活防衛費です。
生活防衛費とは、急な出費や収入の変化に備えて置いておくお金のことです。
たとえば、体調を崩したとき、引っ越しが必要になったとき、家電が壊れたとき。
こうした予定外の出費は、社会人になると意外と身近です。
貯金というと、「将来のためにたくさん貯めなきゃ」と思いがちです。
でも、最初から大きな目標を立てると苦しくなります。
まずは、いざというときに慌てないためのお金を少しずつ作っていきましょう。
まずは生活費1か月分、次に3か月分を目指す
生活防衛費は、最初から何十万円も用意しようとしなくて大丈夫です。
まずは、生活費1か月分を目標にしましょう。
一人暮らしなら、家賃、食費、光熱費、スマホ代、交通費などを合わせた金額です。
実家暮らしの場合は、自分が毎月使っている生活費や家に入れているお金を基準に考えるとわかりやすいです。
1か月分が貯まったら、次は3か月分を目指します。
全国銀行協会も、けがや病気などによる急な出費に備え、まずは生活費の3か月程度を目指して少しずつ貯蓄する考え方を案内しています。
3か月分あると、急な出費があっても少し落ち着いて対応しやすくなります。
もちろん、収入や生活環境によって必要な金額は変わります。
大切なのは、誰かの貯金額と比べることではありません。
自分が1か月生活するのにいくら必要かを知ることです。
最初は少額でも、毎月積み上げていけば、少しずつ安心感が増えていきます。
急な病気・転職・引っ越しに備えるお金を分けておく
社会人生活では、予定していなかった出費が出ることがあります。
急に病院へ行くことになったり、冠婚葬祭が重なったり、仕事の都合で引っ越しが必要になったり。
こうしたとき、生活防衛費があると、クレジットカードや借入に頼らず対応しやすくなります。
ポイントは、普段使う口座とは分けておくことです。
同じ口座に入れておくと、いつの間にか生活費や買い物に使ってしまうことがあります。
生活防衛費は、すぐ使えるけれど、普段は触らない口座に置いておくと安心です。
たとえば、
- 給料口座
- 支払い用口座
- 貯金用口座
このように分けると、お金の目的が見えやすくなります。
急な出費は、ないに越したことはありません。
でも、備えがあるだけで気持ちに余裕ができます。
「何かあっても少しは大丈夫」と思えるお金は、新社会人にとって大きな味方です。
貯金額は周りと比べず、自分の生活費から考える
新社会人になると、友人やSNSの貯金額が気になることがあります。
「もう50万円貯めた」
「毎月5万円投資している」
そんな投稿を見ると、焦ってしまうかもしれません。
でも、貯金額は人と比べてもあまり意味がありません。
実家暮らしなのか、一人暮らしなのか。
奨学金の返済があるのか、家にお金を入れているのか。
職場までの交通費や家賃補助があるのか。
条件が違えば、貯められる金額も変わります。
大切なのは、自分の生活費に対して、どれくらい備えがあるかです。
たとえば、毎月の生活費が15万円の人と、25万円の人では、必要な生活防衛費も変わります。
周りより少なく見えても、自分に必要な分を少しずつ貯められていれば十分です。
焦って無理な節約をすると、生活がつらくなります。
まずは、自分のペースで続けられる貯金を目指しましょう。
新社会人はNISAや保険をすぐ始めるべき?
新社会人になると、急にNISAや保険の話を耳にする機会が増えます。
会社の先輩やSNSで「早く始めたほうがいい」と言われると、何もしない自分が遅れているように感じるかもしれません。
でも、焦って始める必要はありません。
まず大切なのは、生活費をきちんと払えていること。
そして、急な出費に備えるお金が少しずつ作れていることです。
投資や保険は、生活の土台ができてから考えても遅くありません。
「みんながやっているから」ではなく、「自分に必要だから」で選ぶことが大切です。
NISAは余裕資金で少額から検討する
NISAは、将来のために資産づくりを考えるときに選択肢のひとつになります。
NISA口座では、制度の範囲内で投資した金融商品から得られる利益が非課税になる仕組みがあります。
ただし、NISAはあくまで投資です。
金融庁も、投資にはさまざまなリスクや元本割れのおそれがあると案内しています。
銀行の普通預金のように、必ず増えるものではありません。
そのため、新社会人がNISAを始めるなら、生活費や生活防衛費とは別の「しばらく使わないお金」で考えるのが基本です。
いきなり大きな金額を入れる必要はありません。
まずは月1,000円や3,000円など、なくなっても生活に困らない範囲から検討してもよいでしょう。
私の知人も、社会人1年目に周りにつられて大きめの金額で投資を始め、値下がりしたときに不安で眠れなくなったそうです。
その後、金額を減らして「見ても焦らない範囲」にしたら、続けやすくなったと話していました。
投資は早く始めることより、無理なく続けられることのほうが大切です。
保険は不安だけで入らず、公的保障と必要性を確認する
