鏡開きは、鏡餅を割って食べることで、一年の幸せや健康を願う日本の伝統行事です。
しかし、鏡餅や鏡開きには、切ってはいけないとか焼いてはいけないなど切ったり焼いたりすると縁起が悪いという言い伝えがあるようです。
そこで、鏡開きの際に気をつけたいポイントや、鏡開きのやり方・やってはいけないNG行為、
そして、割った後のおすすめレシピをご紹介します。
ぜひ、この記事を参考にして、素敵な鏡開きをお楽しみください。
鏡開きとは
鏡餅とは、年末に神棚や仏壇にお供えする二段重ねの餅のことです。
鏡餅は、年神様が降臨する場所として神聖視されており、その力を分けてもらうために食べるという風習があります。
この風習は、一家の健康や幸せを願うという意味があります。
鏡餅は、供えた後に下ろし、さらに開いて食べるという一連の流れが重要です。
鏡餅を食べる日は、旧暦の1月11日である「小正月」が一般的ですが、地域によって異なります。
鏡餅を開くときには、刃物で切らないのが普通です。
これは、「切る」という言葉が「切腹」を連想させるからです。
切腹は、武士が自分の罪や恥を償うために腹を切って死ぬことです。
このような不吉なことを避けるために、鏡餅は木槌や手で割ります。割った鏡餅は、お雑煮やお汁粉などにして食べます。
鏡餅を食べることで、年神様のご加護を受けて一年間の無病息災を願うのです。
鏡餅やってはいけない注意点
鏡開きは、年神様に感謝し、新しい年の幸せを願う行事です。
しかし、鏡開きには守らなければならないマナーがあります。
以下のようなNG行為に気をつけましょう。
刃物で切らない
鏡餅は、神様の象徴として供えられたものです。
そのため、包丁やハサミなどの刃物で切るのは、神様を傷つけることになります。
鏡餅は、手で割るか、熱湯でふやかすなどして食べやすくするのが良いでしょう。
鏡餅は捨てない
鏡餅は、年神様が宿ったものです。
そのため、食べないで捨てたり、食べ残したりするのは、神様を軽んじることになります。
鏡餅は、一粒も残さずに食べるか、お供え物として神社に持って行くのがマナーです。
鏡開きのタブー/絶対に包丁で切ってはいけない
鏡餅は、新年に神様にお供えするもので、鏡開きという儀式で食べます。
しかし、鏡餅を食べるときには注意が必要です。
なぜなら、鏡餅を包丁で切ることは絶対にしてはいけないからです。
包丁で鏡餅を切ることがタブーなのには、いくつかの理由があります。
まず、鏡餅は神様とのご縁を象徴するものなので、包丁で切るとご縁を断ってしまうという考え方があります。
また、鏡開きは武士の風習から始まったものなので、包丁で切ると切腹を連想させて縁起が悪いとも言われています。
次に、鏡餅は乾燥して硬くなっているので、包丁で切ると危険です。
包丁が滑って怪我をする可能性が高いです。
そして、硬いお餅は喉に詰まりやすく、窒息事故にもつながります。
そこで、鏡餅を食べるときには、包丁ではなく手や小槌で割ってから料理します。
割るという言葉も開くという言葉に変えて、縁起を良くします。
割った鏡餅はお雑煮やお汁粉などにして美味しくいただきましょう。
以上が、鏡餅の食べ方についての説明でした。
鏡開きは日本の伝統的な行事ですが、その意味や由来を知っておくとより楽しめると思います。
今年も良い一年になりますように。
鏡開きのタブー/鏡餅は捨てない
鏡餅は、お正月に年神様を迎えるために飾るものですが、それだけではなく、年神様と一緒に食べることで、健康や長寿を祈願するものでもあります。
鏡餅の起源は、宮中で行われた「歯固め」の儀式にさかのぼります。
歯固めとは、新年に皇族や貴族が固くなった餅を噛んで、丈夫な歯を持ち、何でも食べられるようになることを願う儀式です。
この風習が民間に広まり、鏡餅を食べるようになりました。
また、鏡餅は、「具足祝い」という武士の風習にも関係しています。
具足祝いとは、お正月に刀や鎧などの武具の前に鏡餅を供え、それを下ろして食べることで、戦場で勝利することを祈る行事です。
この行事から、「鏡開き」という言葉が生まれました。
鏡開きとは、お正月に飾った鏡餅を開いて食べることですが、これは単なる処分ではありません。
鏡餅は年神様が宿るところだと考えられているので、鏡開きは年神様をお見送りするという意味があります。
そして、年神様の力を分けてもらって、1年間の家族の幸せや健康を願うのです。
鏡開きは1月11日が一般的ですが、地域や宗派によって異なります。
また、食べ方も様々ですが、お汁粉や雑煮などにして食べるのが一般的です。
ただし、小さなかけらも残さず食べることが大切です。それは、年神様の恩恵を無駄にしないためです。
鏡開きした鏡餅を焼いてはいけない?
