「ねぇ、それタメ口じゃない?」って言われたこと、ありませんか?
敬語を使うべきか、フランクに話していいのか…日本語って、ちょっと難しいですよね。
でも実は、「タメ口」と「タメ語」って、似ているようでちゃんと意味が違うんです。
この記事では、「タメ口とは何か?」「タメ語との違い」「どんな場面で使ってOK?」「失礼にならない言い方って?」など、モヤっとしがちな会話マナーを、わかりやすく・楽しく解説しています♪
「失礼な人」にならないためにも、そして「話しやすい人」になるためにも、知っておくとちょっと得するタメ口事情。
それではさらに詳しく説明していきますね!
タメ口とは何か
「タメ口」とは、敬語や丁寧語を使わない、フランクで対等な話し方のことを指します。
たとえば、「ありがとうね〜」「それやっといて」みたいな話し方ですね。語尾が「〜です」「〜ます」じゃないので、ちょっとラフな印象になります。
本来は、上下関係のない相手との会話、たとえば同級生や仲の良い友だちとのやり取りでよく使われます。
ただし、使い方を間違えると「失礼」と感じられてしまうので、相手との関係性が大事なポイントです。
つまり、タメ口は仲の良さを表すコミュニケーションのひとつ。
でも、初対面や目上の人にいきなり使うと「えっ!?」って思われちゃうので、タイミングと相手選びが肝心なんです。
目上の人・年上の人でも失礼にならず、話す側もストレスにならない敬語のくずし方のコツを紹介
タメ語の意味と使い方
「タメ語」も「タメ口」と同じく、敬語じゃないカジュアルな言葉づかいのこと。
実は、「タメ口=話し方」「タメ語=言葉そのもの」と、ちょっとだけ意味が違うんです。
たとえば、「来てくれてありがとう」が敬語だとしたら、タメ語では「来てくれてありがと!」になります。
このように、タメ語は言葉の表現自体がカジュアルなんですね。
使う場面はやっぱり、友だちや家族など、距離が近い相手との会話。
自然体で話せる反面、職場や年上の人に対しては注意が必要です。
うっかり使うと、「え、ナメられてる?」と誤解されることもあるので要注意。
タメ口や敬語を駆使して、人との距離感をことばで調整をする方法
タメ口とタメ語の違い
「タメ口」と「タメ語」、なんとなく似ているけど、実はちゃんと違いがあります。ざっくり言うと、タメ口は「話し方のスタイル」で、タメ語は「使われる言葉そのもの」を指すんです。
たとえば、同じフレーズでも…
- タメ語:「今日、来るの?」
- 敬語:「本日いらっしゃいますか?」
このとき、「来るの?」というフレーズ自体がタメ語。そして、それを相手に対して使う会話のスタイルがタメ口、というわけです。
つまり、タメ語を使えば自動的にタメ口になるということ。とはいえ、どちらも「親しみやすさ」や「フランクさ」を表すための手段なので、区別というよりは使い方の理解がポイントになります。
正式名称としての表現
「タメ口」や「タメ語」って、実はどちらも正式な日本語の用語ではありません。
辞書には一応載っていますが、どちらかというと口語的で、俗称のような扱いなんです。
たとえば、言語学的に言うと、「タメ語」は「常体(じょうたい)」や「くだけた表現」、「タメ口」は「対等語」と表現されることがあります。
とはいえ、日常会話やネット上では「タメ口」「タメ語」の方が圧倒的に使われていて、誰にでも伝わりやすい言い方になっています。
なので、ビジネス文書や公式な場面では「タメ口」「タメ語」は避けて、「常体」や「くだけた口調」といった表現に言い換えるのがスマートです。TPOに応じた言葉選び、大事ですよね!
気づかないうちに使っているあなたの口ぐせ、相手を不快にさせてはいませんか?
「バカ丸出しの話し方」をしている人は、人から軽く見られます。

タメ口の由来と語源
「タメ口って、ただの“ため年”から来てるんじゃないの?」と思った方、実はそれだけじゃないんです。
タメ口には、意外にもギャンブル用語から来たという説があるんですよ!
■語源は「博打の言葉」だった!?