新社会人になると、医療保険や生命保険をすすめられることがあります。
「社会人になったのだから入ったほうがいいのかな」と不安になる人も多いです。
ただ、保険は不安だけで入るものではありません。
まずは、自分にどんな保障が必要なのかを考えましょう。
たとえば、独身で扶養する家族がいない場合と、家族を支えている場合では、必要な保険は変わります。
会社員であれば、健康保険や厚生年金などの公的な制度もあります。
もちろん、それだけで全部安心とは限りません。
でも、公的保障を知らないまま民間保険に入ると、必要以上の保険料を払ってしまう場合があります。
保険を検討するときは、
- 何に備えたいのか
- 毎月の保険料を無理なく払えるか
- すでにある公的保障でどこまでカバーできるか
この3つを考えると判断しやすくなります。
すすめられたその場で決めず、一度持ち帰って比較しましょう。
投資より先に借金・リボ払い・生活費不足をなくす
新社会人がお金のことで優先したいのは、投資よりも先に家計の土台を整えることです。
もし、リボ払いの残高がある、カードの引き落としが毎月ギリギリ、生活費が足りずに借り入れをしている。
このような状態なら、投資を始めるより先に、その負担を減らすことを考えましょう。
なぜなら、リボ払いや借入には手数料や利息がかかることがあるからです。
投資で増えるかもしれないお金より、確実に出ていく手数料のほうが家計を圧迫する場合があります。
まずは、
- リボ払いを増やさない
- 分割払いを安易に使わない
- 毎月の生活費を赤字にしない
この3つを優先しましょう。
NISAや投資は、生活費が安定してからでも始められます。
お金の管理は、かっこいいことから始めなくても大丈夫です。
地味に見える「赤字を出さない」「手数料を減らす」ことこそ、新社会人にとって大きな一歩です。
新社会人のお金管理は小さく始めれば大丈夫
新社会人のお金管理は、最初から完璧にできなくても大丈夫です。
むしろ、最初の数か月は失敗しながら、自分のお金の使い方を知る時期だと考えてよいでしょう。
初任給が入るとうれしくて使いすぎることもあります。
慣れない仕事のストレスで、外食や買い物が増えることもあります。
それをすべて悪いことだと思う必要はありません。
大切なのは、「自分はどんなときにお金を使いやすいのか」に気づくことです。
そこがわかれば、無理なく整えていけます。
最初の3か月は家計のクセを知る期間にする
新社会人になってすぐは、生活リズムも支出も安定しにくい時期です。
仕事用の服、歓迎会、通勤グッズ、家具家電など、最初だけ必要な出費もあります。
そのため、1か月目から理想どおりに貯金できなくても落ち込みすぎなくて大丈夫です。
おすすめは、最初の3か月を「家計のクセを見る期間」にすることです。
毎月どれくらい食費がかかるのか。
交際費はいくらくらい必要なのか。
仕事が忙しい週はコンビニが増えるのか。
こうした傾向を見ていくと、自分に合う予算が作りやすくなります。
家計簿を細かくつけなくても、銀行アプリやカード明細を見るだけでも十分です。
まずは「知ること」から始めましょう。
お金の流れが見えると、必要以上に不安にならずに済みます。
給料日のルーティンを作るとお金の不安が減る
新社会人のお金管理は、給料日にやることを決めておくと続けやすくなります。
毎月その日だけ少し整えるイメージです。
たとえば、給料日に次の流れを作ります。
- 手取り額を確認する
- 貯金分を別口座へ移す
- 家賃やスマホ代などの支払い予定を確認する
- 今月の自由費を決める
これだけでも、お金の見通しが立ちやすくなります。
「今月はいくら使っていいのか」がわかると、買い物や外食も安心して楽しめます。
逆に、何も決めないまま使い始めると、月末に不安になりやすいです。
給料日は、ただお金が入る日ではなく、お金の作戦会議の日にしてみましょう。
もちろん、難しい表を作る必要はありません。
スマホのメモに数字を書くだけでも十分です。
完璧を目指さず、毎月少しずつ整えていく
新社会人のお金管理でいちばん大切なのは、完璧を目指しすぎないことです。
1回使いすぎたからといって、全部失敗ではありません。
貯金が思ったよりできなかった月があっても、次の月に見直せば大丈夫です。
お金の管理は、毎月少しずつ上手になります。
最初は給料日に貯金を分けるだけ。
次に固定費を見直す。
慣れてきたら生活防衛費を増やす。
余裕が出てきたらNISAや保険を検討する。
この順番で進めれば、無理なく整えていけます。
大切なのは、周りと比べることではありません。
自分の手取り、自分の生活費、自分の安心できるペースで考えることです。
新社会人のお金管理は、早く完璧になるためのものではなく、これからの生活を安心して続けるためのものです。
まずは今日、給料が入ったら何に分けるかを決めるところから始めてみてください。
小さな一歩でも、未来のお金の安心につながっていきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
