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石油ストーブの臭いの原因と確かな対策法!有害な影響を回避するために!

寒い季節には、必然的に暖房器具が不可欠です。その中でも、多くの家庭で利用されているのが石油ストーブでしょう。しかし、「石油ストーブの匂いって実際に有害なのか?」と不安に感じたことはありませんか?今回は、石油ストーブの匂いが健康に与える影響やその原因、対策についてご紹介いたします。

石油ストーブや石油ファンヒーターの臭いの原因は?

石油ファンヒーターや石油ストーブにおける不快な匂いの発生要因は何でしょうか?
これに関連して、以下のような理由が挙げられます。
・不十分な燃焼
石油ストーブは、灯油を燃やして暖をとる仕組みですが、灯油の供給が燃焼に追いつかないと、燃焼が不完全になり、その結果、嫌な匂いが発生します。不完全な燃焼は一酸化炭素の生成も引き起こすため、健康に対して危険です。
・灯油の老化
石油ストーブの燃料である灯油が古くなり、不純物が混入すると、これが匂いの原因になります。灯油は適切に保管されていても、紫外線などの要因で劣化する可能性があります。匂いが気になる場合は、古くなった灯油は使わずに新しいものを使用すると改善される可能性があります。
・石油ストーブの経年劣化
石油ストーブが経年すると、匂いが発生することがあります。これは、長期間にわたり蓄積されたゴミや不純物から匂いが発生したり、燃料供給ルートが劣化すると灯油そのものが匂いを放つようになったりします。また、灯油を燃焼させる芯が劣化している場合も、不完全な燃焼を引き起こし匂いの原因となります。

石油ストーブや石油ファンヒーターの不快な臭い(匂い)の発生要因

石油ファンヒーターや石油ストーブを使用中に匂いがする場合、その原因はいくつか考えられます。以下に詳しく説明します。

点火時に匂いが発生する

石油ファンヒーターや石油ストーブは、灯油を気化装置で気化させ、空気と混合させて燃やすことで暖房を行います。ファンヒーターの場合、温風をファンで送り出しています。
点火時に匂いが発生する場合、灯油が十分に気化せず、未燃焼の灯油から匂いが発生しているか、気化したものが燃焼せずに残った未燃焼ガスから匂いがしている可能性があります。
最新の石油ファンヒーターや石油ストーブでは、点火時の匂いは一定程度改善されていることが一般的です。気になる場合は、最新モデルの購入を検討してみてください。

消火時に匂いがする

石油ファンヒーターや石油ストーブを停止したときに匂いが発生する場合、気化したばかりの灯油が完全に燃え尽きず、未燃焼ガスとして外部に漏れている可能性が考えられます。特に、安全装置によって自動的に停止した場合には、匂いが発生しやすい傾向があります。
これは一時的な不完全燃焼状態ではありますが、基本的には人体への悪影響はありません。気になる場合は、すぐに換気を行うか、消臭機能が備わったモデルへの買い替えを検討すると良いでしょう。

不完全燃焼による症状の発生

不完全燃焼が起こると、不快な匂いが発生する可能性があります。前述の通り、石油ファンヒーターや石油ストーブは灯油を燃やして暖をとる仕組みですが、灯油の量に対して十分な燃焼が行われないと、不完全燃焼が生じます。これは、十分な酸素供給がなされていないことが原因です。

具体的な要因としては、「室内の換気が不十分である」「空気の吸入口にほこりや汚れが付着している」「石油ファンヒーターが古くて故障している」などが挙げられます。

石油ストーブは不完全燃焼の可能性があるため、非常に危険です!不完全燃焼は、部屋の中の酸素が不足した状態で石油ストーブを使用し続けるか、燃焼芯を適切な高さで使用していないことが原因となります。石油ストーブでは、灯油が燃焼芯に吸い上げられる際に周囲の熱によって気化し、酸素と混合します。

