「ハム」、「ソーセージ」、「ウィンナー」は、
ハムエッグ、サンドイッチ、
パスタの具材やサラダのトッピング、
スープの中などなど、
普段何気なく食べています。
お弁当にも重宝する食材ですよね。
「ソーセージ」と「ウィンナー」「フランクフルト」、そして「ハム」の違いって何でしょう。
どこが、なにが違うんでしょう?
この記事では、ソーセージとウィンナーのどこがいったい違うのか、
さらにはハムなどの同じ肉加工品との違いを調べてみました。
ソーセージとウインナー、フランクフルトの違い
「ソーセージ」とは、"腸詰め"のことです。
「ソーセージ」というのは、一般的には、牛や豚や羊の塩漬けされた肉を挽き、
これを塩や香辛料等によって味付けして
動物の腸など(人工的つくった人工ケーシングもある。)に詰め
乾燥したり、または燻製する食品の総称です。
「ソーセージ」は、挽肉を保存するために塩と香辛料で除菌し、やはり保存性を高めるために、加熱したり燻製したりする古代ローマの昔からヨーロッパにある伝統的な食品です。
「ソーセージ」の語源は諸説ありますが、
salsus(ラテン語で「塩漬けされた」の意)が語源だという説が有力なようです。
食品を作るときのお肉の配分や、お肉を入れる腸の種類によって
色んな「ソ ーセージ」の種類が誕生します。
この色んな種類の中に「ウインナー(ソーセージ)」、
「フランクフルト(ソーセージ)」や「ボロニア(ソーセージ)」があります。
つまり、「 ウインナー」や「フランクフルト」とは、
正式名称は「ウインナーソーセージ」、「フランクフルトソーセージ」で、
「ソーセージ」のなかの一種です。
ソーセージの種類・いろいろなソーセージ
ソーセージには、 ウインナーソーセージのほかに、
フランクフルトソーセージやボロニアソーセージなどもありますが、
これらの大きな違いは、
本来肉を詰める腸(ケーシング)の種類によって分けられています。
ウインナーソーセージは羊の腸、
フランクフルトソーセージは豚の腸、
ボロニアソーセージは牛の腸と、
使われる腸の種類によって呼び名が違うというわけです。
尚、日本の場合、日本農林規格により使った腸の種類、
若しくは人工ケーシングのサイズによって名称が変わります。
ウィンナーソーセージ
「ウインナー」というのは、
挽き肉を羊の腸に詰めたもののことをいいます。
オーストリアのウイーン地方を発祥とするため
ウインナーソーセージの名が付きました。
つまりは「ウィーン風」という意味です。
ケーシングが人工のものの場合は、
製品の太さが20mm未満のソーセージはウィンナーソーセージとなります。
フランクフルトソーセージ
「フランクフルト」というのは、
挽き肉を豚の腸に詰めたもののことをいいます。
ケーシングが人工のものの場合は、
製品の太さが直径20mm以上36mm未満のソーセージは
フランクフルトソーセージとなります。
ボロニアソーセージ
「ボロニア」というのは、
挽き肉を牛の腸に詰めたもののことをいいます。
ケーシングが人工のものの場合は、
製品の太さが直径36mm以上のソーセージはボロニアソーセージとなります。
また、製品の水分量で次のようなソーセージもあります。
・セミドライソーセージ 水分量55%以下
・ドライソーセージ 水分量35%以下
魚の肉が原材料の15%を超えてしまったら、
「ソーセージ」ではなくなってしまいます。
いろいろソーセージ詰め合わせ
ハムとの違い
「ウインナー」や「フランクフルト」は
「ソーセージ」の1種だということはわかりましたが、
同じ お肉の加工食品である「ハム」との違いはなんでしょうか?
ハムとソーセージの一番の違いは、
ハムは「豚や猪のもも肉のかたまり(ブロック肉)を、
そのまま塩漬けにしたもの」ということです。
ハムは、ソーセージのようにお肉を挽き肉にせず、
お肉をかたまりのまま塩漬けにします。
当然に形も細長いものではなく、お肉の塊そのままです。
つまり、「ハム」とは
豚や猪のもも肉を塊(かたまり)のまま塩漬けにしたものです。
伝統的な「ハム」は肉の塊を塩に漬 けています。
塩に漬けることで、お肉がもっている水分が外に出されて、
塩分がお肉の 中に入っていき、
この塩分が微生物やカビの繁殖を防ぐことによって、
「ハム」の保存期間を延ばしているのです。
日本ではそれを薄くスライスしたものを「ハム」として売られています。
また日本では、豚のもも肉に限らず他の部位のかたまり肉を
使って加工したものもハムと呼びます。
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ソーセージとウインナーとハムの違いまとめ
「ソーセージ」は基本的には牛・豚・羊等をひき肉にし、
塩・コショウ・スパイスを混ぜて腸詰めしたものの総称で、
「ウインナー」は「ソーセージ」の1種です。
「ソーセージ」には挽き肉の種類や水分量、
挽き肉を入れる腸の種類によっ て色々な名前があり、
羊の腸を使っているものが「ウインナー」、
豚の腸を使っているものが「フランクフルト」、
牛の腸を使っているものが「ボロニア」でした。
また、「ハム」は同じお肉の食品ですが、
豚や猪のかたまり肉をそのまま塩漬け燻製にしたもののことを「ハム」といいます。
最後までご覧いただきありがとうございました。