「アプリコット」とは最近よく耳にする言葉ですが、具体的には何を指すのでしょうか？
「アプリコット」とは、「杏（アンズ）」のことですが、この果物の「杏」をイメージする色である「アプリコット（色）」は、他の似た色である「ベージュ」との微妙な違いがあります。
本記事では、「アプリコット」の色のカラーコードや調色方法、似合う色について紹介します。さらに、「アプリコット」の風水や心理学的な意味にも焦点を当てます。
「アプリコット」とはどんな色？
アプリコットとは、淡い黄赤の色調を指します。
これは、黄色に赤色を混ぜた柔らかいオレンジ色の色味であり、英語の「apricot」を日本語読みした言葉です。
具体的には、杏や熟した杏の果実の色合いを表しており、和名では「杏色（あんずいろ）」と呼ばれます。
アプリコットは柔らかくて明るい色合いであり、ファッションやコスメなどで広く利用されています。
肌に塗ると血色が良く見えるため、チークや口紅などにもよく使われます。
また、プードルやトイプードルなどの毛色を表す色としても広く知られています。
アプリコットは柔らかくて明るい色合いであり、ファッションやコスメなどで広く利用されています。
肌に塗ると血色が良く見えるため、チークや口紅などにもよく使われます。
また、プードルやトイプードルなどの毛色を表す色としても広く知られています。
「アプリコット」のカラーコードは「#F7B977」で、近似色には「飴色（#E5B36E）」や「ジャスミン（#EBC976）」があります。
また、花の色に近い「アプリコットピンク」も存在し、薄い紅色を帯びています。
この色は「サーモンピンク」に似ています。
「アプリコット」に関連する色には「ライトアプリコット」や「オレンジアプリコット」などがあります。
どちらもパステルカラーであり、アプリコット色は洋服のコーディネートにも適しています。
「アプリコット」の補色と作り方
「アプリコット」の補色は「天色」と「勿忘草色」で、どちらも明るい水色で「アプリコット」の淡い色味を引き立てます。
この色を作る際には、「黄・赤・白」を混ぜ合わせます。
まず、黄色とわずかな赤色を混ぜ、黄色が強いオレンジを作ります。
最後に白を加えることで、「アプリコット」のような淡いオレンジ色に仕上げます。
「アプリコット」の風水・色彩心理学における意味
「アプリコット」は風水において運気の上昇を象徴します。
オレンジ系の色は火を象徴し、エネルギーが満ち溢れていると信じられています。
アプリコット色の財布や家具を使用することで、金運向上や人間関係の改善が期待されています。
色彩心理学では、「アプリコット色」を好む人は社交的な性格だとされています。
オレンジ系の色は太陽を連想させ、ポジティブで元気な印象を与えるため、この色を選ぶ人々は前向きでエネルギッシュな傾向があります。
「アプリコット」に似合う色とは？
「アプリコット」に似合う色としては、「ブラウン」が挙げられます。柔らかく優しい印象のアプリコットに、落ち着いたブラウンを合わせることで大人っぽい印象を演出できます。また、「黒」や「カーキ」も色のメリハリをつけるのに適しています。なお、「アプリコット」はイエベ秋のパーソナルカラーとされ、温かみのある色が馴染むために適しています。
「アプリコット色」の犬や花とは？
「アプリコット」はトイプードルの毛色や「アプリコットキャンディ」という花の色を指します。
トイプードルの「アプリコット」は陽気で自由気ままな性格を持つとされ、花の「アプリコットキャンディ」は病気に強く美しい大輪を咲かせることで人気です。
「アプリコット」の日本語表現と英語表現
「アプリコット」の和名は「杏色」であり、熟した杏のような色合いを表現します。
英語表現は「Apricot」であり、これは明治以降に日本に伝わり、「杏色」という和名が誕生した時期と関連しています。
「アプリコット」と「ベージュ」の違い
ベージュとは？
ベージュは、染色していない状態の羊毛の色を指します。
薄くて明るい茶色と表現され、日本人の肌の色に近いことでも知られています。
「ベージュ」の語源はフランス語の「beige」で、もともとは染められていない羊毛から作られた織物を指す言葉でした。
徐々に染色されていないことや未加工を表すようになり、色を表す言葉として広まっていきました。
ベージュは非常に淡い色合いであり、薄い茶色に近いバリエーションは「フレンチベージュ」と呼ばれます。
その穏やかな雰囲気から、ベージュは他の色との組み合わせが容易で、ファッションなどでよく利用される定番カラーとなっています。
アプリコットとベージュの違い
「アプリコット」と「ベージュ」はどちらも淡い色合いで類似していますが、違いは、オレンジ色の強さにあります。
どちらも黄色と赤を混ぜた淡い色味ですが、「アプリコット」はオレンジ色に近く、「ベージュ」はより薄い茶色をしています。
杏（アプリコット）について
可愛らしい外見と特徴的な色から、さまざまな場面で愛されるアプリコットは、栄養価も高くおすすめの果物です。
アプリコットはあんずの英語名であり、また「唐桃（カラモモ）」としても知られています。
アプリコットの歴史は紀元前にまで遡りますが、中国で広く摂取されていたことから「唐桃」という別名がついています。
日本において、古くは「唐桃（カラモモ）」と呼ばていたのですが、その後「杏子」の和名が中国音をそのまま取り入れられたものとなりました。
この果物は古くから漢方薬としても重宝され、特に咳止めの効果が評価されていました。
あんずはバラ科サクラ属に分類され、桃などと同じ仲間に属し、杏の花はサクラに似たピンク色をしています。（なお、アプリコット色は薄いオレンジ系の色です）
外見は「びわ」とも共通点が見受けられますが、あんずとびわには分類（びわはバラ科ビワ属）や味、追熟の有無などにおいて違いがあります。
杏の花言葉には「乙女のはにかみ」「臆病な愛」「早すぎた恋」などが含まれます。
アプリコットの花はサクラよりも早く開花し、その優雅な姿勢がはにかんで咲く様子になぞらえられています。
アプリコットには数々の効能があり、便秘やむくみの緩和、抗酸化作用によるアンチエイジング、高血圧の予防などが挙げられます。
アプリコットは栄養が豊富で、不足しがちな栄養素を補うのに理想的な果物です。
しっかりと栄養を摂りたい時には、水分が抜けて栄養素が凝縮されたアプリコットのドライフルーツがおすすめです。
アプリコットは果物として旬の時期が短く、また、傷みやすい特性があります。そのため、生のアプリコットがスーパーや果物売り場に並ぶことはまれです。
年中楽しむなら、ドライフルーツが最適です。
あんずの摂取方法も多岐にわたり、あんずジャムやアプリコットドライフルーツとして利用する他、アプリコットをあんず酒として楽しむ方法も存在します。
まとめ
「アプリコット」は淡い黄赤の色で、果物の「杏」が由来です。
ベージュやライトアプリコットとは微妙に異なる色合いであり、オレンジ色の割合に注意が必要です。
この色は風水や色彩心理学において、運気上昇や社交的な性格を表す意味があります。
また、アプリコットは服やネイル、化粧品の色としても人気があります。
最後に、アプリコットの色を持つ犬はトイプードルであり、「アプリコットキャンディ」は美しい大輪を咲かせるバラの一種です。
最後までご覧いただきありがとうございました。