燃焼芯が高すぎる場合、炎が消えるまで燃え続け、灯油の供給が追い付いていないため不完全燃焼が発生します。逆に燃焼芯を下げすぎると、気化に必要な時間や熱が足りず、酸素と十分に反応できず不完全燃焼が引き起こされます。また、部屋を密閉して酸素が不足している状態で石油ストーブを使用すると、酸素が不足して不完全燃焼が発生します。

不完全燃焼は一酸化炭素を発生させるため、長時間連続運転させると一酸化炭素中毒の危険性があります。一酸化炭素中毒は頭痛、吐き気、意識障害などの症状を引き起こし、命に関わる危険があります。

不完全燃焼が発生すると、クサい臭いだけでなく、一酸化炭素が発生し一酸化炭素中毒を引き起こすため非常に危険です。一酸化炭素自体は無味無臭なので気づきにくく、吸入すると頭痛やめまい、吐き気などの症状が現れます。最悪の場合、死に至ることもあります。

不完全燃焼によって臭いが感じられない場合

不完全燃焼によって臭いが感じられない場合が最も危険です。そのため、石油ストーブから臭いが発生した場合は、ますます窓を開けて換気を行いましょう。臭いが感じられないときであっても、石油ストーブを使用する際には1時間に1~2回、1回あたり1~2分の換気を必ず行いましょう。適切な換気が行われていれば、部屋の中の酸素不足による一酸化炭素中毒のリスクが軽減されます。

タンク内に微量に残った灯油が臭い

新しい石油ファンヒーターや石油ストーブを開封する際に、時折臭いを感じることがあります。これは、メーカーが工場出荷前に実施する燃焼試験によるものと考えられます。燃焼試験では灯油が使用され、試験後には残留した微量の灯油がタンク内に残ることがあり、これが臭いの原因となることがあります。この臭いは徐々に薄れていく傾向がありますが、改善されない場合は初期不良の可能性も考慮されます。気になる場合は、メーカーに問い合わせることをお勧めします。

臭いが体に与える影響

臭いが体に与える影響についてはどうでしょうか?
石油ストーブから発生する不快な臭いが体にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
・灯油の臭い
灯油は有機溶剤の一種であり、これはシンナーなどと同じカテゴリーに分類されます。
有機溶剤は体内の粘膜に刺激を与え、頭痛、めまい、吐き気などの症状を引き起こす可能性があります。有機溶剤が脳に影響を与えることもあります。
さらに、有機溶剤の臭いを長時間嗅ぎ続けると、体がだるくなり、筋肉痛などの影響が現れることがあります。精神面でも落ち着きがなくなり、イライラしたり、寝つきが悪くなることもあります。
・一酸化炭素
一酸化炭素も非常に有害で、吸い続けると一酸化炭素中毒を引き起こし、悪影響を及ぼすことがあります。
軽症の場合、頭痛、めまい、吐き気などの症状が現れ、重症になると昏睡状態に陥り、その後呼吸困難などの症状が現れ、最悪の場合は死亡することもあります。
このように、石油ストーブから発生する臭いは、人体に極めて有害な影響を与える可能性があるのです。