「タメ口(ためぐち)」の“タメ”は、もともと**博打(ばくち)の世界で使われていた「同目(ため)」**が語源とされています。
この「同目」とは、**サイコロの目が同じになる“ゾロ目”**のこと。つまり、対等・同等であるという意味なんですね。
この「同じ目=対等」から転じて、「対等な立場での言葉づかい」→「タメ口」という使い方に発展していったのです。
■1960年代に不良少年の間で使われはじめた
さらに興味深いのが、この言葉が最初から一般的な言葉ではなかったという点です。
1960年代、いわゆる不良少年の間でスラング(隠語)として使われ始めたのが「タメ口」の始まり。彼らが仲間内で「対等な立場=敬語いらんよね」というノリで使っていたんですね。
それが徐々に若者文化として広まり、1990年代以降になるとテレビや雑誌などメディアでも頻繁に見かけるようになりました。そしてついには、今やすっかり一般語として定着しています。
■関西発祥の説も存在
ちなみに、もう一つよく知られているのが「タメ=同い年・ため年」という関西弁由来の説。こちらも間違いではなく、俗語としての“タメ”が関西地方でよく使われていたため、そこから自然に広がったとも考えられています。
つまり、博打用語と関西の俗語、どちらの影響もあって「タメ口」という言葉が育っていったと考えると自然ですね。
丁寧な言い換え方
「タメ口って言いづらいなぁ…」「もっと柔らかく言いたい!」という時は、丁寧な表現に言い換えるのもアリです。
たとえば、
- 「タメ口」→「カジュアルな話し方」「フランクな口調」「ためらいのない話し方」
- 「タメ語」→「常体」「くだけた表現」「日常的な言い回し」
などが使えます。ビジネスの場や改まった文章では、「タメ口で話してOKです!」よりも「カジュアルな表現で構いません」の方が印象がやさしくなりますよね。
また、言い換えることで相手を不快にさせずに済むこともあります。とくに初対面の相手や、目上の人には「タメ口でいい?」とは言わず、「もっとくだけた感じで話しても大丈夫ですか?」と聞いたほうが◎です!
タメ語は失礼?
はい、結論から言うと場合によっては失礼になります。でもこれ、けっこう誤解も多い話なんですよね。
タメ語自体が「悪い」とか「失礼」ってわけじゃなくて、相手との関係性や場の空気によって印象が変わるんです。たとえば、仲のいい友達との会話ならまったく問題ありませんし、逆に敬語を使ってたらよそよそしい感じになることもあります。
でも、目上の人やビジネス相手、先生などに対していきなりタメ語で話すと、「えっ…この子ちょっと常識ない?」と思われる可能性大。
要するに、「タメ語が失礼なんじゃなくて、使う場所を間違えると失礼になる」ということなんです。信号無視じゃないけど、「今それ使うタイミングちゃうで?」っていう判断、必要ですよ〜!
敬語との使い分け
敬語とタメ語の使い分けって、社会人になってから一番悩むやつじゃないでしょうか。学生時代はそこまで気にしなかったけど、大人になると空気読まなきゃってなるんですよね。
基本のルールとしては、
- 敬語を使うべき相手:上司、取引先、年上の人、初対面の人
- タメ語でOKな相手:同僚(仲が深まったら)、友人、家族、年下
って感じです。
でもこれ、機械的に「敬語=正解」「タメ語=失礼」と分けられるものじゃありません。むしろ相手がどう感じるかが超重要。
たとえば、フランクな上司が「敬語じゃなくていいよ」と言ってくれても、いきなり「マジっすか?」はちょっと距離詰めすぎかも(笑)
最初は敬語でスタートして、相手がカジュアルになってきたら少しずつタメ語にシフトするのが自然でおすすめです!
ビジネスでのタメ語のNG例
ビジネスシーンでのタメ語使用は、基本NGと考えてOKです。なぜかというと、相手との信頼関係ができる前にフランクに話しすぎると、「礼儀知らず」と受け取られるからなんですね。
たとえば、こんな言い方は避けたほうがいいです。
- 「これ、やっといて〜」→「こちらの件、お願いできますでしょうか?」
- 「あとで話すわ〜」→「後ほどご連絡差し上げます」
- 「それ知らんかった〜」→「承知しておりませんでした」
特にメールや電話は、顔が見えないぶん「言葉遣い」が印象の全て。なので、最初はむしろ丁寧すぎるくらいがちょうどいいくらいです。
あと、いくら仲良くなっても、クライアントにタメ語を使うのは基本NG。社内ではOKでも、社外では「えっ!?」って思われちゃいます。
「ビジネスは信頼が命」ってよく言いますが、言葉遣いも信頼づくりの第一歩ですよ!
