あさりの砂抜きって、正直めんどくさくないですか?
「塩水につけるだけでいいんでしょ?」と思いきや、いざ調理してみるとジャリッ…なんてことも。あれ、テンションだだ下がりですよね。
しかも塩抜きまで必要って、どこまで手間かければいいの?って話です。
でもご安心を。
今回は、失敗せずに、しかも時短で砂抜きと塩抜きを済ませる方法をご紹介します!
巷で話題の「50℃洗い」や、塩水の正しい濃度、さらには冷凍あさりの裏ワザまで、知って得するコツが満載。
忙しい日もおいしいあさり料理が楽しめるようになりますよ!
それではさらに詳しく説明していきますね!
あさりの砂抜きが必要な理由
あさりは砂や泥の中に生息しているため、体の中に砂を含んでいます。調理前に砂抜きをしないと、せっかくの料理にジャリっとした食感が残ってしまい、味だけでなく食感も台無しに。
特にパスタや味噌汁など、汁ごと楽しむ料理では、砂が混じっていると残念な仕上がりに。
だからこそ、砂抜きは欠かせない下処理の一つなのです。
時短砂抜きの基本原理
通常の砂抜きは2〜3時間かかりますが、時短砂抜きは「あさりの生態」と「温度のコントロール」を活かすことでスピードアップが可能です。
あさりは一定の温度や塩分濃度の水に反応して活発に動くため、それをうまく利用すれば短時間でも効率的に砂を吐かせることができます。
この仕組みを理解しておくと、失敗しにくくなります。
時短 50℃洗いとは?
話題の「50℃洗い」とは、約50℃のお湯を使ってあさりを洗う方法です。
ぬるま湯にあさりを浸すことで、あさりの活動が活発になり、通常よりも素早く砂を吐くようになります。
また、50℃という温度はあさりの旨み成分を壊さず、ふっくら仕上がるというメリットも。
調理前のちょっとしたひと手間で、仕上がりに大きな差が出るのです。
50℃洗いの具体的な手順
50℃洗いのやり方はとっても簡単。
まず、50℃前後のお湯を用意します(お風呂より少し熱いくらいが目安)。
あさりをザルに入れ、ボウルなどに張った50℃のお湯に5〜10分ほど浸けておくだけ。
その間に時々揺すってやると、あさりがしっかりと砂を吐いてくれます。
お湯がぬるくならないように途中で差し湯するのもポイントです。
手軽なのに効果抜群なので、忙しいときにもぴったりな方法です。
手順
- ボウルに約50℃のお湯を用意する。
ボウルに水と沸騰したお湯を混ぜて50℃のお湯を準備します。
お湯の温度が下がりすぎないように、事前にボウルに熱したお湯を入れておくなど、ボウルを温めておきましょう。
塩は不要です。 - 50℃のお湯にあさりを入れる。
ボウルのお湯にあさりを投入します。 - お湯の中であさりを擦り合わせる。
少し待って、あさりが口を開けたらお湯の中で貝殻どうしをゴリゴリと擦り合わせながら洗います。
やけどに注意してください。
この段階で砂や汚れが吐き出されお湯が濁ります。汚れがひどい場合は一度お湯を取り替えるとよいでしょう。 - お湯からあさりを取り出し、流水できれいにすすぐ。
完了です。
塩水の正しい濃度とは
塩水で砂抜きする場合、大切なのは濃度です。
目安は「3%の塩水」、つまり水1リットルに対して塩30g。
海水に近い環境を作ることで、あさりがリラックスして自然と砂を吐き出します。
また、塩水の温度も15〜20℃程度がベスト。
冷たすぎたり熱すぎたりすると、あさりが活動しにくくなるので注意が必要です。
塩の量と水温、この2点を押さえるだけで砂抜きの成功率がグンと上がります。
失敗しない砂抜きのポイント
失敗しがちな砂抜きですが、コツを押さえれば初心者でも大丈夫。
まず、あさり同士が重ならないよう平らに並べること。
そして暗い場所で静かに置いておくと、あさりが安心して砂を吐きやすくなります。
水を多く張りすぎると呼吸できなくなってしまうので、水はあさりが半分浸かる程度がベスト。
定期的に様子を見て、口を開けたり水を吹いたりしているか観察すると、しっかり砂を吐いているか判断できます。