石油ファンヒーター・石油ストーブの臭い対策方法

石油ファンヒーター・石油ストーブの臭いを和らげる方法や、臭いを取り除くテクニックを紹介します。即座に実践できる対策もありますので、ぜひ参考にしてください。

臭い対策① 定期的な換気

石油ストーブから発生する臭いに対する一つの対策として、室内をこまめに換気することが挙げられます。密閉された室内で石油ファンヒーター・石油ストーブを長時間使用すると、一酸化炭素中毒のリスクが高まります。
室内をずっと密閉したまま石油ストーブを使用すると、新鮮な外気が室内に入りにくくなり、結果として室内に臭いが充満することがあります。そのため、石油ファンヒーターやストーブを使用中は、1時間に1回、できれば2回ほど部屋の窓を開け、1回あたり1~2分ほど室内の空気を外気と入れ換えるように心掛けましょう。
換気は石油ファンヒーターやストーブを使用している際の目の痛みにも効果的です。目の痛みの原因として、一酸化炭素や室内の乾燥した空気、灯油解放式ストーブから放出される未燃焼灯油が粘膜を刺激している可能性が考えられます。「目が痛い」「なんだか目がしみる」と感じたら、積極的に換気をして有害物質を外に排出しましょう。
これにより、石油ストーブの不快な臭いを外部に逃がすことができ、室内に臭いがこもることも防げます。同時に、体への有害物質も減少させることができますので、一石二鳥です。

臭い対策② 新しい灯油を使用して原因を断つ

冷え込む季節が終わり、灯油が残ったまま翌年もそのまま使用することはありませんか?
適切に保管され、灯油自体が劣化していなければ、昨年の灯油を使用しても問題ありません。
ただし、適切な保管が行われていない場合、灯油の劣化が引き起こされます。
直射日光や空気にさらされた状態で時間が経過すると、灯油は酸化し、湿気や水に触れると分離します。
通常の灯油は無色透明ですが、適切な保管が行われていない場合、黄色く変色したり茶色になったりします。
また、少し酸っぱいような臭いがすることもあります。
このような劣化した灯油を使用すると、不完全燃焼が起こりやすく、当然ながら臭いも強くなります。
さらに、このような灯油を使用することで異常燃焼が引き起こり、石油ストーブの故障や思わぬ事故につながる可能性もあるため、注意が必要です。
また、古い灯油は単に劣化しているだけでなく、雨水やほこり、砂などの不純物が混ざっている可能性があります。
ポリタンクの容器が熱で溶けてしまった場合、容器と灯油が混ざってしまっている可能性もあるため、そのまま使用することは避けるべきです。
不純物が混ざった灯油を燃焼させると、煙が発生し、臭いの原因となります。
灯油を保管する際は、密閉された容器で空気や湿気、直射日光から保護し、使用する際には色や臭いなどを確認してから利用しましょう。
通常と異なる色や臭いがする場合は、使用を避けて適切に処分し、新しい灯油を使用するようにしましょう。
前の季節の灯油が残っていても、もったいないからといって使用することは避けましょう。
一部のガソリンスタンドや整備工場では、古い灯油を引き取ってくれる場合があるので、確認してみると良いでしょう。

臭い対策③ 石油ストーブの徹底メンテナンス

灯油の確認だけでなく、石油ストーブ自体の状態も把握することが非常に重要です。
十分なメンテナンスが行われていないと、不完全燃焼や異常燃焼の原因となり、臭いの発生や思わぬ火災などの事故が起きる可能性があります。
石油ストーブのメンテナンスは難しそうに感じられますが、自分でできる簡単な作業もあります。
・掃除をする
手っ取り早い石油ストーブのメンテナンス方法の一つは、掃除です。
ファンヒーターなどにフィルターがある場合は、掃除機でフィルターの埃を取り除きます。
また、燃焼する部分周辺にはススや燃焼時の残渣が付着するため、それらも取り除きます。
石油ストーブを分解できる場合は、内部まで徹底的に掃除することがおすすめです。
石油ストーブの場合、内部の反射板は月に1~2回拭き取り、燃焼筒周りや内部のゴミやほこりを柔らかい布で拭き取りましょう。
石油ファンヒーターの場合、不完全燃焼を防ぐためにエアーフィルター(空気の吸入口)の掃除が重要です。フィルターが外れる場合は取り外して掃除機でほこりを吸い取り、汚れがひどい場合は中性洗剤を使用して汚れを落とします。フィルターが外れない場合は、掃除機を直接ストーブのフィルターに当て、ほこりを吸い取ります。目安は週に1度です。
また、油フィルターの掃除も忘れずに行いましょう。油フィルターは結露した水分や小さなゴミなどの異物を取り除く重要な部品です。1ヵ月に1度程度、洗浄用の容器に新しい灯油を適量注ぎ、フィルターを灯油に浸しながら歯ブラシなどで丁寧に掃除します。
・燃焼する芯の調整・交換をする
燃焼部分の芯が短くなっている場合は交換がおすすめです。芯が短くなると燃焼に悪影響を与え、臭いの原因となります。
火の点きが悪い場合も芯が短くなっている可能性がありますので、適切な長さに調節しましょう。
芯の交換は自分で行うことも可能です。燃焼筒を分解できる場合は芯を交換してみてください。
ホームセンターや他の販売店で芯の交換部品が入手できるので、分解が可能なら芯の交換を行うことで火の点きが良くなり、臭いも軽減されるでしょう。

