街中でスマホのWi-Fi設定画面を開くと、SSIDの一覧に0000docomoや0001docomoの文字が表示されるときがありますが、これは、ドコモのフリーWi-Fiです。
ドコモのフリーWi-Fiは対象者であれば無料で利用できるのですが、0000docomoや0001docomoは何が違うのでしょうか?
この記事を、0000docomoや0001docomoの違いや、本当に使って大丈夫なのか気になっている人はぜひご覧ください。
「0000docomo」と「0001docomo」とは?違いは何?
「0000docomo」と「0001docomo」はドコモが提供するフリーWi-Fi
0000docomoと0001docomoは、どちらもドコモが全国各地のカフェや商業に設置しているWi-Fiです。
厳密に言えば、0000docomoと0001docomoは、Wi-FiのSSID(アクセスポイントを識別するための名前)です。
ドコモのWi-Fiは品質が高いので、接続すると快適なインターネット通信が利用できます。
ただ、無料で利用するには条件があり、人によっては料金を払わないと使えません。
「0000docomo」と「0001docomo」の違い?
では、どちらもドコモのフリーWi-Fiなのになにが違うの??というところですが、「0000docomo」と「0001docomo」の違いについて説明していきます。
この2つのWi-Fiサービスにはここの「0」と「1」の差には大きな違いがあります。
それはパスワード入力が必要かどうかという点です。
0000docomo:パスワードが必要
0001docomo:パスワードが不要
なぜパスワード入力の有無があるかというと、この2つのWi-Fiは認証方式が異なるからです。
0000docomoは「PSK認証」といって、パスワード確認が必要な認証です。
0001docomoは「SIM認証」といって、パスワードは不要な認証です。
なので、0001docomoはSIMカード情報から自動的に接続されるため、パスワードを入力しなくてもdocomoのWi-Fiに接続できます。
ドコモユーザーなら無料で利用できる
0000docomoと0001docomoはdocomoが自社ユーザー向けに無料で提供しています。
つまり、ドコモ回線を使っているスマホからなら無料で接続できます!
厳密には330円(税込み)の月額料金が設定されていますが、2012年9月から永年無料キャンペーンが実施されています。
また、ドコモ回線を利用するスマホを持っていれば古いスマートフォンやパソコンやタブレットなど2台目の利用が月額330円(税込)で0000docomoや0001docomoに接続できます。
さらに、他社のスマホユーザーは、月額1,650円(税込み)で、0000docomoや0001docomoに接続し利用することができます。
「docomo Wi-Fi」が終了し、新たな「d Wi-Fi」へ
2020年8月17日に、ドコモが、公衆Wi-Fiサービス「docomo Wi-Fi」を2022年2月8日(火曜)に終了することを発表しました。
2020年3月に始まった「d Wi-Fi」へ移行
2020年3月からdポイントクラブ会員向けの無料公衆Wi-Fiサービス「d Wi-Fi」がスタートしたことに伴い、「docomo Wi-Fi」の提供を終了するということです。
「d Wi-Fi」も基本的なところは同じで、外出先でもセキュリティで保護されているドコモのWiFiに接続できるというサービスです。
これまで「docomo Wi-Fi」を利用していた人も、dポイントクラブ会員であれば「d Wi-Fi」を利用できます。
d Wi-FiのSSID(ネットワーク名)は「docomo Wi-Fi」と同じ「0001docomo」か「0000docomo」です。
d Wi-Fiの提供スポットは全国各地にあり、コンビニやカフェ、空港や駅などさまざまな場所で利用できます。
「d Wi-Fi」は無料
dポイントクラブ会員なら、ドコモのケータイ回線を持ってなくても無料で「d Wi-Fi」を利用できます。
つまり、「d Wi-Fi」は、ドコモ以外の他社のユーザーでも会員登録すれば無料で利用できるようになっているということです。
パソコンやタブレットなどの端末でも最大5台まで無料で接続できるなど、「d Wi-Fi」は様々な面で「docomo Wi-Fi」よりも進化しています。
「d Wi-Fi」の申込み
d Wi-Fiの申込みには、
「dアカウント発行」
「dポイントクラブ入会」
「dポイントカード利用登録」が必要です。
この「dアカウント」に「dポイントカード」を登録すると、「d Wi-Fi」に申込むことができます。
「dアカウント」は誰でも利用可能な無料の共通IDです。
つまり「d Wi-Fi」は、dポイント会員ならドコモ以外の他社ユーザーも利用できるということです。
「0000docomo」と「0001docomo」の使い方は?
