ダチョウは頭が悪い！
聞いたことありますか？
サバンナに生息する世界最大の鳥であるダチョウは、一般的には、「速く走ること」「大きな体を持つ鳥」などが印象かもしれません。
でも、ダチョウは、家族を忘れることが日常茶飯事なのです！
ダチョウが「頭が悪い」と言われる理由は、記憶力の低さや脳の小ささにあるとされています。
けれど、これはダチョウが生き残るための独自の戦略とも考えられます。
今回は、ひとつの興味深い動物に焦点を当ててみましょう！
その動物とはダチョウです。ダチョウと聞いて、何が思い浮かびますか？
一般的には、「速く走ること」「大きな体を持つ鳥」などが一般的な印象かもしれません。
この動物の特徴やそれ以外の側面について、色々な興味深い情報をご紹介します。
サバンナに生息する世界最大の鳥であるダチョウは、家族を忘れることが日常茶飯事なのです！
「冗談でしょ？」と思った方もいるでしょうが、これは事実です。家族を忘れるという行動がダチョウにとっては普通のことなのです。
その証拠として、ダチョウのおかしくて賢くないエピソードをご紹介しましょう。
ダチョウが「頭が悪い」と言われる理由は、記憶力の低さや脳の小ささにあるとされていますが、これはダチョウが生き残るための独自の戦略とも考えられます。
一般的には、ダチョウの記憶力は人間と比べて低いとされていますが、これは彼らが異なる環境で生息しているためかもしれません。
この記事では、興味深い動物、ダチョウに焦点を当て、その生態や生存戦略を考慮に入れた視点から詳しく探求します。
ダチョウは頭が悪い！？
ダチョウの脳の特徴に注目すると、その大きさが驚くべきものです。
体重は100～150ですが、脳の重さはわずか40g。
人間の成人の脳が1200～1500gであることを考えれば、その比率は非常に小さいと言えます。
脳の大きさが知力に影響を与えるとされる中、ダチョウの記憶力は人間よりも低いとされ、新しい情報を短期間しか保持できず、長期的な記憶も制限されていると一般的に認識されています。
1頭が走り出すと周りも意味もわからず釣られて走り出す
一般的な動物行動とは異なり、ダチョウは「1頭が走り出すと周りも意味もわからず釣られて走り出す」という奇妙な特性を持っています。
これは何の目的もなくただただ走るというものです。
まるで何も考えずに行動するような印象を受けます。
家族を忘れる
また、ダチョウは家族を忘れるという特異な行動を示します。
家族同士が混ざっても気づかずに生活を続け、他のメスの卵を育てることもあります。
これらの行動が知力が低いと解釈されがちですが、実際にはその背後には独自の生態や戦略が存在する可能性も考えられます。
ダチョウの頭は、見かけとは異なり、一概に「悪い」とは言い切れない側面もあるのかもしれません。
ダチョウの頭は見かけとは異なりそこまで悪くないのでは？
ダチョウの脳の特徴
ダチョウの脳は小さくても、知能が低いわけではありません。
むしろ、ダチョウの脳はその生活環境に合わせて形や働きが変化しています。
ダチョウの脳は目と比べると小さいと言われますが、それは目が非常に大きいからで、脳は鳥類では最も大きな脳を持っています。
体も大きいので、体と脳の比率で判断すると頭が悪そうに見えますが、ダチョウはそのような基準では測定できない多様な能力を持っています。
1頭が走り出すと周りも意味もわからず釣られて走り出す群れで走る理由
この行動は捕食者から身を守るためのものだと思います。
もちろん、捕食者から逃げるときは、「どこに何がいるか」を確かめてから逃げた方がいいと思います。
しかし、捕食者も獲物を狙っているときは、見つけにくいこともあります。
あるいはすでに追いかけていることもあります。
その時に「どこに何がいるか」を調べてから逃げようとしたら、自分が食べられてしまうかもしれません。
だから、とりあえず走って離れる。
これは実は賢い行動なのかもしれません。
家族観
個々のダチョウが自分の子孫を守るのではなく、種全体の生存を優先するという考え方があるので、家族という概念は、ダチョウにとってはあまり重要ではないようです。
ダチョウが家族を忘れると一般的に言われていますが、これはダチョウの特殊な社会構造と生態によるものです。
ダチョウは一夫多妻制で、１匹のオスが何匹ものメスと交尾します。
このような社会構造では、家族という考え方が人間とは大きく違います。
具体的には、ダチョウのオスは同時に何匹ものメスと交尾し、それぞれのメスが卵を産みます。
