姫路城の歴代城主はものすごくたくさんいる。

姫路城
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姫路城内に入ると、天守群だけでなく、数多くの櫓や渡櫓、門、土塀などたくさんの建造物があります。
それぞれの建物や塀の瓦に注目すると、瓦に刻まれたさまざまな家紋があることに気づきます。

池田家の揚羽蝶(あげはちょう)
本多家の立葵(たちあおい)
松平(奥平)家の沢瀉(おもだか)
松平(結城)家の三巴(みつどもえ)
榊原家の源氏車(げんじぐるま)
酒井家の剣酢漿草(けんかたばみ)

などのさまざまな文様を刻んだ瓦が残されています。
まるで、家紋の博物館の展示場のようです。

現在の姫路城は「西国将軍」として姫路入りした徳川家康の娘婿・池田輝政が築城しました。

その池田輝政からの江戸時代267年の間に、実に32人もの城主が入れ替わります。
江戸時代の将軍は15人であったのに対し、その倍もの城主が姫路城で入れ替わったのです。

徳川将軍15代の間に32人の城主交代

姫路城の城主は、関ケ原後に姫路城入りし、現在の姫路城を築城した池田輝政を江戸期初代姫路城主として、幕末の酒井忠邦まで32人です。
他に例をみない人数です。

なぜ城主が多い? 姫路は最重要拠点だったから。

一つには、姫路の立地が大きく関係しています。

池田輝政が「西国将軍」と呼ばました。
その後の城主も「西国のおさえ」「西国探題」などと言われるなど、西国の諸大名の見張りをし、反幕府軍を食い止める最重要拠点と位置付けられていました。

このため、「若年城主」では、その任が果たせないと、
幼少の大名が前任者の後を継ぐことになれば、すぐに国替えが命じられました。

最初は、初代池田輝政の孫・光政が当時8歳で家督を継ぎます。
すぐに、鳥取へ移動させられました。

この後も、前任城主の急な死去等によって幼少者が姫路で家督を継ぐと、即座に国替えが幕府から指示され、城主が次々と交代しています。

年少で国替えさせられた城主は、実に8人を数えます。

なぜ城主が多い? 姫路は豊かだったから。

もう一つは、姫路地方が豊かであったことです。
国替えで姫路に入ると藩の財政が改善することが多くありました。
名目の石高より、実際の石高のほうが多かったようです。

このため、酒井家のように姫路への国替えを希望する大名家もたくさんあったことが、城主の多さにつながったともいえます。

特定の大名家が交代で姫路城主を務める。

徳川幕府は、姫路の立地に重要性から、譜代大名家だけに姫路城主を命じています。

江戸時代初代姫路城主の池田輝政は、外様でしたが、徳川家康の娘婿として、厚い信頼を受けているので、譜代大名と同じとみてもいいと思います。

池田家以後は、幕府は、最重要拠点の姫路には、最も信頼できる譜代、親藩を次々と送り込んでいます。

池田家の後、本多忠政(ただまさ)。
徳川家康を支えた四天王の一人の本多忠勝(ただかつ)の嫡男です。
本多忠政の嫡男は忠刻(ただとき)で、徳川家康の孫娘の千姫とともに姫路入りしました。

3代後の松平忠明(ただあきら)は、徳川家康の外孫です。
そして2代後の松平直基(なおもと)は徳川家康の孫にあたります。
さらに、2代後の榊原忠次(ただつぐ)は、四天王・榊原康政の三代目になります。
江戸時代後期には、四天王の一族につながる酒井家が姫路に入ることになります。

どの家も、徳川幕府にとって信頼厚い大事な名家ばかりです。

徳川四天王につながる大名家を軸とした、譜代、親藩が、繰り返し、姫路城主となり、幕府を支えていたのです。

本多家が二度、榊原家も二度、松平(結城)家は三度も姫路城主となっています。
その間、例えば、「引っ越し大名」といわれている松平直矩(なおのり)などは二度も姫路城主についています。

同一家、同一人物が何度も城主を務めたというお城はどこにもないと思います。

豆知識

江戸時代の大名の種類

石高が1万石以上ある武士のことを大名と言いますが、江戸時代には3種類の大名がありました。

親藩

徳川の血をひく大名です。
中でも尾張徳川家(おわりとくがわけ)、紀伊徳川家(きいとくがわけ)、水戸徳川家(みととくがわけ)は御三家と呼ばれ、もし将軍に跡継ぎが生まれないで家系が途切れてしまったら、この御三家の中から次の将軍を選ぶようにされていました。

譜代大名(ふだいだいみょう)

関ヶ原の戦いよりも前から徳川家に仕えていた大名のことです。
関ヶ原の戦いのあと、重要な領地を与えられ、幕府の中でも重役についていました。

外様大名(とざまだいみょう)

関ヶ原の戦いのあとに徳川家に仕え始めた大名のことです。
譜代に比べて信頼がないということで、幕府内では重役には付けずに、領地も都から遠い場所を与えられていました。

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