次に、この2つのWi-Fiをどうやって使うのか、使い方を説明します。
「0001docomo」に接続する場合
ドコモの回線契約があるスマートフォン、タブレットなどの場合、その機種のWi-Fi機能をONにするだけで接続することができます。
スマートフォンやタブレットは、端末に挿入しているSIMカードで認証が行われるSIM認証で「SSID:0001docomo」に接続されるのです。
SIMの情報をもとにd Wi-Fiの契約者情報が自動的に認証され、ID/パスワードの入力が不要になるほか、認証にかかる時間も短縮されます。
ドコモの回線契約がない場合は、「dアカウント設定アプリ」でd Wi-Fi設定をすることで、「SSID:0001docomo」に自動で接続ができる。
全国の「SSID:0001docomo」のスポットでSIM認証が利用できます。
ただ、端末によっては、0001docomoには対応してなかったり、自動接続の設定が必要な場合があるので、自動接続できない場合はドコモショップに問い合わせてみましょう。
「0000docomo」に接続する場合
ドコモの回線契約のない機器やドコモのケータイ回線を持っていない人や、SIM認証に対応していないWi-Fiスポットでは、「dアカウント」と「d Wi-Fiパスワード」によるWeb認証で接続します。
d Wi-Fiの利用には「d Wi-Fiパスワード」の設定が必要です。
「d Wi-Fiパスワード」の設定は「d Wi-Fi設定サイト」でします。
その後、「dアカウント」と「d Wi-Fiパスワード」を「d Wi-Fiログイン画面」で入力することによってd Wi-Fiが利用できるようになります。
dアカウントID、d Wi-Fiパスワード、パスワード(セキュリティキー)の確認方法
「ネットワーク(SSID)」「パスワード(セキュリティキー)」「dアカウントID」「d Wi-Fiパスワード」は、「d Wi-Fi設定サイト」で確認できます。
①「d Wi-Fi設定サイト」にdアカウントでのログインします。
②「ネットワーク(SSID)」「パスワード(セキュリティキー)」を確認します。
③「ID/パスワード」タブで「dアカウントID」「d Wi-Fiパスワード」を確認します。
d Wi-Fiパスワード未設定の人は「設定が必要です」と表示されるので、
「パスワードを設定する」ボタンを押し、「d Wi-Fiパスワード」を設定してください。
ログイン方法
① d Wi-Fiスポットに入ります。
② iPhoneの場合
「設定」→「Wi-Fi」で0000docomoをタップし、パスワード(セキュリティキー)を入力し、接続をタップします。
② Androidの場合
「設定」→「ネットワークとインターネット」で0000docomoをタップし、パスワード(セキュリティキー)を入力し、接続をタップします。
③ 「d Wi-Fi」をタップします。
④ dアカウントID、d Wi-Fiパスワードを入力します。
ログイン情報を保存する場合は、チェックボックスにチェックを入れます。
ログイン情報を保存しない場合は、チェックを外します。
この場合、次回のログイン時もdアカウントIDおよびd Wi-Fiパスワードの入力が必要です。
⑤ 「ログイン」をタップします。
⑥ ログイン完了画面が表示され、d Wi-Fiに接続します。
④でログイン情報を保存した場合、次回の接続では、dアカウントIDとd Wi-Fiパスワードが不要になります。
(dアカウントID、d Wi-Fiパスワードの保存期間は、最大30日間です。)
「0000docomo」と「0001docomo」は安全?使用上の注意点は?
公共のWi-Fiは不特定の多くの人が使用していることから、通信が盗聴、のぞき見される危険性などセキュリティが気になりますよね。
ドコモの「0000docomo」と「0001docomo」では、無線区間のセキュリティを高め、安全な通信が確保されています。
回線のセキュリティ面で言うと、セキュア通信(安全な通信)とされています。
他のフリーWi-Fiはアクセスポイントとデバイスは保護されていないことが多いのですが、d Wi-Fiは安心して利用することが出来ます。
しかし、d Wi-Fiで提供されるセキュリティ機能は、ドコモのWi-Fiが設置されているアクセスポイントとスマホやタブレットといったデバイスの間のセキュリティを確保するものです。
アクセスポイントの向こう側にある情報を行き交うサーバーまで保護されていません。
そのため、アクセスした先のサーバーに個人情報などを送受信する際に、データが第三者に漏れてしまう可能性が出てきます。
0000docomoと0001docomoに接続してネットを見るときは、
1 個人情報の送受信は避ける。
2 デバイスにセキュリティソフトを導入する。
3 セキュリティソフトを導入せずに接続する場合は、「SSL保護」がされているウェブサイトだけ見るようにする。(URL欄に「鍵マーク」があれば、SSL保護(暗号化)されたウェブサイトです。)
に気を付けてください。
まとめ
0000docomoと0001docomoの違いは、
0000docomoは、接続時にパスワード設定が必要です。
0001docomoは、自動接続です。
0000docomoと0001docomoのドコモユーザーが手軽にWiFiに接続できる「docomo Wi-Fi」は、2022年2月にサービス終了となり利用できなくなります。
そこで、後継サービスとして「d Wi-Fi」の提供が開始されており、外出先でも比較的安全にWiFiへ接続することが可能です。
この「d Wi-Fi」はドコモユーザー以外でも利用できて、同時に複数の機器を接続できます。
0000docomoと0001docomoを使用するときの注意点は、dWi-Fiはアクセスポイントとデバイス間はセキュア通信(安全な通信)ですが、アクセスポイントより先は保護されていません。
そのため、アクセスするページによっては、セキュリティ対策がされていない場合もあるので、なるべく個人情報を入力しないよう注意しましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。