そして、オスはそのすべての卵を守り、孵化するまで温め続けます。
このような行動パターンは、ダチョウの社会構造が一夫多妻制であることを反映しています。
また、ダチョウの子供たちは生まれたらすぐに親から離れ、自分で生きていきます。
これは、ダチョウの生態が厳しい環境に適応するための戦略であり、子供たちが早く自立することで生存率を高めることができます。
ですから、ダチョウが家族を忘れるという行動は、彼らの社会構造と生態に適応した結果であり、ダチョウにとっては必要な行動パターンだと言えます。
このように、ダチョウの行動はその生態と環境に深く関係していることがわかります。
ダチョウの記憶力の低さ
上述のように、ダチョウは家族を忘れる。
ダチョウの記憶力が人間と比べて低いと言われても、それは彼らが違う生態系で生き抜くための必要な特徴であり、ダチョウにとっては「頭が悪い」という評価は当てはまらないのかもしれません。
他のメスの卵を育てる
これも前に述べたように、子供を一匹でも多く捕食者から守るための行動だと考えられます。
ダチョウは自分の子供を守りながら、他の子供も同時に育てることで、生存率を高めています。
だから、「自分の子供と他のダチョウの子供を間違えて育てている」ということではないと思います。
ダチョウは追いつめられると頭を砂に埋めるというのは本当?ダチョウが頭を砂に埋める理由
一般的には「危険から逃れるため」とされるダチョウの頭を砂に埋める行動ですが、これは実際には卵を温めるために行われています。
ダチョウは地面に穴を掘り、そこに卵を産みます。
その卵を温めるために、ダチョウは頭を穴に入れるのです。
この行動が「頭を砂に埋める」と誤解されることが多いようです。
ダチョウがこの行動を通じて自然界で生き抜くために得た特異な特性として捉えることができます。
頭を砂に埋める行動は単なる「危険から逃れるため」ではなく、ダチョウの生態や生存戦略に深く結びついた行動であると理解されます。
ダチョウについての特徴や生態
ダチョウは一体どのような鳥なのでしょうか？
その外見や生態について見ていきましょう。
ダチョウは飛ぶことができない大きな鳥として有名です。
体長は高さ2.1〜2.7メートルにも達し、体重は100〜150kgにもなります。
頭は小さく、首は長く、大きな目と小さなくちばしが特徴です。
身体は鳥らしく羽毛で覆われていますが、首から頭にかけては羽毛が見当たらないようにも見えますが、しっかりと毛が生えています。
ダチョウは主にアフリカの草原や砂漠地帯に生息しており、群れを作り広大な地域を移動します。
群れはオス1匹に対してメス数匹のハーレムを形成し、メスには優劣があり、強いメスが子孫を残すと言われています。
群れの規模は数匹から数十匹に及ぶこともあります。
特徴的な子育ての様子も見られ、メスは自分の巣で卵を温めている最中、他のメスが近づいてくると同じ巣で卵を産むことがあり、協力して温めることもあるそうです。
この行動はお互いに協力して子育てし、繁栄を目指す考えから生まれているかもしれません。
数が多いほど子供が補食者に狙われる危険が低くなるため、他の草食動物と同様に群れを作り安全を確保しています。
生息地 アフリカのサバンナ・砂漠
体長 2.1〜2.7メートル
体重 100〜150kg
走る速さ 時速60キロ以上早くて70キロ
視力 鳥類の中で一番視力がよく20以上。42.5メートル離れた場所にいるアリの動きを見つけることもができる
目玉の大きさと重量 大きいもので鶏卵くらい・60グラム
脳みその大きさと重量 大きさ人間の眼球くらい・40グラム
卵の大きさと重量 大きさ約16センチ・重量約1.5キロ
ダチョウの視力は10キロ先の物体も認識可能！
目が大きく、長いまつげを持つダチョウの瞳は、そのサイズが零れ落ちそうなほど大きいです。
くりくりとした瞳はダチョウの特徴で、その大きさには驚かされます。
ダチョウの視力は非常に優れていると言われており、3.5キロ以上離れた物体を認識できるほか、40ｍ先の蟻の動きまで見えると言われています。
これらの特性が、ダチョウが開けた場所で生活し、遠くの敵を早期に発見するために重要な役割を果たしています。
また、ダチョウの目の直径は5センチもあり、その重さは約60グラム。
この重さは脳よりも重いため、視覚が彼らの生活において重要な役割を果たしていることを示唆しています。
ダチョウの視力は、生存競争において必要な能力として発展しており、その優れた視覚力は脳の大きさとは無関係に独自に進化しています。
