デザイナーのコシノジュンコさんがフランスの「レジオン・ドヌール勲章シュバリエ」を授与されました。
これまでにもレジオン・ドヌール勲章をもらった日本人がいました。
この記事では、レジオン・ドヌール勲章の日本人受賞者とレジオン・ドヌール勲章ってどんな勲章かをまとめています。
【授与】コシノジュンコさんにフランスの国家勲章「レジオン・ドヌール勲章シュバリエ」https://t.co/33GfOvG3Hy
コシノさんは「あこがれのフランスの勲章で光栄。これからも日仏交流に協力していきたい」と語った。 pic.twitter.com/wgme9FGLlL
— ライブドアニュース (@livedoornews) May 18, 2021
レジオン・ドヌール勲章のコシノジュンコ氏の受章について
世界的なデザイナーであるコシノジュンコ氏は、2021年5月18日にフランスの最高勲章である「レジオン・ドヌール勲章」を受章されました。 この勲章は、フランス政府が与える最も権威のある国家勲章であり、コシノ氏はフランスと日本の文化交流に大きく貢献したことが評価され、5番目の等級である「シュヴァリエ」を受章されました。
大阪府出身のコシノ氏は、1978年にパリ・コレクションに初めて参加し、その後も世界各地でファッションショーを開催するなど、国内外で活躍されています。また、ファッションだけでなく、幅広い分野のデザインに携わり、日本の文化を海外に発信してこられました。
叙勲式は東京・港区のフランス大使公邸で行われ、フィリップ・セトン駐日フランス大使から勲章が授与されました。セトン大使は、コシノ氏の素晴らしい仕事と人柄が日本とフランスの架け橋としての役割を果たしたと称賛しました。これに対し、コシノ氏は「憧れだったパリで文化芸術活動に携わり、フランスの素晴らしい友人たちとも出会うことができました。日本とフランスの文化交流に、これからも協力していきたい」と述べられました。
レジオンドヌール勲章とは?
レジオン・ドヌール勲章(Légion d'honneur)は、フランスの国家最高勲章であり、1802年にナポレオン・ボナパルトによって創設されました。この勲章は、フランス国内外で顕著な功績を残した人物に授与されるもので、文化、科学、産業、軍事、政治など幅広い分野での貢献が評価されます。
レジオンドヌール勲章は、正式にはフランス語で「L’ordre national de la légion d’honneur」(ロルドル・ナショナル・ド・ラ・レジオン・ドヌール)と言います。
一般には最後の「légion d’honneur」以外の部分を省略して「レジオンドヌール」勲章と呼んでいます。
日本語に訳せば「名誉軍団国家」勲章と訳されます。
レジオンドヌール勲章は、ナポレオン・ボナパルトにが1802年5月19日創設しました。
文化・科学・産業・商業・創作活動などの分野におけるフランスへの「卓越した功績」を表彰するフランスの最高勲章です。
レジオンドヌール勲章の赤いリボンは、17世紀にルイ14世によって設けられた「聖ルイ勲章」の名残です。
オルドル(ordre)とは騎士団(名誉軍団)のことです。レジオンドヌール勲章の叙勲は、このオルドルへ入ることもしくはその地位が上がることを意味します。
加入もしくは昇進のしるしとして騎士団の記章 (décoration, デコラシオン)の着用が許されるのです。
フランスの国民がシュヴァリエを叙勲するには公職に最低20年それ以外の場合は一定の職業に25年勤続し、顕著な功績がなくてはなりません。さらに規定に基づいた調査によって品行方正で信望の厚い者であると認められなければなりません。
昇級は、フランス国民の場合は、一番下の等級のシュヴァリエから順番に昇級していきます。
オフィシエに昇級するためには、シュヴァリエの等級に8年間いなければなりません。また、コマンドゥールの場合は5年間オフィシエに、グラントフィシエの場合は3年間コマンドゥールに、そしてグラングロワになるためには3年間グラントフィシエでいることが条件です。
レジオン・ドヌール勲章の特徴
- フランス最高位の勲章
- フランス政府が授与する最も権威のある勲章で、国内外の著名人にも授与される。
- 5つの等級がある
- シュヴァリエ(Chevalier, 騎士)
- オフィシエ(Officier, 将校)
- コマンドゥール(Commandeur, 司令官)
- グラントフィシエ(Grand Officier, 大将校)
- グランクロワ(Grand-croix, 大十字)
一般的にはシュヴァリエから授与され、功績によって昇格することもあります。
- 外国人も受章可能
- フランスに対して特別な貢献をした外国人も受章対象となります。日本人では作家の遠藤周作、指揮者の小澤征爾、建築家の安藤忠雄、そしてデザイナーのコシノジュンコ氏などが受章しています。
- 授与はフランス大統領の名のもとに行われる
- 授与の決定権はフランス大統領にあり、叙勲式はフランス大使館やエリゼ宮などで行われることが多い。
外国人へのレジオンドヌール勲章の授与
「レジオンドヌール勲章」はフランス人だけでなく、他国の元首や首相、政府の構成員、外交官、また、実業家やフランスに来訪した芸術家、そして、フランスの利益に貢献した人物にも授与されます。
外国人の場合はオルドルたる「名誉軍団」(L'ordre de la Légion d'honneur)への加入はなく、記章の贈呈(レジオンドヌール勲章の授与)だけです。
フランス人では下の等級を持たずに上の勲章に叙されることはありませんが、外国人の場合はこの年数と等級間の年数については例外で、功績次第でいきなり上位章を受ける事があります。
日本人の受章者
「レジオンドヌール勲章」が授与されたフランス人以外の外国人は2005年までに約1500人もいるそうですが、そのうち1割が日本人だそうです。びっくりですね。
これまでに多くの日本人がレジオン・ドヌール勲章を受章しており、特に文化や芸術、学問の分野での受章が目立ちます。
代表的な日本人受章者
- 川端康成(作家)
- 三島由紀夫(作家)
- 黒澤明(映画監督)
- 安藤忠雄(建築家)
- 小澤征爾(指揮者)
- 森英恵(ファッションデザイナー)
- コシノジュンコ(ファッションデザイナー)(2021年、シュヴァリエ受章)
グランクロワ(1等)(Grand-Croix=大十字) | 皇族、伊藤博文 |
グラントフィシエ(2等)(Grand-Officier=大将校) | 中曽根康弘(元総理大臣)、鈴木俊一(元東京都知事)、豊田章一郎(トヨタ自動者名誉会長) |
コマンドゥール(3等)(Commandeur=司令官) | 盛田昭夫(ソニー創業者)、大江健三郎(小説家)、舛添要一(元東京都知事)、安藤忠雄(建築家)緒方貞子(元日本人初の国連難民高等弁務官)北里柴三郎(細菌学者)黒田清輝(洋画家)三宅一生(デザイナー) |
オフィシエ(4等)(Officier=将校) | 豊田章男(トヨタ自動車社長)、黒澤明(映画監督)北野武(映画監督)森英恵(デザイナー) |
シュヴァリエ(5等)(Chevalier=騎士、勲爵士) | 高田賢三(デザイナー)粟津正蔵(柔道家)、向井千秋(宇宙飛行士)池田理代子(漫画家)小澤征爾(指揮者)林真理子(小説家)藤田嗣治(洋画家) |
まとめ
レジオン・ドヌール勲章は、フランスにとって最も名誉ある勲章であり、ナポレオン時代から続く伝統的な賞です。日本人の受章者も多く、特に文化や芸術分野での功績が評価されています。コシノジュンコ氏の受章は、彼女のフランス文化との関わりや、ファッションを通じた国際交流が認められた結果といえるでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。