鏡餅は、お正月に飾るお供え物ですが、どうやって食べるのでしょうか?
実は、地域によって違いがあるのです。
例えば、鏡餅を焼くということは、神様に失礼だと考えるところもあります。
しかし、これはあくまで一部の風習であり、全国的には鏡餅を焼いても構わないという考え方が多いようです。
鏡餅は、自分の好きな方法で楽しく食べるのが一番です。
焼きたい人は焼いて、そのまま食べたい人はそのまま食べてもOKです!
鏡餅を小分けにする
鏡餅はお正月の飾りとして欠かせませんが、食べるときには困ってしまいますよね。
時間がたって硬くなった鏡餅をどうやって小さくするのか、悩んだことはありませんか?
今回は、鏡餅を簡単に小さくする方法を3つ、紹介します!
鏡餅を木槌や金槌でたたいて割る
鏡餅は、お正月に飾るお餅で、神様へのお供え物として重要な役割を果たしています。
しかし、飾り終わった後は、食べることができます。
その際には、鏡餅を割って小さくする必要がありますが、どのようにすればいいのでしょうか?
一般的な方法は、手や木槌で叩いて割ることです。
これは、昔から伝わる伝統的な方法で、鏡餅の中に入っている神様をやさしく起こすという意味があります。
しかし、鏡餅は硬くて割りにくいこともあります。
そんなときは、金槌を使ってもかまいません。
ただし、力を加減してください。
最初は軽く叩いてヒビを入れてから、強く叩いて割りましょう。
砕けたお餅は無駄にしないでくださいね。
もしも、どうしても割れない場合は、乾燥が足りない可能性があります。
その場合は、ストーブや日光に当てて乾燥させると良いでしょう。
ただし、時間がかかることもありますので、ご注意ください。
カチカチ鏡餅を水に浸してやわらくする
鏡餅は、お正月に飾る伝統的なお供え物ですが、飾り終わった後に食べるときには、硬くて切れないことがあります。
そんなときには、水につけるか、温めるかのどちらかの方法で、鏡餅を柔らかくしましょう。
水につける方法は、鏡餅を大きなボウルに入れて、水に完全に浸すだけです。
水につける時間は、鏡餅の大きさや硬さによって異なりますが、だいたい4時間から半日くらいでしょう。
水につけた後は、手で簡単にちぎれるようになりますので、好きな大きさに分けてください。
鏡餅レンジでチンして柔らかく
鏡餅はお正月に飾るお供え物ですが、飾り終わった後はどうやって食べるのでしょうか?