あさりの砂抜きの失敗しない仕方
1 あさりを流水でこすり洗いをする
砂抜きをする前に、あさりをザルにあけて水道水で洗います。
あさりの貝殻の表面についている汚れや腸炎ビブリオ菌などの雑菌を取り除くためです。
あさりを両手で挟み、こすり合わせるようにして流水で洗います。
潮干狩りをした所で一度洗っている場合でも、洗い残した雑菌がついていたりいます。
家に持って帰るまでに少し時間がたてば雑菌が繁殖していることもあります。
スーパーで購入したあさりはそれほど汚れていないので、さっと洗えば大丈夫です。
また、ゴリゴリ擦って洗うことで、死んだあさりを判別することもできます。
潮干狩りで獲ったものは、「中身が空」であったり「中身が全部砂」ということもあるので、あさりの口を観察しながらよく洗いましょう。
あさりを洗う場合、台所では洗わないことが重要です。
理由は、食中毒を防ぐためです。
あさりなどの貝類には付着している腸炎ビブリオ菌は繁殖力が高く、2時間もすると爆発的に増える菌だそうです。
台所であさりを洗うと、腸炎ビブリオ菌が水滴とともに飛び散って調理器具などの付着することが考えられます。
あさりを洗うのは、風呂場か屋外にしましょう。
2 砂抜き用の海水または塩水を用意する
あさりの砂抜きは、あさりに呼吸をしてもらう必要があります。
そのために海水(塩水)が必要です。
あさりを海水(塩水)に浸して数時間放置して砂を吐かせます。
あさりの住む海水と同じくらいの塩分濃度3〜3.5%の塩水を用意します。
目安としては、500mlの水に対し、塩が大さじ1杯の割合です。
なめてみて、ちょっとしょっぱいと感じるくらいです。
水道水を使う場合は、カルキ抜きしたものが理想的です。
水道水は、一度沸騰させて常温まで冷ますか、容器に汲み1〜3時間置いてカルキを抜きます。
一番いいのは、そのあさりが住んでいた海岸の海水を持って帰って使うのがいいです。
あさりが安心して呼吸し、砂を吐き出してくれます。
潮干狩りでは、その海岸に砂抜き用の海水が用意されていることもあります。
3 あさりを砂抜き用の容器に並べる
網つきのバット(水切りかごでもOK)などの底が平らな容器を用意します。
その容器に、洗ったあさりをできるだけ重ならないように平らに並ます。
あさりの下に網やすのこがあると、あさりが吐き出した砂や汚れが下に落ち、あさりがもう一度砂を吸い込んでしまうことがありません。
容器はこんな容器がいいです。
4 あさりの貝殻の表面が少し出るよう塩水を注ぐ
あさりを並べた容器に、あさりの貝殻の表面が少し出るくらいにひたひたに塩水を入れます。
塩水が多すぎないほうが、あさりがよく砂を吐き出します。
塩水が多すぎてあさりが深く沈んでいると、呼吸と砂出しをする管を空気中に出せなくなり、あさりが酸欠になり死んでしまいます。

5 容器の上を新聞紙等で覆って暗くします。
容器の上を新聞紙やアルミ等で覆って暗くし、砂を吐かせます。
容器を覆うのは、
一つは、暗い方が、あさりが住んでいた砂の中の状態を再現することになり、あさりがリラックスでき砂を吐きやすいからです。
もう一つは、あさりが水管から吐き出した水が勢いよく飛び出ることもあるので水が周囲に飛び散らないようにするためです。
また、強い光や振動に驚くとそのたびにあさりは貝殻を閉ざしてしまうので、砂抜きが不十分になります。
できるだけ静かな場所に放置するのがよいです。
砂抜きにかかる時間は、潮干狩りで獲ったものなら4時間〜半日、3~4時間でも砂抜きはできますが、確実に砂が抜けるのは6時間くらいはかかるようです。
スーパーや鮮魚店で購入したものは1〜4時間、「砂抜き済み」と書いてある商品は30分〜1時間が目安です。
急がないことがおいしさの秘訣ですとの意見もあります。
あさりがもっとも活発になる温度は20℃といわれています。
冷蔵庫に入れると冷たすぎて、あさりが砂を吐きません。
基本的には砂抜き中に冷蔵庫に入れるのはダメです!