ダチョウの足の速さ
ダチョウは有名なほど足が速いです！では、具体的な速さはどれくらいなのでしょうか？
実際に最高時速は70キロ以上です。
これは陸上のオリンピック選手がだいたい時速45キロ程度であるのと比較しても圧倒的に速いことを示しています。
さらに、ダチョウは時速50キロくらいの速さで30分以上も走る持久力を持っています。
陸上の短距離選手が時速45キロといっても、そのスピードで走り続けると数十秒から数分程度でしょう。
身近な鳥は飛ぶことが一般的で比較が難しいかもしれませんが、自分より早く走る鳥を公園などで見たことがありますか？そう考えると、2足歩行の鳥でこれだけ速いのは驚きですね。
ダチョウが走るときの頭の役割はバランスを取るため
ダチョウが走ると、その頭はバランスを保つために重要な役割を果たしているとされています。
前述の通り、ダチョウは最高時速60kmで走ることができますが、その速さを維持するためには体のバランスが非常に重要です。
そのため、ダチョウは走る際に頭を前方に伸ばし、体のバランスを保ちます。
この動きにより、ダチョウは高速で安定して走ることができるのです。
ダチョウの子育て
ダチョウは、1羽のオスに3～5羽のメスがついており、各メスが1つの巣に卵を産みます。
オスと強いメスが卵を温め、子育てを行います。
卵の数は多い時で40個にも達し、約6週間でひなが孵ります。
ひなはすぐに歩くことができ、メスは他のメスが生んだ卵からかえったひなでも育てます。
ダチョウの天敵
ダチョウの天敵は大型の肉食動物であり、ライオンやヒョウなどが該当します。
しかし、ダチョウはその速さと蹴りの力を駆使してこれらの天敵から身を守ります。
最高時速60kmで走ることができ、その蹴りの力はライオンを一撃で倒すほどです。
ダチョウは大きな体と速さを生かして、天敵から逃れるスキルを持ちます。
また、群れを作り互いに警戒し合うことで、天敵から身を守ります。視力も高く、遠くの天敵を早期に発見することができ、逃れるための時間を確保します。
ダチョウの寿命
ダチョウの寿命は約40年であり、野生動物としては比較的長寿です。
その長寿の秘訣は適応力の高さと強靭な生命力にあります。
ダチョウは乾燥した環境でも生存し、病気にも強い特性が寿命に寄与しています。
ダチョウの食事習慣
ダチョウは雑食性であり、植物や昆虫、小型の動物などを摂取します。
主食は草や葉、果実、種子などの植物であり、水分は食物から摂取し、ほとんど水を飲みません。
これは乾燥した環境での適応によるものです。
ダチョウの求愛ダンス
ダチョウは鳴かないため、美しい鳴き声に頼ることはできませんが、求愛ダンスが特徴的です。
オスはくちばしが真っ赤になり、メスの前で長い首をくねくねさせながら羽を大きく広げ、ダンスを踊ります。
これに対してメスは低い姿勢で地面に座り、くちばしを動かしています。
ダチョウの卵に潜む力を利用し、病原体を無力化しよう！
ダチョウは非常に丈夫で、病気にかかって死ぬことがまずないと言われています。
その理由は、免疫力と自然治癒力が非常に優れているからです。
驚くべきことに、ダチョウが生成する抗体はスギや花粉、インフルエンザ、HIV、そしてコロナウイルスの変異株にまで結合することができるのです。
すごいですね！ダチョウはただのアホな動物ではなく、コロナウイルスの変異株にまで抗体を生成するんです！
そして、ダチョウは一度に大量の抗体を生成でき、その抗体が無駄になることはありません。
その抗原生成の方法は以下の通りです。
ダチョウに生きた病原菌を注射し、ダチョウが体内で抗体を生成し、それを持った卵を産みます。
その卵から得られた抗体を抽出します。
現在、ダチョウマスクやダチョウスプレーなどの商品が市場に登場しています。
皆さんもぜひこれらを活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回はダチョウの特徴と共に、頭の悪さや足の速さについて見ていきました。
ダチョウは鳥界では最大種の鳥です。
動物園でも飼育されている場合があるので、見かけた際は、その迫力と今回ご紹介した特徴を参考にして観察してみてくださいませ。
ダチョウはみんなが思っている通り知能は高くはないですが、人類の役に大いに立ってくれていますね。
私もダチョウの魅力に取りつかれてしまいそうです。
ダチョウに会いたくなりました。動物園に行ってきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。