鏡餅は硬くて切りにくいし、水につけてもなかなか柔らかくならないものです。
そんなときに役立つのが電子レンジです。
電子レンジで温めると、鏡餅が柔らかくなって手でちぎれるようになります。
ただし、電子レンジで温めるときには注意点があります。
以下のポイントを押さえておきましょう。
鏡餅は丸ごとではなく、一口サイズに切ったり割ったりしてから温めます。
丸ごと温めると外側が溶けて中が固いままになったり、爆発したりする恐れがあります。
鏡餅にラップをかけて温めます。
ラップをかけることで水分が逃げずにお餅が柔らかくなりやすくなります。
また、ラップの間にクッキングシートを挟むと、お餅がラップにくっつかずに取り出しやすくなります。
鏡餅を温める時間は短めにします。
30秒から1分程度で様子を見てください。
温めすぎるとお餅がどろどろになったり、乾燥して固くなったりします。
温めた後はすぐに食べるようにしましょう。
鏡餅を温める際はやけどに注意してください。
お餅は熱くなりやすいので、取り出すときやちぎるときは気をつけてください。
特に子供や高齢者はやけどしやすいので注意が必要です。
電子レンジを使えば、簡単に美味しいお餅が食べられますよ。
ぜひ試してみてくださいね。
真空パックの鏡餅をおいしく食べる方法
現在は、あらかじめ小分けして真空パックにした鏡餅がほとんど。
だから、鏡開きはパックを開くだけでよし、とされている。
真空パックのお餅は叩いても割れない。
だからといって、包丁を使うのは御法度。
小さくするなら電子レンジで温めてから、手でちぎるのがおすすめ。
鏡餅の美味しい食べ方
鏡餅はお正月の飾り物としておなじみですが、食べるときにはどうすればいいのでしょうか。
一般的にはお雑煮やおしるこ、かき餅などにして食べます。
ただし、長く置いてあった鏡餅は水分が抜けて硬くなっていますので、そのまま焼くだけでは食べにくいです。
お餅を柔らかくするためには、水に浸したり、レンジで加熱したりすると良いです。
砂糖醤油やあんこ
焼いたら砂糖醤油をかけたり、電子レンジでやわらかくしてあんこを包んだりするのも美味しい食べ方です。
お雑煮やおしるこ
お正月の鏡餅を使って、おいしいお雑煮やおしるこを作りましょう。
お雑煮は、年神様に捧げたお餅や野菜、新年の水を煮込んだものです。
鏡餅をお雑煮にすると、年神様の恵みを感じられます。
おしるこは、小豆が入っています。
小豆には邪気を払う力があると言われています。
鏡餅をおしるこに入れると、一層のご利益がありそうですね。
揚げ餅・かき餅
揚げ餅・かき餅は、お餅の小さな欠片を使って作る料理です。
お餅の欠片を5mmぐらいの大きさに切って、中火で油でカリカリに揚げます。
塩や醤油などで味付けをして、お好みで召し上がれます。
揚げるだけで簡単にできる(しかも美味しい!)ので、料理が苦手な方でも挑戦できます。
ピザ/お餅ピザ
お餅でピザを作るのは簡単で美味しいです。
お餅は生地としてもトッピングとしても使えます。
生地として使うには、フライパンに油を少し塗って熱し、お餅を入れます。
お餅がやわらかくなったらフライ返しで潰してひっくり返します。
丸く整えながら焼きます。
ソースやチーズ、好きな具材をのせて蓋をして蒸します。
これでお餅のピザ生地ができあがります。
トッピングとして使うには、小さく切ったものを使います。
明太子や海苔などを合わせて和風のピザにするのも美味しいです。
鏡餅のあられ
餅を小さく切り、一週間くらい乾かします。
油を熱して餅を揚げ、色が変わったら取り出して油をきります。
まだ熱いうちに塩や醤油などで味付けします。
鏡餅のイチゴ大福
餅を小さく切り、水の入った容器に入れて電子レンジで温めます。
水を切って片栗粉を混ぜます。
これが大福の生地です。
片栗粉をふりながら広げ、あんことイチゴを包みます。
片栗粉をつけるとくっつきにくくなります。
鏡開きは、年神様に感謝して、美味しく召し上がってください。
まとめ
日本には古くから、新年を祝うためのさまざまな習慣がありますが、その中には意味や由来が分からないものも多いかもしれません。
しかし、これらの習慣は昔の人々の知恵や教えが形を変えて残っているもので、迷信として軽視するのはもったいないと思います。
少なくとも、その背景や意味を知っておくことは、日本の文化を理解する上で役立つと思います。
鏡開きとは、お正月に飾った鏡餅を割って食べる行事です。
鏡餅は年神様の象徴であり、その力を分けてもらうために食べると言われています。
鏡開きは元々は旧暦の1月11日に行われていましたが、現在では1月11日か節分の前日に行われることが多いです。
鏡餅を食べる際には、まず小さく切ります。
切った鏡餅は、お汁粉やお雑煮などに入れて食べるのが一般的です。
また、揚げてかき餅にすることもあります。どの方法でも美味しく食べられますが、注意点があります。
お汁粉やお雑煮に入れる場合は、電子レンジで柔らかくした後に焼くと香ばしくなります。
かき餅にする場合は、水分をよく切ってから揚げると油がはねなくて安全です。
鏡開きは、年神様に感謝しながら美味しく頂くことで、新年の幸せを願う行事です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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