本サイトのコンテンツには広告を含む場合があります グルメ

きゃらぶきとふきの佃煮の違いをわかりやすく解説!きゃらぶきの作り方も!

「きゃらぶき」という言葉を聞いたことはありますか?
「きゃらぶき」とは何か、「ふき」とどう違うのか、「きゃらぶき」と「ふきの佃煮」は同じものなのか、違いがあるのかを解説します。
あわせてきゃらぶきを自宅で簡単に作る手順も紹介します。

結論|きゃらぶきとふきの佃煮の違い

きゃらぶきとは、普通のふきとは異なるものなのでしょうか?
まず、きゃらぶきについて説明します。

「きゃらぶき」とは、ふきを甘辛く炊いた保存食のことを指します。
つまり、「きゃらぶき」=「ふきの佃煮」であり、違いはありません。

きゃらぶきの「きゃら」とは?

「きゃら」は伽羅(きゃら)を指し、野ぶきを伽羅色(=黒茶色)になるまで丹念に醤油と酒を使って出汁で炊くことから「きゃらぶき」と呼ばれるようになりました。

伽羅色は、茶色に黄色を混ぜたような色で、梵語の「キャラアグル」から来ています。
アグルは沈香木を指しており、古くから使われていた色の表現です。
つまり、きゃらぶきは非常に歴史のある食べ物と言えます。

ちなみに、醤油と酒で煮込んだ料理を「きゃら煮」と呼び、ふきのバージョンが「きゃらぶき」です。

きゃらぶきの味

きゃらぶきの味は、ふきの香りと醤油の風味が見事に調和した美味しい煮物です。
ふきには山菜特有の香りがありますが、醤油と酒で煮込むことでマイルドになり、非常に食べやすい味に仕上がります。

きゃらぶきは主に中部地方(愛知県、長野県など)や近畿地方(奈良県、京都府など)で作られており、関東地方(千葉県、神奈川県、群馬県など)でも生産されています。

きゃらぶき(ふきの佃煮)の作り方

ふきの風味豊かなきゃらぶきは、自宅でも簡単に作れます。
日持ちするため、たくさん作っておくと便利です。
ごはんによく合い、日々のメニューにも役立ちます。
ふきは細いものを選ぶのがコツです。
旬の季節に見かけたら、ぜひ挑戦してみてくださいね。

使用するふきの種類としては、山野に自生する「やまぶき」が一般的です。
北海道から東北地方にかけて見られる「秋田ふき」や、九州地方の「つわぶき」も利用されます。
これらのふきにはアクが含まれているため、調理の際にはアク抜きが必要です。
やまぶきの場合、煮崩れを防ぐために皮をむかずに調理しますが、つわぶきは販売時には既に皮がむかれていることが多いです。

材料(​2〜3人分)

  • ふき: 5本
  • 醤油: 大さじ4〜5
  • みりん: 大さじ3
  • 砂糖: 大さじ2〜3
  • 酒: 大さじ2​

手順

  1. 下ごしらえ: ふきの根元を切り落とし、ふきの皮をむき、食べやすい大きさ(4〜5cm程度)に切ります。
    水にさらしてアクを取り除きます。
  2. 下茹で: 大きな鍋にたっぷりの水を入れ、沸騰させたらふきを入れて下茹でします。
    ふきがやわらかくなるまで茹で、さらにアクを取り除きます。
  3. 煮る: 別の鍋にだしを入れ、みりん、醤油、砂糖、酒を加えて混ぜます。
    ふきを加え、中火にかけます。
  4. 煮詰める: ふきが柔らかく、煮汁が少し濃くなるまで煮続けます。
    焦げないように、煮汁が少なくなりすぎないように注意します。
  5. 完成: 煮詰まったら火を止め、しばらくそのまま冷ますと味がなじみます。

きゃらぶきの保存方法

冷蔵庫で保存する場合
保存容器に入れて、1ヶ月間保存可能です。

冷凍保存する場合
小分けにしてラップに包み、ジッパー付き保存袋に入れて空気を抜きます。
冷凍庫で1〜2ヶ月保存できます。

ふきの種類

「ふき」とは、日本原産のキク科の多年草で、春には若芽が「ふきのとう」として食材として利用されます。
この植物は特有の苦みを持ち、その風味を料理で楽しむことができます。
代表的な料理には「ふきの煮物」や「ふきのとうの天ぷら」があります。
栄養面では、ビタミン、食物繊維、ミネラルなどが豊富に含まれています。

ふきは大きく分けて以下の2種類に分類されます。

里ふき
やまぶき

実際にはもっと多くの品種がありますが、一般的にはこの2つの種類がよく知られています。それぞれのふきの特徴を見ていきましょう。

里ふき

まずは「里ふき」についてです。
市場で一般的に見かけるのはこの「里ふき」です。
茎の中が空洞で、少し太めの外見が特徴です。
アクが少なく、食べやすいのが特長で、平地に生息し、家庭の食卓にもしばしば登場する食材です。

やまぶき

次に「やまぶき」についてです。
やまぶきは野生で見られるふきで、「ふきのとう」が成長したものです。
茎が細く、硬いのが特徴で、ふき特有の香りが強いです。
そのため、一般のスーパーではあまり見かけません。
多くの人が「ふき」と言われると「里ふき」を思い浮かべるでしょう。

まとめ

「きゃらぶき」と「ふきの佃煮」の違いはない。
ふきを甘辛く炊いた保存食を「きゃらぶき」と呼びます。

最後までご覧いただきありがとうございました

-グルメ