逆に、夏場は気温が高いので、涼しい場所におくか、ときどき冷蔵庫に入れるなどして、水温が20℃になるよう調整してください。
砂抜きできたか確認は、容器の底に砂が落ちていれば、確実に砂抜きはできています。また途中でかぶせた新聞紙やアルミホイルをめくってみて、あさりの水管が出ていれば、砂出ししている証拠です。
あさりは元気なものほど、盛んに砂を吐きます。
鮮度のいい元気なあさりは1時間もすれば砂を吐いていますが、1時間たっても砂が抜けないあさりは、鮮度がよくない可能性があります。
鮮度の悪いあさりは、長時間塩水につけても、砂が抜けることはありません。
6 塩水を捨て、流水であさり同士を擦り合わせながらよく洗い、表面のぬめりを取る。
砂抜きが終わると、塩水を捨て、も一度、流水であさり同士を擦り合わせながらよく洗い、表面のぬめりを取ります
この時、あさりの口が開いたまま閉じないものや、貝殻が割れているものは傷んでいる可能性が高いので取り除きましょう。
あさりの砂抜きで放置しすぎた
砂抜きをしようと思って、そのまま長時間放置してしまった場合、あさりが生きていれば食べても大丈夫です。
中には貝殻を開けたまま死んでいるあさりがいるかもしれませんが、容器をゆすってみて貝殻を固く閉じるあさりは生きています。
死んだあさりをとり、新しく作った塩水に生きているあさりを入れ替え、新聞紙などで覆っておくと、3時間程度で管を出すと思います。
でも、異臭がしていたり、生きているものが少ない場合は、すべて処分しましょう。
とくに水道水で作った塩水でなく、海水につけていたものは雑菌が繁殖している場合もあります。
あやしいのは避けたほうが無難です。
あさりの塩抜き方法
砂抜きが終わったあさりは、そのままだと塩気が強く感じられることも。
そこで「塩抜き」が重要になります。
塩抜きの方法はとてもシンプルで、真水にあさりを移し、5〜10分ほど置くだけ。
あまり長く置くと身が痩せてしまうので、短時間がポイントです。
また、水をしっかり切ったあとにキッチンペーパーなどで表面の水分をふき取っておくと、調理時の塩味のバランスも整います。
これだけで、味がぐっとクリアになりますよ。
冷凍あさりで砂抜き不要?
