虹色のSDGsのホイールバッジだけでなく、最近いろいろなところでSDGsのロゴを見かけるようになりました。
企業や会社の名刺やWebサイト、パンフレットなどでも、SDGsのロゴを見かける機会が増えてきました。
SDGsロゴのデータをダウンロードして自分の会社でも利用したいと考えている人も、増えてきているのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、SDGsのロゴの使用方法や注意点、使用許可の申請などについてまとめています。
目次
SDGsのロゴの種類
SDGsのロゴですが、どんな種類のロゴがあるのでしょうか
日本語版が20種類、英語版が20種類
合計40種類あります。
SDGsロゴ
SDGsの正式名称の「SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS」と書かれたロゴをSDGsロゴと呼びます。
SDGsロゴには縦型と横型の2種類があります。
青い文字のカラー版、黒色版(白背景に黒文字)、白色版(黒背景に白文字)から選択できます。
SDGsカラーホイール
SDGsカラーホイールは、17の目標のカラーが施された円状のロゴです。
SDGsバッジなどで使われるロゴです。
街なかや電車内の広告・ポスター、名刺などでSDGsカラーホイールはよく使われています。
SDGsの17のアイコン
SDGsの17の目標ごとのアイコンです。
字の読めない人でも分かるように、17のアイコンはピクトグラムが作られています。
カラー版以外にも、反転カラー版と白黒版のあります。
SDGsロゴは国連広報センターのWebサイトからダウンロード
SDGsロゴ(SDGsロゴ・SDGsカラーホイール・SDGsの17のアイコン)は、
国連広報センターのWebサイトからダウンロードできます。
>>SDGsのポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドラインダウンロードはこちらから
このWebサイトには、SDGsロゴのほかに、
SDGsポスターと
ロゴ使用のためのガイドライン、よくある質問もダウンロードできます。
SDGsロゴの使用目的によっては、申請と許可が必要
SDGsロゴを使うには、使用申請や許可が必要なケースと、必要ないケースがあります。
国連では、SDGsロゴを使用する目的を次の3つに分けています。
1 資金調達目的
2 商業用途
3 情報目的
資金調達目的でSDGsロゴを使用する場合
資金調達目的での使用とは、SDGsを支援する活動の費用を賄うための資金の調達を意図する使用を指す。
SDGsロゴ・バージョン2、SDGsカラーホイールおよび17のSDGsアイコンは、このような資金調達目的で使用できるが、その際には国連による事前許可と、適切なライセンス契約の締結を必要とする。
許可が下りた場合、 当該主体は資金調達目的でSDGsロゴ・バージョン2、SDGsカラーホイールおよび/また は17のSDGsアイコンを使用する前に、適切なライセンス契約を締結しなければならない。
(引用:国連広報公表ロゴガイドブック)
商業用途でSDGsロゴを使用する場合
商業用途での使用とは、SDGsをさらに広めるための営利主体による、または、商業的もしくは販促用商品および/もしくは製品における使用を指し、これは国連による事前許可と、適切なライセンス契約の締結によって認められることがある。
商業用 途でSDGsロゴ・バージョン2、SDGsカラーホイールおよび/または17のSDGsアイコン を使用する前に、適切なライセンス契約を締結しなければならない。
(引用:国連広報公表ロゴガイドブック)
つまり、SDGsロゴを使用して資金調達をすろ場合や
SDGsロゴを使用した商品を販売するなどの商業用途のときには
必ず書面による事前許可が必要になります。
SDGsロゴ使用許可が必要な資金調達目的・商業用途での申請方法
許可を申請する場合には、
SDGsアイコンやロゴをどのように使用するつもりかを
具体的に示すサンプルまたは試作品に
希望する用途の簡潔な記述を添え、
件名をすべて大文字で「SDGLOGO/ICON REQUEST」としたメッセージを
国連本部のアドレス sdgpermissions@un.org 宛に提出します。
※申請のためのメールは、件名および本文ともに、すべて英語です。
情報目的なら使用許可なしでSDGsロゴが使用できる
情報目的の場合とは、
非営利・非商業的で、資金調達を意図しない場合の使用のことです。
この場合、国連の認可を得ることなしに自由にSDGsロゴを使用できます。
企業などの営利団体であっても、
プレゼンテーションや社内報、非財務報告または
年次報告その他、自社の SDGs 関連活動や
SDGs に対する支援を表すための会社資料など、
主に事例を示すことを目的とする用途については、
許可は必要ありません。
また、報道機関(新聞、雑誌、TV、ウェブ)による情報目的での利用は、
ガイドラインに従うことを条件として
申請なく利用が可能です。
逆に、教科書を含め、印刷出版物や電子書籍に SDGs ブランディングを使用するためには、
書面による
事前許可が必要となります。
参加が無料でない会議やセミナーなどのイベント関連の資料(招待状、チラシ、バナー、ポスターなど)での
SDGsロゴの使用には、許可が必要になります。
関連記事があります。
-
-
丸い虹色のバッジは何?SDGsって?スーツの襟に付けているバッジ
ビジネスマンが丸い虹色のバッジをスーツの襟につけているのを街でよく見かけます。 丸い虹色のバッジ、見かけたことありませんか? 何のバッジなのでしょうか? 会社のバッジ(社章)でもなさそうですし、なんの ...
続きを見る
SDGsロゴの使用方法
SDGsロゴには細かなルールが設定されていて、
それに則って利用掲載する必要があります。
ロゴ使用のためのガイドラインを参照してください。
SDGsロゴを使用するときに気をつけることがあります。
1 企業のロゴとSDGsロゴを横に並べて組み合わせる場合
<情報目的>
企業のロゴは左側に配置し、SDGsロゴの間を黒線(0.5pt)で区切ります。
そして、
「(主体名/私たち)は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。」
の文言を必ず記載しなければなりません。
<資金調達目的>
企業のロゴは左側に配置し、SDGsロゴの間を黒線(0.5pt)で区切ります。
そして、
企業のロゴは、SDGsロゴよりも目立つように(大きく)しなければなりません。
企業がメインであることを視覚的にアピールする必要があります。
間の黒線(0.5pt)とSDGsロゴの間にはスペースを入れます。
<商業目的>
商業目的の場合は企業ロゴとSDGsロゴの大きさは均等にして問題ありません。
資金調達目的の場合と同様に、間の黒線(0.5pt)とSDGsロゴの間のスペースは確保します。
2 SDGsロゴ・アイコンの加工はNGです。
利用するホームページなどの媒体のデザインにより、統一感を持たせようと、
SDGsロゴ・アイコンの形や文字、背景も含め変えることはできません。
SDGsロゴ・アイコンの加工はすべてNGです。
用意されたフォーマット通りのSDGsロゴ・アイコンを使用しなければなりません。
カラーホイールは、円の中心が余白になっていることから、自社のロゴなどを入れたくなりそうですが、これもNGです。
まとめ
SDGsのロゴとアイコンは、誰でも自由に使用できますが、いろいろと細かなルールがあります。
使う場合は、SDGsの主旨を理解することはもちろんですが、必ず使い方のルールにしたがって使いましょう。
最後までご覧いただきありがとうございます。