メーカーに問い合わせる
上記の対策でも臭いが改善されない場合は、メーカーに問い合わせることをお勧めします。石油ファンヒーターや石油ストーブの臭いを解消するためには、分解清掃だけでなく、必要に応じて部品交換も行ってくれることがあります。
メーカー保証期間内であれば、修理にかかる費用がかからない場合もありますので、まずは保証書を確認しましょう。
プロの点検を受けることで、費用は発生するかもしれませんが、安心してメンテナンスを依頼できます。
また、メンテナンスをしても臭いが改善されず、燃焼が不良な場合は、石油ストーブの寿命が近づいている可能性も考えられます。
そのような場合はあきらめず、新しい機器に買い替えることを検討しましょう。

臭いが発生する石油ファンヒーター・石油ストーブの耐用年数と修理費用の目安について

臭いが発生する石油ファンヒーター・石油ストーブの耐用年数について

石油ファンヒーター・石油ストーブともに、通常の寿命は約6年程度とされています。定期的な保守作業で寿命を延ばすことも可能ですが、例えば開放式石油ストーブの場合、補修用性能部品の保有期間は最低6年間です。つまり、製造終了から6年以上が経過すると、メーカーが部品を保有しておらず、修理が難しい状況になるかもしれません。
寿命が近づくとさまざまな症状が現れ、異臭がすることもあります。不快な臭いが感じられるようになったら、前述の対策を講じながら、使用年数を考慮して新しい機器の購入を検討しましょう。

臭いが発生する石油ファンヒーター・石油ストーブの修理費用の目安

石油ファンヒーターや石油ストーブの修理に伴う費用の目安は以下の通りです。
石油ファンヒーター:約5,000円~1万円程度
石油ストーブ:約6,000円~1万円程度
どちらの暖房機器も修理費用はおおよそ1万円程度と考えて良いでしょう。場合によっては、修理に投じる予算を新しい機器の購入に回す方が、長期的な経済的な選択となる可能性もあります。
近年は臭い対策に有効な消臭機能が搭載された商品も増えています。購入の際にはぜひ確認してみてください。

まとめ

石油ストーブの臭いを消して、心地よい冬を楽しもう!
石油ストーブは最適な燃焼条件でないと、時折不快な臭いが発生することがあります。最適な燃焼条件は、燃焼筒からの炎が出ない程度で全体が均一に赤くなるように調整します。この方法は使用説明書にも記載されています。強い燃焼よりも緩やかな燃焼時に臭いが発生する可能性が高いです。もし灯油に問題がなければ、最適な燃焼状態を保つようにしてください。
これまで気になっていた石油ストーブの不快な臭いを断ち切り、心地よい温かさを楽しむために、ここで紹介した方法を試してみましょう!
これにより、石油ストーブを使用した際に体調が悪くなっていた方も改善される可能性があります。また、家電製品も進化しており、灯油を使用する商品でも臭いが少ないものが増えています。
思い切って新しいものに買い替えると、より快適に過ごせるかもしれませんね!



最後までご覧いただきありがとうございました。

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