秋になるとイチョウの樹に実る銀杏(ぎんなん)は、独特の臭いを放ちます。
銀杏(ぎんなん)を拾うときに気をつけたいことがあります。
銀杏(ぎんなん)はあの臭いもそうですが、素手で触るのは注意がいります。
この記事では、秋を感じさせる銀杏(ぎんなん)を拾うときに注意することをまとめました。
銀杏(ぎんなん)を取りに行こう!銀杏(ぎんなん)拾い
秋も深まると、公園や街路樹として植えられていたり自生しているイチョウの樹の下にたくさん銀杏(ぎんなん)が落ちています。
銀杏(ぎんなん)は独特の臭いニオイが強い実です。
自分でイチョウの実の中の銀杏(ぎんなん)を取り出して食べた事がある人は知っていると思いますが、非常に臭い作業なんです。
また、イチョウの実の果肉にはギンコール酸などのアレルギー物質が含まれていて、人によっては素手で触るとかぶれたりするのです。
注意が必要です。
銀杏(ぎんなん)を取る(拾う)際の注意点は?
イチョウの樹から熟した実はイチョウの樹の周りに落ちてきます。銀杏(ぎんなん)は拾って楽しむこともできる木の実です。
ただし、拾うときにはちょっと注意したい点があります。
◎ゴム手袋、最低でも軍手で触る
イチョウの樹の実は、黄色いさくらんぼのように丸っこく、見た目にはかわいらしいのです。
しかし、この実の外側の果肉にはギンコール酸などのアレルギー物質が含まれていて、人によっては素手で触ると肌が炎症しかぶれてしまう恐れもあります。
ゴム手袋やビニール手袋など完全に通気をしない素材のものをはめて触るようにするのがよいでしょう。
◎強烈な匂いを覚悟しておく
イチョウの実の果肉は、耐えられないほど強烈なニオイを放ちます。
銀杏(ぎんなん)は拾ったら袋に入れて持ち帰りますが、この時点でも強いニオイが漂うことがあります。
袋は2重にしてなるべく匂いが漏れないようにするなど工夫が必要です。
悪臭とも言える独特のニオイは、足の悪臭と同じ物質からできていて、サルやネズミなど哺乳類全般に嫌われるため、イチョウは太古の昔から生き残ったと考えられています。
◎銀杏(ぎんなん)を無断で拾わない
イチョウの樹が生えているところが、自由に出入りしやすい神社や公園などであっても、管理している人に銀杏(ぎんなん)拾いをしてよいかどうかの確認を事前にとるのがよいと思います。
◎銀杏(ぎんなん)は雌株にしかならない
イチョウには雄株と雌株があります。
銀杏(ぎんなん)は、雌株にしかなりません。
木を見ても区別はつきにくいので、まずは銀杏(ぎんなん)が落ちている木を探してみてください。
街路樹によっては実をつけない雄株で統一されている場所もあるかもしれません。
銀杏(ぎんなん)の旬はどの季節?
銀杏(ぎんなん)の季節は秋です。
9月頃から採れ始め、11月半ば位までが収穫期になります。
早い時期に収穫したものは翡翠色、さらに完熟した銀杏(ぎんなん)は黄色になります。
主な産地は愛知県で、全国の3割を出荷しているそうです。
20メートルをこす背の高いイチョウ並木や、美しい金色のイチョウのトンネルなど、各地に黄色く色づいた美しいイチョウの絶景をみることができるところがあります。
見頃の時期にライトアップが行われ、幻想的な風景を楽しめる箇所もあります。
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銀杏(ぎんなん)の選び方
拾った銀杏(ぎんなん)は、水に浸して果肉を落とします。そして、中にある固い殻に包まれた種子(核)を取り出し、乾燥させます。
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銀杏の核は、色が白く表面が滑らかで艶がある物が良いとされています。
しっかりと実が詰まっていて、振ってもコロコロ音がするようなものは避けましょう。
粒の大きい物が良いです。
銀杏(ぎんなん)の保存方法は?
殻のままの物はかなり日持ちします。
殻のついた状態で、紙袋か新聞紙にくるんで常温の涼しいところに置いていれば1週間~1ヶ月はもちます。
紙袋か新聞紙などに包んで冷蔵庫に入れておくと良いでしょう。
それでも日が経つにつれ、中の実の色は黄色くなってきます。青い状態で食べたいのなら2週間くらいには食べましょう。
長い間放っておくと、実が乾いて縮み、固くなってしまいます。
長期間おいしく保存したいときは、冷凍保存がおすすめです。
2~6ヶ月間はいい状態をキープできます。
殻つきなら空気を抜いてフリーザーパックに入れておくだけでいいです。
殻をむいて処理したものなら、空気を抜いて少量ずつラップにくるんでフリーザーパックに入れます。
まとめ
銀杏(ぎんなん)は非常に季節感が強く、料理に一粒入っているだけでも秋を感じさせることができます。
いまでは、通年手に入る食材ではありますが、季節を感じながら銀杏を拾うというのもいいものです。
その場合はニオイとかぶれ防止を考えてください。
売っているものは処理済です。
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