実は、冷凍あさりを使うと砂抜きの手間を省けることがあります。冷凍前にしっかり砂抜きされたものが多く、市販品であれば「砂抜き済み」と表記があるものを選ぶと安心です。また、自宅で砂抜き後に冷凍保存しておくのもおすすめ。使いたいときにそのまま加熱調理ができるので時短にもなり、あさりの旨味もギュッと凝縮されます。忙しいときのストック食材として重宝する方法です。
砂抜き後の保存方法
砂抜きが終わったあさりは、なるべく早めに使うのが理想ですが、保存も可能です。
冷蔵保存
2〜3日以内に食べるなら冷蔵保存します。
砂抜きを済ませたあさりを、湿らせた新聞紙やキッチンペーパーに包み、さらに食品保存袋やビニール袋に入れ、冷蔵庫で保存します。
もしくは再度、あさりの貝殻の表面が少し空気に触れるくらいの高さまで3%濃度の塩水に浸し、新聞紙や数カ所穴を開けたラップでフタをして冷蔵庫で保存する方法もあります。
冷蔵保存でも、2〜3日はあさりを生きたまま保存できますが、どうしても身が痩せてくるので、できるだけ早く食べることをオススメします。
冷凍保存
すぐに食べないならすぐに冷凍がオススメです。
塩抜きまで済ませたあさりを、冷凍用の食品保存袋に入れ、なるべく空気を抜いてから口を閉じ、冷凍庫へいれましょう。
後々必要な分だけを取り出しできるように、量にもよりますが1食分ずつラップで小分けにしてから袋に入れるか、冷凍庫に入れて1〜2時間後に袋の上から軽く揉むようにしてあさりをバラバラにしておきましょう。
冷凍すると1カ月程度は保存可能です。
保存方法を知っておくと、使い勝手もグンと広がります。
あさりの選び方と見分け方
おいしいあさり料理の第一歩は、質のよいあさりを選ぶことから。
ポイントは「殻がしっかり閉じていること」「表面にツヤがあること」「持ったときに重みを感じること」です。
また、模様がはっきりしていて、殻にヒビや欠けがないものを選びましょう。
スーパーなどでパック詰めされている場合は、水に浸かっていないものを選ぶと、鮮度の良さが保たれています。
見た目でおいしさの8割が決まる、といっても過言ではありません。
- 黒っぽくツヤがあって模様がハッキリしているもの
できる限り黒っぽくツヤがあって「模様」がはっきりしているものがよい。
茶色みがかっているものなどは鮮度が低い。 - 口がしっかりと閉じているもの
口がしっかり閉じているもので、塩水に入れると水管を出しているものが生きている証拠で新鮮なものです。 - 甲高で厚みのあるもの
あさりを横から見て甲高で厚みがあるものは、身が大きくプリプリとした食べ応えがあります。 - 水管がすばやく動くもの
パックに入っている場合は軽く揺らしてみて、水管がすばやく動くかチェックします。
泡がたくさん出れば、元気な貝がたくさん入っている証拠です。 - 剥き身のあさりは身にハリや弾力があるもの
剥き身のあさりを買うときは、粘り気が少ないものや身にハリ・弾力があるものを選びましょう。
砂抜き後のおすすめレシピ
砂抜きがバッチリ決まったら、あとは調理を楽しむだけ。
定番は「ボンゴレ・ビアンコ」や「クラムチャウダー」、和風なら「あさりの味噌汁」や「酒蒸し」が人気です。
砂がないからこそスープまでしっかり楽しめて、素材の旨味を余すところなく味わえます。
下処理が完璧だと、シンプルな調味でも驚くほど深い味わいに。
おもてなしにも使えるメニューばかりなので、料理の幅もぐっと広がります。
よくある質問Q&A
Q:砂抜きに失敗して砂が残ってしまったら?
→もう一度軽く50℃洗いするか、静かに塩水につけ直すと改善されることがあります。
Q:塩抜きは絶対に必要?
→塩抜きをしないと料理全体が塩辛くなることも。味のバランスを取るためにもおすすめです。
Q:一晩塩水につけても大丈夫?
→過剰に長時間つけると、あさりが弱って旨味が逃げてしまうため、避けたほうがいいでしょう。
まとめ:時短でもおいしいあさりを!
時短でも美味しく、安全にあさりを楽しむには、正しい砂抜き・塩抜きの方法を知っておくことが大切です。
特に「50℃洗い」や「適切な塩水の濃度」といったポイントを押さえれば、忙しい日でもしっかりと下処理されたあさりが味わえます。
冷凍保存や、砂抜き済みのあさりの活用も、上手に取り入れたいテクニック。
大切なのは、無理なく続けられる方法を見つけることですね。
日々のごはんにも、おもてなしにも活躍するあさり料理。
ちょっとしたコツを覚えるだけで、ぐっと美味しくなるなんて嬉しいですよね。
時短でも“ちゃんとおいしい”を叶えるために、ぜひ今日から取り入れてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。