年齢差がある場合の注意点
年齢差がある相手にタメ語やタメ口を使うときは、ほんっとうに気をつけたほうがいいです。
日本の文化って、年齢や立場にすごく敏感なんですよね。たとえ1歳差でも「年上」になると、敬語を期待されることがあったりします。
もちろん、相手がフレンドリーで「タメ口でいいよ!」って言ってくれたら別。でも、その言葉をそのまま100%真に受けると、逆に「なれなれしすぎる」と思われることも。
たとえば、
- 気さくな年上の先輩に「タメ口でいいよ」→ でも実際には軽く見られるのはNGと思ってる
- 年上の後輩に対してこちらがタメ語 → 相手が不快に感じてるかもしれない
こういうの、意外と多いんです。
なので、年齢差があるときは、まずは敬語。親しくなってもタメ語に切り替えるときは、一気にじゃなくて、少しずつ段階を踏むのがコツです。「ちょっとずつ砕けていく」くらいが一番自然ですよ!
タメ語を使うメリットとデメリット
さて、ここでちょっと振り返り。
タメ語って、良い面もあれば、ちょっと気をつけたい面もあるんですよね。
メリット:
- 距離がグッと縮まる
- 会話がリラックスした雰囲気になる
- 自分らしい表現ができる
- 相手との親しみやすさを演出できる
デメリット:
- 相手によっては不快感を与える
- ビジネスでは信頼を損なう可能性がある
- 「軽く見られた」と誤解されるリスク
- 誤って無礼な印象を与える
つまり、使い方次第で武器にもなるし、逆にマイナスになることもあるということ。
タメ語は、“親しさの証”にもなるけど、“距離の詰めすぎ”にもなり得るんです。
だからこそ、「今この相手にはタメ語OKかな?」と一呼吸おくのが、とっても大切。思いやりのある会話って、相手へのリスペクトから生まれるんですよね。
相手との関係性と話し方のバランス
結局のところ、タメ口を使うかどうかは「相手との関係性」がすべてです。
言葉ってツールであると同時に、人間関係の温度計でもあるんですよ。
たとえば、仲の良い友達にいつまでも敬語だと「距離あるなぁ…」ってなるし、逆にまだ心の距離があるのにいきなりタメ口だと「え、ちょっと図々しくない?」ってなります。
理想は、「相手の心の距離」と「言葉の距離感」がちゃんと合っていること。
だから、言葉づかいって、ただのマナーじゃなくてコミュニケーションのセンスなんです。
あなたの言葉ひとつで、相手がホッとしたり、笑顔になったり、時には心を開いてくれることもあります。そんなふうに、言葉で信頼をつくっていける人って、本当に素敵だと思いませんか?
まとめ
タメ口(タメぐち)とは、相手を対等として扱った話し方で、敬語や「~です」「~ます」といった丁寧語を使わず、なれなれしく話すことです。
基本的に相手に対して対等な立場で行う話し方で、親しい人同士での話し方と言えます。
「タメ」という言葉は、もともと博打用語で「サイコロ」の「ゾロ目(同目)」を意味すると言われています。
語源は賭博のサイコロなのです。
タメ口は相手の受け取り方、認識の違いで、仲の良い間柄の親しげな言い方ではなく、いやに馴れ馴れしいだとか、軽んじた物言いだとか、生意気な言葉遣いとか、はたまた礼儀知らずな物言いとか反感を買うことがあります。
タメ口で話せる相手というものはそれだけ親密な関係が築けているからこそできると言えます。
普段何気なく使っている言葉も、タメ口になっていることもあるかもしれません。
最近ではあまりタメ口をそれほど気にする人も少なくなっているようにも思いましが、
敬語文化の日本では、言葉遣いには注意が必要です。
最後までご覧いただきありがとうございました。