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土用にしてはいけないこと。土いじり、新しいことをしてはいけない理由。やってしまったらどうする。

うな重

土用の期間中に「やってはいけない」とされていることがあります。
土を動かすこと。
新しいこと。

現代では、あまり時期を気にせずに行っているようなことも、昔は、「土用期間中は禁止」とする風習がありました。
「絶対にしてはいけない」わけではないのでしょうが、「してはいけない」と言われれば気になりますよね。

この記事で、土用にはどんなことが禁止と言われているかをみてみましょう。
そもそも土用って何?なのでしょうか?

土用とは

そもそも土用って何なのでしょう?

土用といえば「土用の丑の日」が浮かぶ方も多いのではないかと思いますが、
実は、「立春」、「立夏」、「立秋」、「立冬」のそれぞれの直前の18~19日間を「土用」と言います。
年に4回もあるのです。

土用の由来とその過ごし方は別記事です。

江戸時代のかば焼き屋さん
土用の由来や、土用の過ごし方、「やると良い」と言われていること。

土用の丑の日にうなぎを食べるのはよくききますが、土用は夏だけではありません。土用とは立春・立夏・立秋・立冬の前の18~19日間のことを指します。土用は季節の変わり目で、体調を崩しやすい時期でもあります ...

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土用の期間にやってはいけないと言われていること

まず、土用の丑の日しか最近は話題になりませんが、土用の期間にやってはいけないと言われていることは何でしょうか?

土用にやってはいけないこと 土を動かすこと 土いじり

「土公神(どくじん・どこうじん)」という「土」を司る神様がいます。
その神様は、1年のうち時期によって、いる場所が違うのですが、「土用」の期間は「土」に宿ると言われています。

このため、土用の期間に、土いじりなど土を動かすことをすると「土公神」の怒りを買い、祟りが起こってしまうと言われているので、土用に土を動かしてはいけないとされています。

具体的には、土を動かすというのは、土いじり、草むしり、柱立て、基礎工事、壁塗り、井戸掘りなどを含む穴掘り、家の建築や増改築などです。
また、木の剪定、伐採、ガーデニングや農作業、畑作業、鉢の植え替えなども土いじりに含まれます。

土用にやってはいけないこと 新しいこと・場所を移動すること

土用はそれぞれ季節の変わり目に当たります。
この時季は体調を崩しやすいものです。
昔は医学が発達していなかったため、体調の変化が生活に大きな変化を与えたり、病気が重くなったりしまいた。
そのために土用の期間中は新しいことは始めず、養生して過ごすようになったため、
逆に、旅行、引っ越し、新居購入、就職や転職、結婚、結納、開業、開店などの「新しいこと・場所を移動すること」はしてはいけないという風習ができたと思われます。

旅行 引っ越し
土用の期間は季節の変わり目に当たるため、体調を崩しやすい時期に、旅行をしたり、引っ越しをすると疲れがたまって、健康にも害を及ぼす可能性があることから、土用の旅行や引っ越しは避けた方がよいと言われているようです。
また、土用の期間はどの方角も凶となるので旅行にしても引っ越しにしても避けた方がよいと言われています。

新居購入、就職や転職、結婚、結納、開業、開店
土用は季節の変わり目に当たるので、心身のバランスが崩れやすく体調不良を起こしやすい時期であるため、新居購入、就職や転職、結婚、結納、開業、新規出店、新装開店などのような新しい事を始めるのは、ストレスや疲れが溜まりやすくなるので避けた方がよいと言われています。
また、買い物も新しい家電や電化製品を買うとか、服を買うとかはよしておいたほうがいいでしょう。

どうしても土用に土いじりや旅行をする場合はどうしたらよいのでしょうか。

土用は1年間に4回18~19日間ずつあり、合計2か月以上も土用の期間があります。
家の建築や新しいことなどができないとなると、困ってしまうこともありそうですね。
その間ずっと土いじりなどができないのは生活に支障が出て大変ですし、家の建築や新しいことなどができないとなると、困ってしまうこともありますよね。

そのような時は「間日(まび)」という土用の期間中にある日を選び、やってはいけないと言われていりことをしましょう。

「土用の間日」と呼ばれる日は、文殊菩薩様が、天上界に土公神を呼び寄せる日で、土公神は天上界に行くので土を離れるのです。
土公神が土を離れるので、その日は、土を動かしても構わないと言われています。
間日は次のように決まっています。

春の土用:巳の日、丑の日、酉の日
夏の土用:卯の日、辰の日、申の日
秋の土用:未の日、酉の日、亥の日
冬の土用:寅の日、卯の日、巳の日

また、土用前に着手した農作業や増改築についてはやってもよいと言われています。

つまり、作業を始める時期を土用の期間になる前にすると作業が土用にかかっていても問題ないとされます。
例えば基礎工事も土用が始まる前からスタートすれば、土用は回避したとされます。

土用にやってはいけないことをやってしまった時の対処法!

土用の期間だと気づかずに、土用にしてはいけないこと、「土いじり」や「旅行」をしてしまった。
土公神に祟られたらどうしよう・・。
ほんとうに祟りがあるとは信じてなくても、してはいけないことをしてしまったとなると、不安に思う方は多いと思います。

そんな心配をしている方のための対処法は、謝罪。

土公神にお詫びしましょう。基本は土公神への謝罪です。

土用に土いじりをしてしまったら、土に塩をまいてお清めをし、土公神に謝りましょう。
「土公神さま、知らずに土用期間中に土を動かして申し訳ございませんでした。これから気をつけますのでお許しください」
土用に旅行に行く場合も同様です。
気になる方は「どうしてもこの日しか休みが取れなかったので旅行に行きました。ごめんなさい・・」と土公神に謝りましょう。

相手は神様なので、誠心誠意謝れば許してくれると思います。

そもそも、土用に土いじりをしたからといって、祟られるわけではありません。
昔の人はそう言って農作業を休める時期を作っていたのではないか、と言われているので、あまり気にする必要はないでしょう。

2022年~2025年の土用期間/土用の間日

【2022年】
春土用
土用の期間/4月17日~5月4日
土用の間日/4月22日、4月23日、4月26日、5月4日
夏土用
土用の期間/7月20日~8月6日
土用の間日/7月25日、7月26日、7月30日、8月6日
秋土用
土用の期間/10月20日~11月6日
土用の間日/10月21日、10月23日、10月25日、11月2日、11月4日、11月6日
冬土用
土用の期間/1月17日~2月3日
土用の間日/1月25日、1月26日、1月28日
【2023年】
春土用
土用の期間/4月17日~5月5日
土用の間日/4月17日、4月18日、4月21日、4月29日、4月30日、5月3日
夏土用
土用の期間/7月20日~8月7日
土用の間日/7月20日、7月21日、7月25日、8月1日、8月2日、8月6日
秋土用
土用の期間/10月21日~11月7日
土用の間日/10月28日、10月30日、11月1日
冬土用
土用の期間/1月17日~2月3日
土用の間日/1月20日、1月21日、1月23日、2月1日、2月2日
【2024年】
春土用
土用の期間/4月16日~5月4日
土用の間日/4月23日、4月24日、4月27日
夏土用
土用の期間/7月19日~8月6日
土用の間日/7月19日、7月26日、7月27日、7月31日
秋土用
土用の期間/10月20日~11月6日
土用の間日/10月22日、10月24日、10月26日、11月3日、11月5日
冬土用
土用の期間/1月18日~2月3日
土用の間日/1月18日、1月27日、1月28日、1月30日
【2025年】
春土用
土用の期間/4月17日~5月4日
土用の間日/4月18日、4月19日、4月22日、4月30日、5月1日、5月4日
夏土用
土用の期間/7月19日~8月6日
土用の間日/7月21日、7月22日、7月26日、8月2日、8月3日
秋土用
土用の期間/10月20日~11月6日
土用の間日/10月21日、10月29日、10月31日、11月2日
冬土用
土用の期間/1月17日~2月2日
土用の間日/1月21日、1月22日、1月24日、2月2日

まとめ

土用にしてはいけないことをご紹介しました。

土用の期間中は土公神が土に宿るとされ、土いじりはしてはいけません。
また、昔からこの時期は引っ越しや新居購入、就職、結婚など新しく始めることや移動することも避けた方がよいと言われています。
ですが、土用にしてはいけないことを、絶対に守らなければならないという訳でもありません。
万が一やってしまった時は、土公神に心から謝罪・お詫びするとよいとおもいます。







最後までご覧いただきありがとうございました。

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